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CHICAGO TRANSIT AUTHORITY

2007年02月17日 12時45分47秒 | ROCK-POP
 私がロック関係の音楽を自覚的に聴くようになったのは、確か小学6年の最後の頃で確かビートルズの「ハード・デイズ・ナイト」や「ヘルプ」を10chで放映したのがきっかけで、そこからラジオなども聴くようになり、ビートルズ以外のロックなども耳に入ってくるようになったのですが、その72年の初め頃、ニッポン放送や文化放送で頻繁にオンエアされていたので、シカゴの「クエスチョンズ67~68」という曲。この曲が日本で洋楽シングルとしてヒットしたのは多分もう少し前のことだったのかもしれませんが、とにかく来日に合わせていろいろな番組で大々的にオンエアされたので、すぐに覚えてしまったんですね。ドラムのフィルからから始まりブラスが先導するイントロのカッコ良さ、ピーター・セテラのパッショネイトなボーカル、サビの意外性などなど、とにかくロック的カッコ良さ満載なところが良かったんでしょうね。

 ともあれ、これをきっかけにシカゴのシングルは沢山買いました。「クエスチョンズ67/68」「長い夜」「僕らに微笑みを」「サタデイ・イン・ザ・パーク」などなど(ちなみに「クエスチョンズ67/68」がシングルに切られたのは71年の10月だったようです)....でも、私は当時LP盤を買うとしたら、どちらかといえばビートルズが欲しかったし、そうこうしているうちにブリティッシュ・ロックの方に入れ込んでしまうようになったことと、シカゴの自体も次第にAOR化してしまったことも併せて、結局現在に至るまで彼らのアルバムというのは、まともに一枚買っていなかったのですが、しばらく前に当ブログで継続的にやったサンタナ・レトロスペクティブ・シリーズ(?)に続いて、今度はシカゴでもやっつけてみようかなと、1枚目と2枚目を購入してあったのですが、今、ようやく1枚目の方を聴いているところです。

 さて、オリジナルタイトルは「Chicago Transit Authority」、ですが、私に限らずリアルタイマーには「シカゴの軌跡」の方がしっくり来ますよね。デビュウ・アルバムにして2枚組というボリューム、ブラス・ロックという新しいスタイル等、反体制的メッセージ性なとなど当時いろいろな話題性があった作品ですが、とにかく一曲目の「イントロダクション」だけでも圧倒されます。私はこのアルバムをきちんと聴くのは多分これが初めてですが、さすがにロック・ヴィンテージ化している曲だけあってこの曲は馴染みがありました。様々なリズムや楽想をブラス・セクションをともなって、めまぐるしく展開していく様は、今は聴いても斬新だしきわめて新鮮です。
 2曲目「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」はなんか現音系なピアノに始まりますが、基本的にはロバート・ラムらしい、バカラックの影響を感じるジェントルなミディアム・バラードで、改めて聴くと「結局、シカゴってさ、最初からこういうAORみたいなポップな側面があったバンドだったんだよな」とか思います。
 3曲目の「ビギニングス」も名曲で、こちらはアコースティックなギター・サウンドとブラスの組み合わせに始まり、次第にホットでかつ分厚いサウンドに展開していくあたりが、いかにも高カロリーで「ニューロック」を感じさせます。そしてこれに続くのが「クエスチョンズ67/68」、ちょいと地味ですがこれまたシカゴらしい「リッスン」という具合で、ここまでの5曲はほとんど文句のつけようのないロック・ヴィンテージですね。

 あと、気がついたところでは、「クエスチョンズ67/68」のB面に入っていたのが、旧C面の「アイム・ア・マン」で、当時は非常に地味な曲に聴こえたものですが、今聴くととても聴き応えのある典型的なニューロック・サウンドで楽しめした。旧D面をしめる社会性の強い組曲(なんでしょうね、あんまりそういう感じしませんが)は、後半のジャムっぽい「解放」が楽しいです。いかにもニュー・ロックっぽいインプロのタレ流しなんですが、トランスがかった熱気がいかにも60年代の残光を感じさせます。まぁ、曲調は「解放」というよりは、「お祭り」って感じですが....。垂れ流しといえば、旧B面最後の「ポエム58」と、続くC面の「フリー・フォーム・ギター」はテリー・キャスのギターの垂れ流しで、まさにこの時代だからこそ許された楽曲ですね(アル・クーパーの「月面軟着陸」とか思い出しました )。
 そんな訳で、非常に楽しめました。2枚目は既に購入済だから、このまま5枚目まで突っ走ってみますかぁ?>シカゴ。

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