透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「憑の里 まちづくり通信」

2020-11-09 | A 火の見櫓っておもしろい

 上伊那郡辰野町小野と塩尻市北小野、この両小野地区は憑(たのめ)の里と呼ばれ、行政上の線引きを越えて一体的な地域活動が行われてきている。ちなみに小中学校も塩尻市と辰野町の組合立。また、筑摩書房の創業者である古田 晃はこの地の出身。

「憑の里 まちづくり通信」はこの地域のことを取り上げるA4サイズの広報紙。この広報紙のことは知らなかったが、昨日(8日)ある方から今年3月27日発行のNO.6号(写真)をいただいた。ぼくのことが載っていると聞いて驚いた。





「火の見櫓」という見出しの記事から引用する。**昨年の十一月六日の夕方に、FM放送を聞いていると、「長野県一美しい火の見櫓は小野の雨沢の火の見櫓だ」という話が聞こえてきました。(中略)雨沢の火の見櫓が県内一美しいと語ったのは〇〇さんで、県内はおろか、県外の火の見櫓まで写真に収めている方で、火の見櫓の本まで出版しています。その方が、ラジオ番組で、雨沢の火の見櫓を紹介してくれました。ありがたいことです。** これはFM長野のラジモという番組(*1)に出演した時のことだ。記事は**登録有形文化財も夢ではないかもしれません。**と結ばれている。

この記事を書いてくださった辰野町の職員の方に今日電話して広報紙をブログで取り上げることを了解していただいた。訊けば『あ、火の見櫓!』も読んでくださったとのこと。 



小野地域には既に登録有形文化財があるから、雨沢の火の見櫓を登録有形文化財(*2)にするための活動も上手くいくかもしれない。


*1 番組は終了してしまって、今は放送されていない。
*2 辰野町小野雨沢の火の見櫓は登録有形文化財の基準を満たしている。


買い求めた本 「庚申信仰」

2020-11-09 | A 読書日記



 時々このブログに庚申塔の写真を載せているが、庚申塔に詳しいわけではない。先週末、久しぶりに松本市内にある想雲堂(古書店)に出かけた。『庚申信仰』平野 実(角川選書1969年初版)が目に入り、書棚から取り出して目次を見て、買い求めた。

序 章 庚申信仰とは何か
第一章 庚申信仰の歴史
第二章 庚申信仰と民俗
第三章 庚申塔
終 章 最近における庚申信仰の研究

奥付を見ると発行が昭和44年となっている。昭和44年ということは1969年、50年以上も前に出版された本だ。この本を読むことで、庚申塔の見方が変わるだろう。知識が無いと見えないものがあるのだ。知識を得ることで見えてくるものがある、と言い換えてもよい。

「第三章 庚申塔」には庚申塔の種々相として庚申塔の型が紹介されているし、庚申塔の主尊に関する記述もある。**庚申さんといえば、今では青面金剛ときまっているが、こうなるまでにはいろいろな変遷を経過してきている。**(139頁)そうなのか、知らなかった・・・。

14、15日の午後、野田園のカフェギャラリーお茶の間で読もう。