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筑紫哲也NEWS23で戸田市の教育長発言問題

2006年11月16日 | テレビ番組
教育をめぐって「いじめ問題」や「教育改革タウンミーティング」での「やらせ問題」、「未履修問題」など様々な問題が明かとなっていて、「教育基本法改悪案」について拙速審議を戒める世論が渦巻く中、11月17日からの安倍晋三首相の外遊の前に、「教育基本法改悪案」の衆院通過を目論んで政府与党=自民・公明両党は15日、野党の欠席のもと、単独採決を強行する暴挙に出ました。
そして、逢沢一郎衆院議院運営委員長の職権で16日に衆院本会議開催を決め、今日16日午後、与党の賛成多数で可決され、衆院を通過。闘いの舞台は参院へと移りました。
 

衆院教育基本法特別委員会での単独採決のニュースが報じられた15日夜、TBSテレビ「筑紫哲也NEWS23」は、市内小中学校の卒業式など式典で「日の丸・君が代」斉唱時に起立しない来賓を調査するとした戸田市議会での教育長発言問題を取り上げ、報道しました。

ニュースでは、民主党の高橋秀樹市議が声を荒げて伊藤良一教育長に迫る市議会での発言の録音が流れ、「世界のどこに自国の国歌や国旗をうやまわない国民がいるのか、愛国心教育の必要が叫ばれているときに教育長はどう考えるか」(主旨)などの発言が紹介されました。
これに対し、伊藤教育長が「私も腹が煮え繰り返るほど怒っている」と問題発言をし、高橋市議の「起立しなかった来賓を調査するのか」との質問に「調査する」と答弁したやり取りが放送されました。
そしてこの「調査」は結局、市民の反発があって「個人情報保護」違反に関わるということで撤回されたと紹介しました。
最後に筑紫哲也氏は、「現場の教育委員会がこのような「調査」を約束するのだから、愛国心教育を盛り込んだ『教育基本法改正案』が成立したら、もっと硬直するだろう」(主旨)と解説しました。
憲法を遵守しなければならない公務員である教育長発言が「違憲発言」をしたという点についてはつっこんだ論評をしていませんでしたが、地方議会の現場で教育をめぐりどのような議論がされているか、この時期全国に発信したという点で注目に値するものです。


この間、「教育基本法改悪案」については、様々な教育をめぐる問題が噴出し、特に文科省の「教育改革タウンミーティング」での「やらせ問題」において、国民の税金から「やらせ」発言者などへ謝礼金が支払われていたなどの事実も判明し、波紋を広げている中で、拙速審議を戒める世論が高まっていただけに、こうした問題に何ら反省もせず、ほおかむりして「教育基本法改悪案」の採決を強行することは断じて許されるものではありません。


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