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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

194 秋、寂しそうな火の見櫓

2011-09-07 | g 火の見櫓観察記


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 信州の鄙里はもうすっかり秋です。朝晩 肌寒くて長袖のシャツ一枚では無理、羽織るものが要ります。さて、今回取り上げるのは松本市中川(旧四賀村)の火の見櫓です。なんだか、火の見櫓が寂しそう見えてしまうのも秋、だからでしょうか・・・。

先週、「おひさま」で丸庵が火事で燃えてしまいましたね。予期しない出来事で、びっくりしました。確か、昭和25年のことでした。まだ空襲警報のサイレンが使われていたのでしょうか、火事のとき、サイレンがなりました。そして、半鐘の音も聞こえてきました。ドラマで半鐘の音を聞くなんて・・・、火の見櫓に関心を持ち始めたから、でもないでしょうが不思議な気持ちになりました。






この火の見櫓で注目は見張り台の手すりに付けられたこのハートです。屋根のてっぺんにも同じハートが・・・。




 

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― 火の見櫓っておもしろい

2011-09-04 | g 火の見櫓観察記



週末のミニミニ講座@カフェ バロに参加していただいた皆さんありがとうございました。

「人生は出会いである」といいます。

皆さんとの出会いに感謝します。 U1


 

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193 火の見櫓鑑賞マニュアル

2011-09-02 | g 火の見櫓考〇


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 明日(3日)のミニミニ講座@カフェ バロにどんな方が参加してくださるのか、楽しみです。プレゼン用のパワーポイントの準備をなんとか済ませることができて、ホッとしています。

火の見櫓チェックポイント

火の見櫓鑑賞のツボ

ここに過去ログを紹介しておきます。


さて、今回は安曇野市穂高に隣接する北安曇郡松川村の火の見櫓です。先日所用で近くまで出かけた際、観察しました。この火の見櫓は生活道路の辻に立っていますが、このような立地は多いです。三角形の空きスペースに三角形の櫓。

1:櫓全体の印象  櫓の上方への絞り込みのフォルムはなかなかきれいです。櫓の絞り込みに対応して横架材の間隔が次第に狭くなっていますが、それも好ましいと思います。すっきりした櫓、という印象です。

2:屋根と見張り台  見張り台の手すりに鳥がとまっています。カラスではないかと思います。でも鳴き声を聞いていませんし、鳥には疎いのではっきりしませんが・・・。どうやら、見張り台に巣をつくったようで、床に木の枝がたくさんあります。写真で床がゴチャゴチャしているのが分かりますね。

屋根にも見張り台にも飾りは何もありません、機能に徹したシンプルなデザインです。屋根の外に照明器具が突出していないのも好ましいです。半鐘も付いています。もっとも、鳥が巣をつくってしまうくらいですから、使われてはいないのでしょうが。

3:脚部  シンプルにアーチ材を付けていますが、下半分以上がアングル単材になっています。脚に厳しい私としては、下端まで(基礎のところまで)アーチで構成して欲しかったと思います。このようなパターンが多いのですが・・・。

1 櫓のプロポーション ★★★★★
2 屋根・見張り台の美しさ ★★★★★
3 脚の美しさ 
★★

少し甘い評価です。


 

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― ランドマーク

2011-09-01 | g 火の見櫓観察記




幕末の浮世絵師・歌川国芳の作品「東都三ツ股の図」

 毎朝、NHKBSで7時半から「おひさま」をみています。昨日(31日)は杏子ちゃんのかわいそうな境遇に涙しました。

「おひさま」の前の「額縁をくぐって物語の中へ」という15分番組で名画の解説をしています。この番組がなかなかおもしろいんです。昨日(31日)はこの作品を取り上げていました。隅田川の岸で舟底をこがす職人がふたり。こうすると舟が腐りにくくなるんだそうです。川の中では漁師が貝をとっています。以前もここに取り上げた浮世絵です。

対岸の塔状の工作物、右はスカイツリーだ!と話題になりました。番組ではこれは井戸を掘るための仮設の櫓ではないか、と解説していました。この説は前にも何かで読んだ記憶があります。左側は実在した「火の見櫓」だそうで、高さは5間、およそ9メートルだそうです。このころは建物はみな木造、2階建てどまりですから火の見櫓の高さとしてはこの位で十分だったのでしょう。2基とも高さが随分誇張されています。火の見櫓が江戸のまちのランドマークとして意識されていたことがこの絵から窺えます。

ランドマーク・・・、火の見櫓がランドマークであることは昔も今も変わりありません。江戸という都市全体のランドマークといえば富士山でしょう。同様に安曇野のランドマークといえば常念岳と有明山でしょうが、もっと身近な地域のランドマークとしての火の見櫓の凛とした姿が遠くからでも見えます。


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