初めての赤ちゃんと、母方のお婆ちゃんです。
それにしても若いお婆ちゃんですね。
まあ、日本人の初めての出産は30代ですから、
インドネシアの女性のお婆ちゃんが若いのは当然ですね。
私も一番下の子ができたのは、38歳の時でしたから、
成人する頃にはすっかり年を取ってしまいますよ。
やはり子育てするのは、若い時の方が楽しいものです。
そうそう、お婆ちゃんはヒジャブを被っておられるので、イスラム教徒なのでしょうね。
出産の時も熱心にお祈りされていましたよ。
私たちが忘れてしまったことばかりではないですか。
篠山にはインドネシアの人はそれほど多くないらしく、
タマル産で産まれたのは、まだ2組目です。
みなさん良い方たちばかりです。
むしろ日本人以上に日本的な方たちばかりですよ。
さて、今日外来を受診された方に、子宮腺筋症と他院で診断されていて、
検診のために受診された方が居られました。
子宮腺筋症とは、聞きなれないでしょうけれど、
子宮内膜症が子宮にできた場合の呼び方です。
それに対して、子宮の周りや卵巣などにできた子宮内膜症のことを、
外性子宮内膜症と言います。単に子宮内膜症と言えば、こちらです。
とくに卵巣にできた場合は、チョコレート囊胞と言います。
医療者でも間違って、チョコレート嚢腫と言う人が居ますが、それは間違いです。
囊胞とは、何かが溜まった状態で、血液が溜まっているので、囊胞なのです。
嚢腫とは、腫瘍のことですからね。良性とか悪性のことが有りますよ。
さらに、子宮の周りだけでなく、結腸や小腸、膀胱や、さらには遠く離れた肺などにもできることが有ります。
これを、稀少部位子宮内膜症と呼ぶのです。
本当は、以前にもこのお話はしています。
直腸にできると、よく直腸癌と間違われて、外科で手術されてしまうことが有りますよ。
膀胱にできると、血尿や排尿痛が出て、やはり泌尿器科の病気と間違われてしまうことも有ります。
肺にできると、毎月、月経期に、吐血することが有ります。
私も、むかし2症例ほど治療した経験が有ります。
肺にできた場合は、80〜90%の人に、肺に穴が開いて、気胸を起こすと言われます。
子宮内膜症が無くても、若い人は突然、気胸になることが有るくらいですからね。
結局、治療としては、通常の子宮内膜症のように、ホルモン療法が第一です。
妊娠したい人で、ホルモン剤でコントロールできない場合は、
手術という選択も有るようですね。
話は違いますが、子宮にできる病気で、絨毛性疾患というものが有ります。
悪性になると、血管の中を流れて肺に転移するのです。
抗がん剤が効くのですが、最終的には肺を部分切除することも有ります。
これは少し辛い治療ですが、むかしそういう治療をしたことが有りますよ。
今思うと、今の私の年齢より若い方でしたよ。
成人した娘さんが居られて、説明するのに苦労しました。
同様に、肺の子宮内膜症も血行を介して肺に転移するのですが、
子宮内膜症は悪性でもなければ、腫瘍でもないので、転移とは言わないのですね。
稀少部位子宮内膜症、ですからね。
今だったら、もし見つけたら、気胸の恐れも有るので、専門病院を紹介することになるでしょう。
それにしても若いお婆ちゃんですね。
まあ、日本人の初めての出産は30代ですから、
インドネシアの女性のお婆ちゃんが若いのは当然ですね。
私も一番下の子ができたのは、38歳の時でしたから、
成人する頃にはすっかり年を取ってしまいますよ。
やはり子育てするのは、若い時の方が楽しいものです。
そうそう、お婆ちゃんはヒジャブを被っておられるので、イスラム教徒なのでしょうね。
出産の時も熱心にお祈りされていましたよ。
私たちが忘れてしまったことばかりではないですか。
篠山にはインドネシアの人はそれほど多くないらしく、
タマル産で産まれたのは、まだ2組目です。
みなさん良い方たちばかりです。
むしろ日本人以上に日本的な方たちばかりですよ。
さて、今日外来を受診された方に、子宮腺筋症と他院で診断されていて、
検診のために受診された方が居られました。
子宮腺筋症とは、聞きなれないでしょうけれど、
子宮内膜症が子宮にできた場合の呼び方です。
それに対して、子宮の周りや卵巣などにできた子宮内膜症のことを、
外性子宮内膜症と言います。単に子宮内膜症と言えば、こちらです。
とくに卵巣にできた場合は、チョコレート囊胞と言います。
医療者でも間違って、チョコレート嚢腫と言う人が居ますが、それは間違いです。
囊胞とは、何かが溜まった状態で、血液が溜まっているので、囊胞なのです。
嚢腫とは、腫瘍のことですからね。良性とか悪性のことが有りますよ。
さらに、子宮の周りだけでなく、結腸や小腸、膀胱や、さらには遠く離れた肺などにもできることが有ります。
これを、稀少部位子宮内膜症と呼ぶのです。
本当は、以前にもこのお話はしています。
直腸にできると、よく直腸癌と間違われて、外科で手術されてしまうことが有りますよ。
膀胱にできると、血尿や排尿痛が出て、やはり泌尿器科の病気と間違われてしまうことも有ります。
肺にできると、毎月、月経期に、吐血することが有ります。
私も、むかし2症例ほど治療した経験が有ります。
肺にできた場合は、80〜90%の人に、肺に穴が開いて、気胸を起こすと言われます。
子宮内膜症が無くても、若い人は突然、気胸になることが有るくらいですからね。
結局、治療としては、通常の子宮内膜症のように、ホルモン療法が第一です。
妊娠したい人で、ホルモン剤でコントロールできない場合は、
手術という選択も有るようですね。
話は違いますが、子宮にできる病気で、絨毛性疾患というものが有ります。
悪性になると、血管の中を流れて肺に転移するのです。
抗がん剤が効くのですが、最終的には肺を部分切除することも有ります。
これは少し辛い治療ですが、むかしそういう治療をしたことが有りますよ。
今思うと、今の私の年齢より若い方でしたよ。
成人した娘さんが居られて、説明するのに苦労しました。
同様に、肺の子宮内膜症も血行を介して肺に転移するのですが、
子宮内膜症は悪性でもなければ、腫瘍でもないので、転移とは言わないのですね。
稀少部位子宮内膜症、ですからね。
今だったら、もし見つけたら、気胸の恐れも有るので、専門病院を紹介することになるでしょう。