透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「本所おけら長屋」

2020-03-22 | A 読書日記



『本所おけら長屋』畠山健二(PHP文芸文庫2013~)は現在(2020.03)第13巻まで刊行されている。今月(3月)25日に第14巻が出るようだ。このシリーズは大変な人気で既に累計100万部を突破している。時は江戸、本所おけら長屋の住人が代わる代わる主人公となって人情噺が展開する。

ちなみに第1巻のカバーに描かれているのは浪人の島田鉄斎、第2巻は万造と松吉。この2人の会話が漫才のようで面白い。第3巻は久蔵とお梅、それからふたりの子どもとなった亀吉。

人情噺に弱い私は朝カフェ読書@スタバで涙、医院の待合室で涙。読み始めた第4巻(残念ながら書店にあったのは上の新デザインではなく、下の旧デザインのカバーの本だった)の帯には次のような女性読者の感想が載っている。

**通勤電車での読書は危険です!笑いがとまらずに下車。涙がとまらずに下車。おかげで遅刻しました!**
**破天荒でハチャメチャ!でも、人ってあったかい。泣けます。**

下のような地味なカバーの上に登場人物を大きく描いた新たなカバーを付けているが、このイラストが女性に人気だとか。今は本も見た目が大事、ということだろう。優劣をつけるわけではないが、書店で手にしたくなるのはやはり上のカバーかな。ただし小説によっては以前の地味ではあるが上品なカバーの方が良いと思うものも少なくない(過去ログ)。


 
漱石本は左のカバーデザインが断然好い。



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