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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「建築とは何か 藤森照信の言葉」

2011-06-07 | g 読書日記


塩尻の「えんぱーく」にて

 藤森さんは建築家を赤派と白派にスパッと分けてみせた。このことについては既に書いたが、再度取り上げておく。藤森さんの定義によれば物の実在性を求めるのが赤派で、コルビュジエを祖とする。抽象性を求めるのが白派でミース・ファン・デル・ローエが祖。

藤森さんの言葉をメモしながらこの本を読んだ。

巴型プラン:そうか、代々木体育館は確かに巴型だ。

木造ミース:カフェバロの外観(テラス側)の印象はまさに木造ミース。上手い表現だ。

ものの正統性の根拠は歴史にしか、時間の流れにしかありません。確かに。内藤廣さんの目指す建築もこの辺を拠り所としているのだろう。

・オペラ座への回帰としての「まつもと市民芸術館」主ホールの空間構成。

・科学・技術という裸体に木と土と石の織物を着せる。科学・技術を自然が包む。藤森自身さんが手掛ける建築を評して。科学・技術を自然が包む、かなるほど!

 

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161 曲線美

2011-06-05 | g 火の見櫓観察記

 
161 塩尻市大門の火の見櫓

 櫓の絞り込みのフォルム、柱の曲線がなめらかで美しい。 脚間寸法を実測すると約4.5メートル、写真にスケールをあてて総高/脚間寸法を求めると約3.3だった。同様の方法で逓減率を求めてみた。遠近効果を考慮していないが、約33%だった・・・。



見張り台の手すりが丁寧につくられている。不要になった半鐘は櫓の中間部に移され、屋根の下にはサイレンのみ取り付けられている。やはりスピーカーは邪魔、火の見櫓には似合わない・・・。


 

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松本市白板の道祖神

2011-06-05 | g 道祖神〇







 松本駅の隣、北松本駅のすぐ近くに祀られている道祖神。 自然石にバランスよく納めている。男神は盃を手に持ち、女神は提子を下げ、反対の手を相手の肩にかけている。平安貴族の衣裳、スレンダーな立ち姿の抱肩祝言像。

江戸時代にはこの地に藤沢周平が描き続けたような市井の人びとの暮らしがあり、折に触れてこの道祖神に手を合わせていたに違いない。

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160 火の見櫓のプロポーション

2011-06-03 | g 火の見櫓考〇


160 筑北村本城にて 撮影日110602

■ 火の見櫓のプロポーションを総高/脚幅で示すことと、逓減率について最上段横架材長/初段横架材長を考えたことを数日前に書いたが、これはわが国の木塔に関する論考『五重塔はなぜ倒れないか』上田篤 編/新潮新書に紹介されている考え方に倣ったものだ。

この本によると、わが国の木塔の塔身幅に対する総高比は三重塔で5前後が大半であり、五重塔では6を超えるものが多いという。

火の見櫓の場合、どのくらいの数値が一般的なんだろう。4くらいかな・・・、4ということは火の見櫓の高さが脚幅の4倍ということ、脚幅を3mとすると高さが12mになるが、どうだろう・・・もっと高いのかな。

今回取り上げた火の見櫓も東筑摩郡筑北村本城(旧本城村)で見かけた。随分ずんぐりした櫓だ。一般的なプロポーションの数値より小さい値(脚幅に対して高さが低い)であることは間違いない、と思う。

やはりいくつかの火の見櫓でこの数値をざっくりと押さえてみよう。


 

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159 東筑摩郡筑北村の火の見櫓

2011-06-02 | g 火の見櫓観察記


159 筑北村本城

 信号表示板がなければ、これが火の見櫓だとは気がつかなかった、と思う。 筑北村で見かけた火の見櫓。半鐘はついているのかな・・・。近づいて見上げてみると、あった!



梯子に控え柱を設置した型。見張り台まわりの納めはなかなか上手い。別の角度から見ると、確かに半鐘がついている。




 

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158 安曇野市明科の火の見櫓

2011-06-02 | g 火の見櫓観察記


158



 火の見櫓の屋根といえば「とんがり帽子」だと思っていた・・・。

この火の見櫓はなんと折板(せっぱん)葺きの屋根。櫓が傾いているようだが、妙な安定感がある。デザインはどことなく石山修武風。火の見櫓のデザインは千差万別だな~ぁ。


現存しない(191217追記)

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