先週も帝王切開のことをお話しましたが、今日はグラフにしたので新ためて。
少しうろ覚えだったので確認したら、2013年は帝王切開率は4%でした。
2014年は7%でした。
過去5年間のグラフですが4~7%です。
だいたい1ケタの産院なんて、なかなか無いのですよ。
むかし京都の警察病院にアルバイトで行って、
部長と一緒に子宮筋腫の手術をした時のことです。
部長が「患者さんはお腹の傷の表面さえ綺麗だったら、手術が上手だと思うんだよ。」
と言われました。
それでお腹の表面だけは細かく丁寧に縫われるのです。
私も若かったので、なんだこの先生、と思った記憶が有ります。
皆さんの仕事で考えてみてはどうでしょう。
家を建てる大工さんなら、お客さんに手を抜いた仕事をしても、
表面だけは綺麗にするでしょう?
でもね、私も職人ですから、やはりそんな手抜きはできないのですね。
先日、口コミとやらを偶然見ていて、手術が下手だ、なんて書いてあるのですよ。
がっかりしました。人というものは、いい加減だな、と思いました。
私も天理に居た時は、分娩数も多く、一番若かったので、
しょっちゅう帝王切開をしてきたのです。
手術時間を競って、30分でできた、なんて喜んでいた時も確かに有りました。
でもそれは上手とは言わないのです。
そこで上手な帝王切開とは何か、というテーマでお話しましょう。
1つ目は、先日もお話しましたが、帝王切開の割合が低いということです。
いくら上手な帝王切開より、経膣分娩した方が、子宮に傷がいかないのですから。
これを忘れていらっしゃる。
2つ目。帝王切開の時間が短いよりも、
帝王切開するまでの時間が短いことが良いのです。
胎児の状態が急に悪くなって、超緊急で帝王切開しなければならない、となった時に、
手術を準備して、お腹に切開を加えて、赤ちゃんが生まれるまでが速いということです。
あとはゆっくりと縫えばいいのですから、
ただし、赤ちゃんの状態が悪いでしょうから、早く手術も終わらせて、
新生児を蘇生したり、搬送したりする必要が有るかもしれません。
3つ目。医師1人でも手術ができるか。
診療所では、医師が1人しか居ないのです。
当然、手術は医師1人でします。
ところが病院では、最低医師が2人揃わないと、帝王切開ができません。
場合によっては麻酔医が到着するまで、手術できないことも有ります。
当直がたまたま産婦人科医であっても、夜中にもう1人揃えるのは、とてもたいへんなのです。
この近くの病院でも、産婦人科医1人と、外科医1人でしているところも有ります。
ですがタマル産では1人で素早くということです。
もちろんデメリットも有ります。
やはり人手が多い方が、緊急事態には対応しやすいのです。
そこは診療所の短所です。
4つ目。後は帝王切開なんて誰がやっても同じです。
切って、縫うだけなのですから。
それを患者さん側は、何も知らずにうまいとか下手だとか噂するのですね。
確かにブラジルのお医者さんは、手術の傷が小さいですよ。
一時はブラジルの女性、全員が帝王切開で赤ちゃんを産んでいましたから、
予定の帝王切開ばかりです。
緊急なら、どうしても傷口も大きくなります。
他の病院も緊急が少なく、予定帝王切開ばかりだから、傷も小さくて済むのでしょう。
ブラジルの女性は太っているので、お腹を縦に切りにくい、というのも有ります。
恥骨の上を横に切開するのです。
それは時間がかかるので、タマル産のように、緊急でしか手術をしないクリニックには
むかないのです。
分かりましたか?
帝王切開なんて、うまいとか下手だと言う前に、しなければいいのですよ。
ところで今日、新しくホームページを改変しました。
よければ訪れてください。
また作成に1ヶ月もかかりましたからね。
今度はスマートフォンからもちゃんと見れるかな?
