GGI、現代アートが好きです、むかしはときおり美術館などに足を運んだものですが、最近はよる年波に引きずられて、すっかりご無沙汰です
現代アートの面白さは平たく申し上げれば、わけが分からないところです、大半の場合、おそらく作者もよくは分かっていないのでありませう、面白くて夢中になっていたらこんなモノができてしまった!・・・そのような作者の夢中ぶりが伝わってくる作品がGGIは好きなのです
今夜ご紹介する作品は、現代アートとしてはかなり異色のものです、作者が夢中になって作っているうちにこんなとんでもないモノができあがってしまった、という作品です、
より正確に申し上げますと、夢中になってコンピュータに描かせていたらこんなものに、というか、とても人騒がせなものに仕上がってしまったという作品です
さらに正確に申し上げますと、そのまま世間に出すと問題が生じかねないなどとショーもない心配をした某筋から検閲されてしまい、一部がかき消されてしまったという異色の現代アートです
いつもながらお手数ですが写真をクリックしてご覧くださいませ、これがその作品です
この現代アートの作者は琵琶湖環境科学研究センターという湖国の施設の研究員たち、製作責任者はあのお騒がせユキ子であります、題名は「放射性物質拡散シミュレーション」、この題名の作品は200枚ちかくあるのですが、これはその一枚です
この作品の画龍点晴は画面中央の青い部分、すなわち我が碧き琵琶湖ではありませぬ、そうではなく画面上方の黒い●であります、この●は関電さんの「美浜原子力発電所」です、ちいさな円は美浜原発から半径30キロ圏を意味しています、この作品は美浜原発で大事故を起きた場合のシミュレーション図です
わが淡海を示す青色以外の着色部分は危険なレベルにある放射性物質の拡散ゾーンを意味しています、マス目の部分はGGIが棲息しておりますがわが湖国、近江の地でございます
みなさんご覧になればすぐにお気づきだと思うのですが、湖国を取り巻く周囲の府県に相当する部分は空白地帯となっております
この作品の形状から、湖国の北側にある福井県はもちろんのこと、少なくとも京都府と岐阜県にまで放射能雲が広がっていることは間違いないものとの考えられます、しかしながら、これらの府県は空白地帯となっております、なぜでありましょうか、簡単なことであります、検閲に引っかかってしまったのです、検閲したのはあのお騒がせユキ子です、
ふつうは検閲にひっかかってしまった部分は黒塗りですが、この作品では空白にされています、クレバーな役人が考えたのです、これですと、一見したところ検閲にひっかかった部分があるということを、見る人にすぐには気づかれずに済むからです
この作品からは原発が多数存在している福井県の若狭湾の一帯は一面放射能まみれになっているであろうことが容易に推測されます
福井県の人々がこの作品に接したら、空白とされている福井県の地域がどうなっているのかぜひとも知りたいと思うであろうと、容易に想像がつきます、でも検閲のために知ることはできないのです、こんなことはとてもよくないことです、ほんとうにイケナイことであります、GGIは湖国の周辺の府県に関しても見せてくれと言ったのですが、あのユキ子が、お見せするわけにはいきませんと突っぱねたのであります
ですから、まことに面倒で厄介な話です、GGIは正義のヒトであるなどとホラを吹くつもりなどまったくないのですが、見て見ぬり、いや見ないで見たふりはできませぬ、しががいましてGGI、やむを得ずユキ子による検閲に対して異議を申し立てなければなりませぬ・・・
このことを、昨年GGIを拉致しに来た人物に話しましたら、先日、「おいGGよ、古都の弁護士が、それ裁判できると言っていたぞ」と申しました、その言葉を聞いてGGI、ゾッといたしました、
また裁判かよお・・・もうカンニンしてよ・・
グッドナイト・グッドラック!