『古代史講義 邪馬台国から平安時代まで』佐藤信編/ちくま新書
■ **今日、日本古代史は研究の個別細分化が指摘されて久しく、だんだんと狭い範囲の個別実証に限定された、間口の狭い研究が増えているという面も見られる。また一方で、史料にもとづかない思いつきや奇抜な推測から面白おかしい歴史像を提示しようとする出版企画もみられるように思う。本書は、その両者とは距離を置いて、多様な歴史資料の実証的検討の上に立ち、古代史像がダイナミックにどう動いているのかを描こうとした試みである。**(はじめに 10、11頁)
古代史ではないけれど、鎌倉時代のスタートを「イイクニ(1192)つくると鎌倉幕府」と覚えたが、いつごろからか、1185年(ころ)に変わっている。何年か前、長野県内のある小学校に所用で出かけた際、普通教室の壁に張ってある歴史年表を見て、1192年ではなく、1185年になっていることに気がついた。
「多様な歴史資料の実証的検討」によって古代史の通説が覆されているという。
もともと歴史には疎いので、基本的な事柄も頭に入っていないが、繰り返し関連本を読むことで、古代史の輪郭が浮かんでくればよい。別に試験があるわけでもない、気楽なものだ。
以上、備忘録