透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

文化的記号としての数

2008-03-07 | A 読書日記



 本のネット注文に馴染めない私は、未だに電話で書店に注文しています。何日か経つと勤務先にカタログなどと共に本が届きます。『アイドルのウエストはなぜ58センチなのか』、「これから出る本」という冊子でこの書名を目にして注文しました。

なるほど、指摘されてみるとアイドルのウエストサイズとしてなんとなく記憶にあるのは58センチです。

数は計算や記録を行うためにだけ存在する単なる符合ではなく「文化的な記号」としても大きな役割を果たしていて、私たちは記号としての数の影響を受けながら生活しているのだと著者は指摘しています。

これを数のサブリミナル効果(略して数リミナル効果)と名付けた著者は数の形状から受ける視覚的なイメージによる数リミナル効果もあると指摘していて、「8」は0の中央を絞り、あるいは削った形に見えるため、アイドルのウエスト値に好んで採用されるのだと書いています。

8はウエストがくびれたナイスバディをイメージさせるの形なのだと著者は言うのですが・・・。

そうかな~、8から雪だるまを連想することはあっても私にはナイスバディは浮かんできません。著者は周りの男性陣に聞いて8が理想的な体形を表していると結論づけたそうですが、これって本当?

きちんと実証的に論じてはいませんが、軽く読むのにはこの手の本もいいかもしれません。