『地図と鉄道』今尾恵介 編著/洋泉社
■ 久しぶりに書店に出かけた。あれこれ本を手にし、買い求めたのがこの本。鉄道趣味にもいろいろあって撮り鉄・乗り鉄がその代表だが、著者の今尾さんは「地図鉄」。
地図好きな私 自室には旅行先で入手した地図や5万分1地形図が何枚も保存してある(過去ログ)。
地図で鉄道路線を眺めていると直線あり曲線ありだが、それは地形をはじめ様々な要因から出された結論だと著者は説く。利便性より経済性を優先して決められたルートももちろんあるし、そこには敷設された時代の建設技術も反映されている。
特にジャンルは問わないが、この手のマニアな本は好きだ。この本の構成は以下の通り。
第1部 地形で線路を楽しむ
河川編
海岸編
山岳編
第2部 地図でたどる鉄道路線の激変地区
東日本編
西日本編
第3部 地図で見る幻の鉄道路線
廃線編
未成線編
ウソが描かれた路線編
河川編では天井川をトンネルで抜ける奈良線や養老鉄道などが紹介され、河岸段丘を上り下りする長野県内の飯田線や飯山線も取り上げられている。古い地図と新しい地図を見比べると新線に移行された後、旧線が貨物線になり、やがて廃止されるなどの変遷も見て取れることなども紹介されている。
しばらくこの本を楽しむ。