透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓講座

2020-11-20 | A 火の見櫓っておもしろい



 朝日村社会福祉協議会主催の高齢者ふれあい学習で「火の見櫓の魅力」についてお話させていただく機会を得て、今日(20日)の午後無事開催することができた。

雨降りにもかかわらず、会場のマルチメディアセンターには30人もの方々が集まってくださった。中には『あ、火の見櫓!』を持参された方も。うれしい。また、私の近くの席に着いた方からは「市民タイムスで記事を読みました」と声をかけていただいた。

パワーポイントを使い、パソコンの画面に表示させたタイマーに時々目をやりながら説明したので、時間はピッタリで、予定通り1時間(正確には15秒くらい残して)で終わらせることができた。   

準備していただいた社協のスタッフの方々、お集まりいただいた皆さんに感謝します。ありがとうございました。

今年はコロナ禍で4月と7月に予定されていた火の見櫓講座が中止となったが、10月15日と11月7日、それから今日と3回開催され、火の見櫓の魅力についてお話させていただいた。これで今年の広報活動も一段落した。

今後の展開についてしばらくあれこれ考えようと思う。


 


残秋

2020-11-20 | D キミの名は?




撮影日時 2020.11.20 10:30頃 

 隣家の柿の木に飛来して実を啄ばんでいるキミ、ツグミだっけ? 去年もこの木で観たけれど、名前忘れちゃった。このおじ(い)ちゃん、歳とってますます物忘れがひどくなってね。


 


「情報列島日本の将来」黒川紀章

2020-11-20 | H ぼくはこんな本を読んできた



 再開した「ぼくはこんな本を読んできた」の2回目は理系本を並べてある書棚(*)からで、『情報列島日本の将来』黒川紀章(第三文明社1972年初版発行)。

『情報列島日本の将来』は黒川紀章が30代のときに書いた本だが、既にこの本の第一章「二元論からの脱出」で「共生」という概念について触れている。

日本の伝統的な住宅にみられる縁側、内でも外でもない空間。建築と自然とを繋ぐ役割を果たす「縁」。建築と自然、あるいは都市との共生はこの「縁」空間、「中間領域」を設けることで可能となる。「共生」という概念の肝は要するにこういう考え方だと私は理解している。

この考え方を最も明快に具体化したのが福岡銀行本店だと、私は思う。アーバンルーフという屋根のついた「中間領域」を都市に開放している。学生時代に見学に出かけてこの空間に設えてある黒御影石のベンチに座ったことを今でも憶えている。

黒川紀章は建築のみならず中国やロシアの地方都市の計画なども手掛けて国際的に活躍した建築家だがその実績に相応しい評価を必ずしも得ていないように思う。何故だろう。

過去ログ1 
過去ログ2
過去ログ3


2007.10.13の記事再掲

* 小説やエッセイなど文系本を納めた書棚を「書棚1」、理系本を納めた書棚を「書棚2」とする。