■ 『夜明け前』島崎藤村(新潮文庫1954年 2013年92刷)を再び読み始めた。この長編小説を1994年と2014、5年にかけて読んだことが確認できている。で、今回読むのはたぶん3回目。名作は再読に耐える。
2020年の5月に本をだいぶ処分したが、その際、古い右の4巻を処分した。この長編小説はもう一度読むことになるかもしれないと思い、活字が大きくて読みやすい新しい左の4巻を残していた。ちなみに総ページ数は右の4巻が1332ページに対し、左は1745ページで3割多い。
**藤村の父親をモデルにした主人公、青山半蔵の生涯を時代の大きな流れの中に書き、その一方で江戸から明治へと大きく動いたこの国の歴史そのものを書いている。スケールの大きな小説だと思う。** 2020年の8月にこの長編小説をブログで取り上げた際、このように書いている。これから何日か、この小説を楽しもう。