ここ半世紀くらいの間、日本の街角で一番鳴っているクリスマス・ミュージックといったら、意外にコレではないか。ベンチャーズのクリスマス・アルバムは1965年に発表され、以来40年以上、何度となく再発され続け、いつもこのシーズンになると、-洒落な場所でこそ聴くことはなくなったけれど-駅前だの商店街だのどこかで鳴っているような気がする。アメリカなら往年の大物歌手たちのソースがいろいろかかりもするだろうが、この日本で昭和40年代から現在まで、これほど息の長いクリスマス・ミュージックというのは、他にちょっと思い浮かばない。私自身、今年もこのアルバムからの曲に、どこかでもう数回は出くわしているはずで、現にこのアルバムを今聴いているきっかけとなったのも、数日前に千葉市のあるところで、これが流れているに遭遇し、「そういえば、ベンチャーズのクリスマス・アルバム持ってなかったよな」と思って、帰宅してポチっとしたものが、さきほど届いたからである。
さて、このアルバムだが有名クリスマス・ナンバーを12曲とりあげている。1965年に録音したものだから、ベンチャーズの全盛期でもあり(日本での人もピークだった頃だ)、クリスマスだからといって、奇を衒ったり、必要以上にクリスマス的ムードに迎合したりもせず、ストレートで豪快、ノリのいいベンチャーズ・サウンドでクリスマス・ミュージックを料理しているところがいい。まぁ、あえて、このアルバムの売りというか、趣向があるとすれば、どの曲にもイントロやリフに彼らのヒット曲が使用されているというところだろう。例えば1曲目の「そりすべり」では、お馴染み「ウォーク・ドント・ラン」をイントロをそのまま使って、やにわに「そりすべり」に雪崩れ込んでいくアレンジになっている。ベンチャーズはこれまでもかなり似たようなリフやアレンジを使い回していたけれど、これは明らかにパロディ的な意味で使われたもので、実に楽しい。私が気がついただけでも、「グリーンスリーブス」では「シーズ・ノットゼア(ゾンビーズ)」、「赤鼻のトナカイ」では「アイ・フィール・ファイン(ビートルズ)」 「ジングル・ベル・ロック」では「メンフィス・テネシー」、「ジングル・ベル」では「ホワッド・アイ・セイ(レイ・チャールズ)」といった曲が使われているのだ。恐らく他の曲もそうだろう。
今回、実に久しぶりにこのアルバムを聴いてみて、やはり印象に残ったのは「ジングル・ベル」「サンタが街にやってくる」「赤鼻のトナカイ」の3曲である。前述の通り、このアルバムは1965年に発売されていて、当時は幼稚園生だった訳だけれど、アルバム本体こそなかったものの、このアルバムからピックアップされた4曲が入ったEP盤が自宅にはあり(おそらく愚兄が購入したのであろう)、これを聴くともなく、でも繰り返し聴いていたと思われるのだが、その4曲とは、先の3曲に「ホワイトクリスマス」を加えたものだったのである。「ジングル・ベル」のイントロに使われた「ホワッド・アイ・セイ」など当時、レイ・チャールズのレコードもあって、それも良く耳に聞こえてきたが、私などこちらがむしろオリジナルに聴こえてしまうくらいドンピシャのアレンジで、子供心にもかなり強烈なインパクトがあったものだ。ちなみに本作の一曲目は「そりすべり」だが、当時出た日本盤の1曲目は「ジングル・ベル」に変更されていたそうな。さもありなんである。
さて、このアルバムだが有名クリスマス・ナンバーを12曲とりあげている。1965年に録音したものだから、ベンチャーズの全盛期でもあり(日本での人もピークだった頃だ)、クリスマスだからといって、奇を衒ったり、必要以上にクリスマス的ムードに迎合したりもせず、ストレートで豪快、ノリのいいベンチャーズ・サウンドでクリスマス・ミュージックを料理しているところがいい。まぁ、あえて、このアルバムの売りというか、趣向があるとすれば、どの曲にもイントロやリフに彼らのヒット曲が使用されているというところだろう。例えば1曲目の「そりすべり」では、お馴染み「ウォーク・ドント・ラン」をイントロをそのまま使って、やにわに「そりすべり」に雪崩れ込んでいくアレンジになっている。ベンチャーズはこれまでもかなり似たようなリフやアレンジを使い回していたけれど、これは明らかにパロディ的な意味で使われたもので、実に楽しい。私が気がついただけでも、「グリーンスリーブス」では「シーズ・ノットゼア(ゾンビーズ)」、「赤鼻のトナカイ」では「アイ・フィール・ファイン(ビートルズ)」 「ジングル・ベル・ロック」では「メンフィス・テネシー」、「ジングル・ベル」では「ホワッド・アイ・セイ(レイ・チャールズ)」といった曲が使われているのだ。恐らく他の曲もそうだろう。
今回、実に久しぶりにこのアルバムを聴いてみて、やはり印象に残ったのは「ジングル・ベル」「サンタが街にやってくる」「赤鼻のトナカイ」の3曲である。前述の通り、このアルバムは1965年に発売されていて、当時は幼稚園生だった訳だけれど、アルバム本体こそなかったものの、このアルバムからピックアップされた4曲が入ったEP盤が自宅にはあり(おそらく愚兄が購入したのであろう)、これを聴くともなく、でも繰り返し聴いていたと思われるのだが、その4曲とは、先の3曲に「ホワイトクリスマス」を加えたものだったのである。「ジングル・ベル」のイントロに使われた「ホワッド・アイ・セイ」など当時、レイ・チャールズのレコードもあって、それも良く耳に聞こえてきたが、私などこちらがむしろオリジナルに聴こえてしまうくらいドンピシャのアレンジで、子供心にもかなり強烈なインパクトがあったものだ。ちなみに本作の一曲目は「そりすべり」だが、当時出た日本盤の1曲目は「ジングル・ベル」に変更されていたそうな。さもありなんである。
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