バグを見つけたら、報告くださると嬉しいです。
http://www.tamar.jp/
少しうろ覚えだったので確認したら、2013年は帝王切開率は4%でした。
2014年は7%でした。
過去5年間のグラフですが4~7%です。
だいたい1ケタの産院なんて、なかなか無いのですよ。
むかし京都の警察病院にアルバイトで行って、
部長と一緒に子宮筋腫の手術をした時のことです。
部長が「患者さんはお腹の傷の表面さえ綺麗だったら、手術が上手だと思うんだよ。」
と言われました。
それでお腹の表面だけは細かく丁寧に縫われるのです。
私も若かったので、なんだこの先生、と思った記憶が有ります。
皆さんの仕事で考えてみてはどうでしょう。
家を建てる大工さんなら、お客さんに手を抜いた仕事をしても、
表面だけは綺麗にするでしょう?
でもね、私も職人ですから、やはりそんな手抜きはできないのですね。
先日、口コミとやらを偶然見ていて、手術が下手だ、なんて書いてあるのですよ。
がっかりしました。人というものは、いい加減だな、と思いました。
私も天理に居た時は、分娩数も多く、一番若かったので、
しょっちゅう帝王切開をしてきたのです。
手術時間を競って、30分でできた、なんて喜んでいた時も確かに有りました。
でもそれは上手とは言わないのです。
そこで上手な帝王切開とは何か、というテーマでお話しましょう。
1つ目は、先日もお話しましたが、帝王切開の割合が低いということです。
いくら上手な帝王切開より、経膣分娩した方が、子宮に傷がいかないのですから。
これを忘れていらっしゃる。
2つ目。帝王切開の時間が短いよりも、
帝王切開するまでの時間が短いことが良いのです。
胎児の状態が急に悪くなって、超緊急で帝王切開しなければならない、となった時に、
手術を準備して、お腹に切開を加えて、赤ちゃんが生まれるまでが速いということです。
あとはゆっくりと縫えばいいのですから、
ただし、赤ちゃんの状態が悪いでしょうから、早く手術も終わらせて、
新生児を蘇生したり、搬送したりする必要が有るかもしれません。
3つ目。医師1人でも手術ができるか。
診療所では、医師が1人しか居ないのです。
当然、手術は医師1人でします。
ところが病院では、最低医師が2人揃わないと、帝王切開ができません。
場合によっては麻酔医が到着するまで、手術できないことも有ります。
当直がたまたま産婦人科医であっても、夜中にもう1人揃えるのは、とてもたいへんなのです。
この近くの病院でも、産婦人科医1人と、外科医1人でしているところも有ります。
ですがタマル産では1人で素早くということです。
もちろんデメリットも有ります。
やはり人手が多い方が、緊急事態には対応しやすいのです。
そこは診療所の短所です。
4つ目。後は帝王切開なんて誰がやっても同じです。
切って、縫うだけなのですから。
それを患者さん側は、何も知らずにうまいとか下手だとか噂するのですね。
確かにブラジルのお医者さんは、手術の傷が小さいですよ。
一時はブラジルの女性、全員が帝王切開で赤ちゃんを産んでいましたから、
予定の帝王切開ばかりです。
緊急なら、どうしても傷口も大きくなります。
他の病院も緊急が少なく、予定帝王切開ばかりだから、傷も小さくて済むのでしょう。
ブラジルの女性は太っているので、お腹を縦に切りにくい、というのも有ります。
恥骨の上を横に切開するのです。
それは時間がかかるので、タマル産のように、緊急でしか手術をしないクリニックには
むかないのです。
分かりましたか?
帝王切開なんて、うまいとか下手だと言う前に、しなければいいのですよ。
ところで今日、新しくホームページを改変しました。
よければ訪れてください。
また作成に1ヶ月もかかりましたからね。
今度はスマートフォンからもちゃんと見れるかな?
バグを見つけたら、報告くださると嬉しいです。
http://www.tamar.jp/