透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

夏休みに読もう その2

2007-08-11 | A 読書日記



■ 池田晶子さんの文章を読んでみたいと以前から思っていたが、なかなかその機会をもてなかった。しばらく前書店で平積みされていた本のなかから表紙の美しいこの『暮らしの哲学』毎日新聞社を買い求めた。が、未読。

池田さんは哲学を平易な文章で解く方。中高生を対象にした哲学の入門書『14歳からの哲学―考えるための教科書』が話題になったと記憶している。残念ながら、この本も未読。

このところ多忙、春樹巡りもまだ終らない・・・。


夏休みに読もう その1

2007-08-11 | A 読書日記



「ドーダ」という言葉が登場するのは東海林さだお氏の『もっとコロッケな日本語を』文春文庫。ブログでもこの本は以前とり上げたが、「いそがし自慢ドーダ」や「教養ドーダ」、「経済力ドーダ」などドーダな人が何人も登場する。ドーダは「ドーダ、おれってすごいだろう」の「ドーダ」なのだ。

東海林氏はこの本のなかで西荻学派のドーダ学なるものを提唱しているのだ、ドーダ! って私が自慢することもないが。

で、この「ドーダ学」にハマッているのが、鹿島茂氏。『ドーダ学の近代史』などという大作を書き上げてしまった。

鹿島氏はドーダを自己愛に源を発するすべての表現行為である定義しているが、文学史や美術史、音楽史も実はこのドーダの歴史なのだという。

日本の歴史、世界の歴史もドーダ理論を適用すれば見事に解けてしまうと鹿島氏は指摘する。

この『ドーダの近代史』は手始めに日本の近代史を対象範囲としてドーダ理論による分析を試みている。ショージ君の本とは違って大真面目な近代通史、ということだが買い求めただけでまだ読み始めていない・・・。