GGI、ご幼小のみぎりの躾が良くなかったせいか、骨の多い魚クンたちを食べるのは苦手でありますが、先日、店長さんが「お客様のご意見」に四苦八苦しております例のスーパーに行きましたら、氷の上で寝そべっている水カレイ君の姿が堂々としておりましたので、買って帰り食することにしました
キッチンにビルトインされているサカナ焼き器（と言うのですか？）から焼きあがった水カレイ君を取り出し、お皿に移しました
水カレイ君、とうとう最後はGGIみたいなロクでもないヘンな野郎に喰われることになってしまった、これでオレの人生も終わるのか、まったく最低の終わりかただ、まことに残念無念といった表情で、口をあんぐりとあけ、白目をむいてお皿の上に横たわっておりました
ここでお手数ですが、写真をクリックして水カレイ君の残念無念ぶりをご確認いただければ幸いです
あまりにも無念そうでありましたので、無事心安らかに昇天していくようにと水カレイ君の瞼を閉じてあげようとしました、ところが水カレイ君には瞼がございません、それでGGI、しばし合掌をしてから水カレイ君のご遺体を食させていただくことにいたしました
ところが、この水カレイ君を食してしまった、その晩からのことであります
シクシク泣くのであります
冬の寒い夜更けに泣くのであります
シクシク、シクシク
静かに、しかしとめどなく泣くのです
お昼間も泣くのです
シクシク、シクシク
いつまでもいつまでも泣くのです
もう、いいかげんにしてくれと言っても泣くのであります
シクシク、シクシク
シク３６に決まっているだろう、いつまで泣いているのだ
と言っても泣き続けるのであります
ことに外出しようとしますと激しく泣き出すのです
歩き出すといっそう激しく泣きだすのであります
激しく泣くのです
痛いよ～、ヨッサリアン、痛いよ～、
無視して歩き続けると、ますます激しく泣くのです
痛いよ～、ヨッサリアン、痛いよ～
この真冬、
未だ鳥も鳴かぬのこの如月にひたすら泣くのであります
わが魚の目が泣くのであります
痛みに耐えられず泣くのであります
わが魚の目がとめどなく泣くのです
毎日毎日泣くのです
シクシク、シクシク、
ズキズキ、ズキズキ、
シクシク、シクシク・・・
これは残念無念と白目をむいたままこの世から去っていった水カレイ君を食してしまったことのたたりでありませうか・・・・
わが魚の目よ、泣くがよい、
思いっきり泣くがよい、心ゆくまで泣くがよい
暖かき春の日差しが訪れるまで、しばらく泣き続けるがよかろう
わが魚の目よ・・・
グッドナイト・グッドラック！
