みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

三橋節子「花折峠(はなおれとうげ)」

2006年12月12日 | 絵・写真・美術館
泣けたなぁ。
12/9放送の美の巨人たちで紹介された三橋節子の「花折峠」

少し不気味な翳が漂っているのだけど、悪くない。道端に咲く野草をこよなく愛していたという彼女の人柄も反映されているのかな?不思議と惹きつけられるものがある。

悲しいのは、彼女の過酷な運命だ。34歳の時に、鎖骨腫瘍で右腕切断。利き腕の右手を失い、35歳の若さ夭折。幼い二人のわが子を残して逝く母親の気持ちを思うとなぁ・・・。
少し検索をかけたら、死の間際に、彼女がわが子に宛てて書いた手紙が紹介されてて、これは本当に涙を禁じえない。二人の子供、くさまお君、なずなちゃんの名前は彼女の好きな野草からとったものだそうだ。いい名前。

右手を失うと言うたいへんな試練を乗り越え、左手で描いた作品の方が、よく描けているという話が印象的。番組中、シベリウスの樅の木が流れて、左手のピアニスト館野泉さんを思い出した。

滋賀県は大津に彼女の美術館があるのだそうだ。また一つ、足を運んでみたい美術館が増えた。

参考URL
三橋節子の以前の展覧会の記事(←新聞の切り抜きの画像ファイル。こちらのサイトのもの)
三橋節子美術館
・花折峠の画像はこちらから頂きました。
コメント (4)
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