フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

泣くこと

2013-04-30 18:30:57 | Weblog
「健康とは大きな声で泣くことと見つけたり」昨日、東京の台東区、浅草寺で赤ちゃんの「泣き相撲」が行われ土俵上で泣き声の大きさを競いました。幼児の健康な成長を祈るイベントです。そのニュースの映像を見ていて、あれほどの泣き喚く経験は、もう何十年もしていないなあと思ったものです(笑)。あれだけ泣けたらかえって気持ちいいでしょうね。
そういえば新しい子供が授かった場合にまず、赤ちゃんの泣き声を確かめて安心しますよね。それ以降の育児の中で、親達は泣くんじゃない、泣くんじゃないとしつけて来ました。不思議ですよね。特に男は人生の中で泣くのは、親が亡くなった時だけだとしつこく言われました。ですから赤ちゃんのようにあんなに泣けたら気持ちいいだろうと思うのです。
まあ最近は多少涙腺が弱くなり、テレビのドラマ等では結構涙がつきものになっています。これなど自室ならともかく映画館等では思わず隠そうとしてしまいます。ちょっと恥ずかしいと感じるのが習性なのですよね。思い切り泣いたら気持ちいいだろうと改めて思いながら。

昭和

2013-04-29 20:54:03 | Weblog
今日は昭和の日です。昨日の放送の「SKE」のコーナーで昭和を語りました。平成生まれの彼女達にとって想像も出来ないことが日常でした。平成では携帯電話をはじめ電話の進歩は著しいものがありますが、昭和の30年代では、各家庭には、電話がある家はそんなに多くありませんでした。しかし気持ちの交流は向こう三軒両隣というくらい濃いものがありました。ですから、隣の家の電話を借りることが多かったのです。極端にいえば、自分の名刺に(呼)と書いて隣の家の電話番号を書き入れることも許されるくらいでした。隣といえば、お風呂の貰い湯さえOKでしたよ。今では考えられませんね。
それから今日の祝日には必ず国旗を出しました。なんと最近は国旗をほとんど出す家はないですね。サッカーのスタンドではあれだけ国旗が揺れるのにこれも七不思議です。そうそう正月の元日には学校へ出校して新年を祝って「紅白まんじゅう」を貰って帰るのです。この風習もなくなりました。
昭和と平成の違いはまだまだありますが、人の絆は正直言って昭和のほうがしっかり結ばれていましたね。

2013-04-28 23:56:01 | Weblog
私の推測では、多分今日は十八夜(居待月)だと思います。天文学の先生方の言葉のなかには『月に始まり、月に終わる』があるそうです。我々もやはり最初は月に対して目を向けますね。肉眼で見える天体だからでしょう。満月から三日月まで夜ごと姿を変える事も親しみの根拠になりそうです。また極端に大きな満月には恐怖を覚える事もありますよね。
ところで満月と一緒に写真に入る映像として一番素敵に見えるのは、どんな被写体でしょう。先日、たまたまテレビに映しだされたのですが、満月と山の上にあるお城とのツーショットです。日本らしい光景の代表ではないでしょうかね。月には神秘性もあります。現代は照明が発達して月の光を感じることが少なくなっていますが、江戸時代の小説を読んでいると月明かりを表現することは非常に多いですね。かぐや姫等も月明かりが荘厳な意識をもたらしていた時代だからこそ生まれたのではないでしょうか。
寒い時期には顔を下に向けることが多かったので、これからは少し夜には空を見上げて月を楽しむのも一興ですね

遠足シーズン

2013-04-27 23:34:35 | Weblog
ゴールデンウィークです。この時期は学校や幼稚園では遠足シーズンにもなります。昔は遠足の前の日は嬉しくてなかなか眠れないなどとよく子供達は言ったものですが、いまどきの子供達はどうでしょうか(笑)。
遠足にはいろいろエピソードがつきものです。はるか昔の体験では仲のよかった子のお弁当がとてもカラフルな野菜を使っての顔になっていてうらやましいと思ったことがありました。次回、おふくろに頼んで作って貰ったのですが、細いノリで書いた顔が弁当箱のふたにくっついてしまってなんともならなかったことが印象に残っています。うらやましいといえば、同じ学校の遠足で学年が違っても同じ列車の路線を使う場合がありました。つまり一年生は一番近い駅で降り、二年生はもう少し遠く、六年生ははるか向こうの観光地が遠足でした。自分達は降りるのに、お兄さん達はまだまだ先まで乗っていくのです。うらやましかったです。早く大きくなりたいものだとその時は真剣に思いましたね。
こうした遠足は思い出としてしっかりと残ります。ちょっとした工夫ですね

巡礼

2013-04-26 15:36:51 | Weblog
村上春樹さんの新作小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が飛ぶように売れています。まだ読んでいないので作品の感想は述べることは出来ませんが、ただ巡礼という言葉に少し反応します(笑)。
巡礼といえば、やはり四国八十八箇所が第一でしょう。巡礼者を地元の方はお遍路さんと呼びますが、そのお遍路さんが四国にある空海ゆかりの88の札所を巡ります。全部を巡ると1100キロから1400キロになり徒歩ならば40日、車なら10日の行程になるそうです。巡礼する場合は何処から巡ってもいいんですが、閏年に逆から巡るとご利益が倍になると聞いたことがあります。
江戸時代から始まったようで、当時はやはり信仰のために巡礼したのですが、現代では信仰よりも自分探し、また癒しの行事として試みる人が多いようですね。私も一度、一番目の札所から十番の札所まで観光バスで巡ったことがあります。機会を作ってあと77箇所巡らなくてはいけませんね。この時にあるお寺の住職から聞いた話では、施しはほどほどを越すぐらいがちょうど良いということです。
是非参考にして下さい。

