透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

男はつらいよ

2022-08-21 | E 週末には映画を観よう

 映画「男はつらいよ」シリーズ全50作品で特に印象に残っているのは次の5作品。

第10作「寅次郎夢枕」八千草薫
第28作「寅次郎紙風船」音無美紀子
第29作「寅次郎あじさいの恋」いしだあゆみ
第32作「口笛を吹く寅次郎」竹下景子
第45作「寅次郎の青春」風吹ジュン

これらの作品はマドンナが寅さんに好意を抱いているということが上手く表現されていると思う。

19日に第10作「 寅次郎夢枕」をDVDで、20日に第45作「寅次郎の青春」BSテレ東で観た。どちらも上掲リストにある作品だ。

「寅次郎夢枕」では、寅さんがマドンナのお千代(八千草薫)さんと亀戸天神でデートして、プロポーズ。で、お千代さんがOKする。こんな設定は、他にはない。

この作品は寅さんと舎弟の登が木造の橋を渡っていくところで「終」となる。このシーンは山梨県の北杜市須玉町を流れる塩川に架かる橋で撮影されたことがネット情報で分かっている。映画を観ていても櫓センサーはONになっていて(*1)、橋の向こうの木々の間に火の見櫓が立っていることに気が付いていた。グーグルマップとストリートビューでこの火の見櫓を確認できたので近々出かけたいと思っている。

*****

「寅次郎の青春」のマドンナは宮崎の港町・油津で理容店を営む蝶子(風吹ジュン)さん。寅さんは蝶子さんと理容店の近くの喫茶店で偶然出会うが、お千代さんとはとらやで何十年ぶりかで再会する。マドンナとの出会いは旅先の方が好い。

この「寅次郎の青春」では、寅さんと蝶子さんが港で一緒に歌うシーンが秀逸だ。

♪あなたと二人で来た丘は と蝶子さんが歌い出すと、寅さんも ♪港が見える丘 と重ねて歌う。♪色あせた桜一つ 淋しく咲いていた 

二人は顔を見合わせてニッコリ。寅さんとマドンナのツーショットではこのシーンが私のベスト1。


*1 テレビで今流行りの旅番組などを見ている時もセンサーはONになっている。


新型コロナ感染者全数把握見直し

2022-08-21 | D 新聞を読んで



 「新型コロナ感染者全数把握見直し」 昨日(20日)、各紙このことを報じていた。上掲したのは信濃毎日新聞20日付朝刊2面の見出し。全数把握の目的は何か、その目的は全数把握しないと達成できないのか、という疑問が私には前からあった。

昨日の朝日新聞の記事は全数把握には2つの機能があるとして、**感染状況の全体像や地域差を明らかにして対策につなげる**ことと、患者の入院の必要性や隔離方法を判断する**ことを挙げていた。他紙も同じ内容で、読売新聞も感染状況の把握と重症化リスクの高い患者の健康管理、必要な医療提供と書いていた。

統計学に関する知識は全くないが、感染状況の全体像を把握するのに全数把握は必要なく、実施が検討されている定点把握でできるはずだ。国政選挙でも開票が終了する前に、即ち全数把握する前に、出口調査など一定数を適当にサンプリングして得られた結果により(基本的に定点把握と同じことだと思う)、速報しているのだから。

患者の重症化を防ぐという目的が感染者を全数把握していないと達成できないのかどうかは、私にははっきり分からない。だが、全数把握から定点把握に変えて、医師が感染確認者の諸情報を保健所に報告するという事務的業務の負担を軽減し、その分患者の治療や病状の経過把握に割いてもらった方が、重症化を防ぐことになるのでは、と思う。

素人が生意気にも新聞記事を読んでの感想を書いてしまった。




信濃毎日新聞は同じ2面に「3回接種で発症リスク半減」という見出しの記事も掲載していた。
ワクチン接種後に生じる体調不良(倦怠感、頭痛、胸痛など)は接種回収が増えるとより重くなるというようなことも聞くことがある。このようなワクチン後遺症のことなどについても、報じて欲しいものだ。

まあ、いろんな情報を得て、それらを総合的に検討・判断することが大事。分かってはいるけれど、それは難しい・・・。