みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

N響マロさん~古の名演奏家と私

2019年02月25日 | ライブ&コンサート
この日は「N響マロさんが語る 古の名演奏家と私 スズケン市民講座」に参加。
このところ、バイオリンとの付き合い方が悶々?なので、なにか発見があるかな?と思い、訪ねてみることに・・・。

古の名演奏家の録音を貴重なSPレコード、蓄音機で楽しみ、マロさんの演奏も楽しむという企画の講座。

初めて聴く蓄音機の音、とても温かい!
電気なしで、こんなにしっかりした音が鳴るのだ。びっくり。

古の名演奏家の演奏、個性的で、奇天烈かも?
貴重なSP版で、いろいろ聴かせてもらえたのだけど、多くが、ロマ度を競うハンガリア舞曲だからかな?
時代の枠から自由でない自分・・・。
ブラームスの盟友のバイオリニスト、ヨアヒムの録音が残っているなんて、びっくり!
200回しか聞けないSPレコードのうちの1回を聴かせてもらえて、勿体ないような・・・。

マロさんの演奏、ダンディでお茶目。低音が味わい深い。まろやか(笑)
古の名演奏家たちの血が流れているような・・・。
この日聴いた数曲の中では、クライスラーのウィーン風行進曲が一番好き。

今回、最前列正面の席を確保できたので、
N響コンサートマスターの演奏を、3メートルほどの間近で鑑賞できて、贅沢な体験だった!
はっきり言って、200% 猫に小判だけど、さすがに素晴らしかった。

マロさんのいろいろな話も興味深い。
・没個性を招くコンクールの弊害
・簡単に音源を聞けてしまうことの弊害
 現代は、古の演奏家の時代と違い、音源を簡単に聴けてしまうので、楽譜との深い対話もなく、演奏家としての創造性が失われてしまっている。本質を掴む前に、完成形の真似になってしまう。
・パガニーニの頃の秘密主義の時代と違い、メソッドが確立している。(カール・フレッシュ音階教本)

今日の講座は、5/26にNHK第2放送のラジオで流れるとのことなので、それも楽しみ。
(予想どおり!)




21階からの眺め


会場はあのビルのてっぺんの階だった。

@NHK文化センター名古屋教室
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