843 高森町下市田 撮影日170715
■ 4脚44と略称される火の見櫓。平面が4角形の櫓に4角形の屋根、4角形の見張り台。櫓の上方への逓減が直線的ということだけで、普段見慣れているカーブを描く櫓とは随分印象が違う。
屋根の4隅を上に曲げているが、これだけで屋根の印象も変わる。手すりはシンプルなデザインだが、4隅がR付きというだけでやはり印象が変わる。ということで、火の見櫓全体の印象も違う。
このようなことで、好きとか嫌いとか評価が変わるのだからデザインって大事だと改めて思う。
843 高森町下市田 撮影日170715
■ 4脚44と略称される火の見櫓。平面が4角形の櫓に4角形の屋根、4角形の見張り台。櫓の上方への逓減が直線的ということだけで、普段見慣れているカーブを描く櫓とは随分印象が違う。
屋根の4隅を上に曲げているが、これだけで屋根の印象も変わる。手すりはシンプルなデザインだが、4隅がR付きというだけでやはり印象が変わる。ということで、火の見櫓全体の印象も違う。
このようなことで、好きとか嫌いとか評価が変わるのだからデザインって大事だと改めて思う。
842 飯田市南信濃木沢(青龍寺)撮影日170715
天龍村坂部の火の見櫓と手すりのデザインが同じだが、床面の構成や屋根を支える柱頂部の形は違う。車を停めておく適当な場所が見つからず、写真だけ撮ってこの場所を後にした。
■ 長野県内には77の市町村があるが、今年中にその全てを巡ることを自分に課している。
順調にこのノルマをこなしていて、残すは南信の市町村のみとなり、昨日(15日)県の南端を占める根羽村・売木村・天龍村に初めて行ってきた。根羽村は岐阜・愛知両県、売木村は愛知県、天龍村は愛知・静岡両県とそれぞれ境を接している。この3村は西から東へこの順に並び、境を接しているものとばかり思っていたが、売木村と天龍村の間に阿南町(あなんちょう:長野県で唯一町をちょうと読む)が入り込んでいて両村は接していないことを知った。
売木村から阿南町を通って、国道418号の曲がりくねった細い道を天龍村に向かった。天龍村にも火の見櫓があるのかどうか、「塔マップ」というサイトで調べると、地図上に1基がプロットされていた。何が何でもその火の見櫓の所在地に行かなくては・・・。出かける前にそう思った。
本当にこんな狭い山道を登った先に火の見櫓が立っているような集落があるのだろうか・・・。設定を間違えているかも、と不安を感じながらもカーナビ嬢に案内されるまままに進んだ。この日、カーナビ嬢との信頼関係がダメになりそうなことが起きたが、内容については伏せておく。
この写真は車のすれ違いができそうなところで撮った。
841 天龍村坂部の火の見櫓 撮影日170715
かなり坂道を登って、ようやく目的地に着いた。設定も間違ってはいなかったし、火の見櫓も撤去されずに立っていた。「天龍村消防団第二分団坂部器具置場」という表示板があるように、ここは天龍村の坂部という地区。偶々居合わせた地元のおじさんに訊くと、この坂部地区は現在11軒のみだそうだ。写真は撮らなかったが、すぐ近くに郵便ポストがあった。ポストが廃止されないように、利用に努めているとのことだった。(世の中のものの全てが人の趣味の対象になっていて、ポスト好きももちろんいるが、このポストの写真をネット上で見た。)
この地区に大森山諏訪神社という名前の神社があり、そこで毎年行われている「坂部の冬祭り」は国の重要無形民俗文化財に指定されている。祭の様子はテレビのニュースで見たことがあるが、それがこの地区で行われていることは知らなかった。
平面が3角形の櫓と6角形の屋根、同形の見張り台という組み合わせ。
櫓のブレースはリング式ターンバックル付き。やはり平鋼や山形鋼のブレースより好い。アングル材や器具置場の側壁に消防信号板を設置してある。
これで県の南端の根羽村・売木村・天龍村の火の見櫓を見たことになる。天龍村ではマンホール蓋とのツーショットを撮ることができなかったが、この成果に満足。
撮影日170715
◎ 円形の蓋を3分割し、それぞれ2輪のササユリを配している。ユリのデザインは3ヶ所同じ。中央の村章は売木村の「ウル」デザインしたもの。村のホームページの説明によると中心の三角は伸びる木の姿を形づくり、円は太陽と村民の団結を表しているという。**未来に向かってたくましく発展する村の姿を象徴しています。**(村のホームページからの引用)
■ 国道418号を売木村の役場に向かって進む。途中、国道沿いにこの火の見櫓が立っていた。スレンダーな櫓、比較的小さな方形の屋根、平面が4角の見張り台。
839 売木村にて 撮影日170715
このようなシャープな姿・形もなかなか好い。
前稿に載せた火の見櫓(869)と同じ構成の屋根の下にちゃんと半鐘がある! うれしい。 外付け梯子に落下防止用のカゴを構成するパーツの円形の帯が設置してある。
屋根のデザインはこの櫓にピッタリ。屋根と見張り台、櫓のバランスがよく、デザインがまとまっていて実に美しい。
838 売木村の火の見櫓 撮影日170715
■ 根羽村から平谷村を経由して国道418号で売木村へ移動。途中この火の見櫓を地区の集会施設の敷地内に見つけた。
半鐘は既に外され無かったが、半鐘を覆う方形屋根の設置の仕方が個性的。半鐘を吊り下げていた腕木の中間にSカーブさせた柱を立てて屋根を支えている。なるほど! こんな形もあるんだ、と感動。半鐘があれば良かったのに・・・。
837 根羽村小川の火の見梯子 撮影日170715
■ 木柱にアングルの腕木を留めて半鐘を吊り下げている。二つ折りの梯子が立て掛けてある。半鐘を叩く時は梯子を伸ばして掛け直して登っていたのであろう。実際、同村内で伸ばした梯子を掛けた状態のものをストリートビューで見た。