タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

乳がん検査の出張サービス

2016-11-28 21:41:27 | 婦人科
先日、我が家の長女が神戸で披露宴を挙げたのですよ。
結婚式は年初に2人で外国でしていたのですが、
両家のために、再度披露宴をしてくれたというわけです。
前日も翌日もお産が有ったのですが、うまく当日は時間を取れました。
もちろんお産が有れば、出席できないとは知っていましたよ。

私が産婦人科医になったのは、この子の妊娠期間中に、カミさんに頼まれたからなのです。
本当は外科医になりたかったのですが、これもまた運命なのでしょう。

タマル産の職員さんたちも、就職する前にタマル産で産まれていたりします。
働いてから妊娠される職員さんは、他院で産まれることも多いのですが。
若い人は恥ずかしいですしね。
もちろん、うちの娘の妊娠や出産に付き合うことなんて想像できませんからね。
どうぞ、好きにしてください。

さて、今日のお話ですね。
明日は出張採血サービスです。
タマル産がお世話になっている大阪の税理士事務所さんを訪問予定なのです。
こちらも、お産が有れば順延予定なのですが。
本当に予定の立たない仕事柄ですからね。

今、日本人の2人に1人は「がん」になる時代ですよ。
女性のトップは乳がんで、女性の12人に1人が罹る時代です。
それほど特別なことではなくなったのですね。
とくに若い女性のがんと言えば、子宮頸がんと乳がんです。
子宮頸がんは内診さえ拒まなければ、簡単に、がんになる前から分かる病気です。
それに対して、乳がんは、これといった検査法が有りませんからね。

マンモグラフィーやMRIや超音波検査が有ると思われるのでしょう。
ですが、日本人のように乳腺が発達した黄色人種では、
霧の中で落し物を探すようなものです。
見落としや誤診は、ある程度仕方がないのですよ。

ところが、がんに固有の遺伝子を検出することによって、
未病の段階で発見できるようになりました。
これならほぼ100%と言える検査法です。
しかも血液検査だけで分かるのですから、
乳房を挟む必要もなければ着替える必要もないのです。

MRIの100倍、高感度だと期待されている検査法です。
現在のところの問題点としては、大型コンピューターを使用しても数週間かかるシーケンサーという方法と、
費用がまだこなれていないということくらいです。
兵庫県では、タマル産を含めてまだ数カ所でしか受けることができません。
ちょうど先週、ネットニュースでも流れていましたよ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161122-00013050-davinci-life

それでそんなに早く「がん」を見つけてどうするのかと?
MRIでも引っかからないのなら、かえって不安を煽るだけではないかと思われるでしょう。
ですがごく近い将来、たとえば近赤外線治療などで、
がん細胞のみをやっつける治療が始まろうとしています。
がんは熱に弱いですから、抗体と化学物質でマークしたがん細胞をレーザーで熱すればいいだけです。

私が研修医の頃はですね、京大病院でも温熱療法というのが1つの治療として試されていましたよ。
サウナみたいな機械を当てるのですよ。
ちょっと原始的ではないですか。
これからがんは決して怖い病気ではなくなります。
そのために、腫瘤を形成してから見つけていては遅いので、
未病の段階で発見するのは、必然になってくるというわけです。

おすすめは、乳がんとすい臓がんです。
この2つだけは、とても見つけにくい癌だからです。
すい臓がんは進行すると、とても痛みの強いがんで、しかも進行が早いですからね。
みなさんの職場でも、団体で検査を希望されるなら、出張に行っちゃいますよ。
年内はキャンペーン価格です。
http://www.tamar.jp/nyuugan








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