落とし物

2013-04-25 23:37:09 | Weblog
1980年の今日、銀座で1億円を拾った人がいました。当時の大きな話題でした。
昭和と平成の違いといえば、私はまず落とし物をあげますね。もちろん昭和が多くて平成が少ないのですよ。特に現金の落とし物は少なくなりました。昭和の昔は結構な額の落とし物が多く、子供達にも拾ったらちゃんと交番に届けるんだよと教えたものでした。いま、こんな事を教える親御さんはいないかも知れませんね。当時は届けたあと持ち主が現れなかったら、何ヶ月で自分の物になるかを考えたものです(笑)。
お金もさることながら、ほかの物も落ちていることが少ないですね。ほとんど無くなってうれしいのは「釘」です。段ボールがまだまだ普及していなかったころは、物を運ぶにはすべて木箱で、釘を使って作られていますから、町の路上には釘が付いたままの木の板がよく落ちていました。我々子供は運動靴で走りまわりますから、ついこの釘を踏ん付けてしまいます。痛かったですよ。
落とし物が全く見られなくて有名になったのが東京ディズニーランドですね。30年前にオープンしたときはそれも感動的でしたね。

語源

2013-04-24 18:31:19 | Weblog
中日ドラゴンズの新外国人投手のカブレラは独特の調整法を持っています。登板予定の日の球場入りが極端に遅いのです。この方法で良い結果を出して来たのでプラス思考として実践しているのでしょう。決してサボっているわけではないようです。
ところでこの「サボる」というのは何語なんでしょう。日本語ではないの?という人も多いでしょうが、これはフランスから来た言葉のようですね。フランス人の労働者が履いている木靴をサボと言いますが、このサボを機械に投げ入れて壊してしまい、仕事を停滞させたことに由来する「サボタージュ」を日本語の動詞にした言葉だそうです。日本でも大正時代にサボタージュによって賃上げに成功したことがあり、それによってこの言葉が流行し、いつしか怠けて休む言葉になったそうです。
さて間もなくゴールデンウィークです。楽しく遊び過ぎて新社会人や新入生が五月病に掛かる季節です。ついサボりたくなることもありそうですね。決してサボを機械に投げ入れないように楽しんでくださいよ。

エキスパート

2013-04-23 23:12:40 | Weblog
今日は久しぶりに中日劇場で鳥羽一郎さんのコンサートを楽しみました。一見無口の感じがする鳥羽さんですが、ステージでは楽しいジョークを連発してお客様も大笑いでした。初めて鳥羽さんのステージを見る方はビックリされたのではないでしょうかね(笑)。
その鳥羽さんと司会者のやり取りの中で、鳥羽さんがレコーディングした220曲以上の作品の半分は海をテーマにした歌という話が出ています。確かにデビュー曲の「兄弟船」はじめ海、港、船を歌った歌は多いですね。その話で鳥羽さんはそれでいい、それがいいと力説されていました。「俺がシャンソンを歌ったらおかしいだろっ」と笑っていましたが、海の歌なら鳥羽一郎と皆さんに認めて貰えることは凄いことです。個性ですからね。
まあ、歌手のなかには幅広いジャンルを歌うことが素晴らしいと思う人もいます。オールマイティがいいか、エキスパートがいいかとなりますが、私はやはりエキスパート派です。自分が演歌、歌謡曲アナウンサーと自負していますが、演歌を、歌謡曲を話させたら松原だと認めて貰うように、この歳になっても頑張っているんですよ(笑)。皆さんはエキスパートかオールマイティかどちら?

棄権

2013-04-22 19:00:13 | Weblog
39、35%これが今回の名古屋市長選挙の投票率で前回よりも14、79ポイントも減りました。それでも前職の河村たかし氏が圧勝しました。まさに現職強しですね。まあ4年間ずっと名前を売っているわけで、特別なことがない以上当然の結果とも言えます。
それよりも心配なのは投票率の低さです。投票所へ言ってもしょうがないと思って行かないのか、それとも投票したい候補者がいないのか、全く選挙や政治に関心がないのか、様々な理由があるのでしょうが、棄権した人達は今後、行政に物申すという資格がないんだという意識があるでしょうか?ないでしょうね(笑)。もちろん、法律では規定されているわけではありませんよ。しかし不満があると、その時になって声高に叫ぶでしょう。ですから、意識の上でも必ず投票へ行って託す候補者がいなければ白紙でも良いと思うのです。それが自分の意思ですから。新聞を読むとどうして棄権したか、様々な理由が述べられています。その中で批判する候補者はかりだとすれば、投票所へ行ってその意思を貫いて欲しいです。白紙でも投票することが最大の意思表示ですよ。

新幹線

2013-04-21 13:09:57 | Weblog
アベノミクス効果で円安となっています。円安効果がはっきりと出るのは旅行業界でしょう。海外旅行から国内旅行へシフトされています。間もなくゴールデンウィーク、今年は各交通機関、高速道路などの混雑ぶりが予想されます。
ところで、東海旅客鉄道、つまりJR東海は2012年度の東海道新幹線の累計輸送量が前年度比6%増えたと発表しています。観光利用が伸びたということです。「東京スカイツリー」の開業が需要をけん引したとも言われています。私はまだ東京スカイツリーには行っていませんが、周りにはわざわざ東京スカイツリーを楽しむために名古屋から新幹線を利用して出掛けた人が結構います。今年はこの円安に加えて東京ディズニーランドの30周年イベントが始まっているだけにまたまた、新幹線利用者が増えるのではないでしょうか。
かつて新幹線には個室があったように記憶していますが、最近は耳にしなくなりました。東海道新幹線には多分個室は無くなったのでしょうね。山陽新幹線にはあるみたいですがね。新幹線の個室で原稿を書いて仕事に間に合ったなんてカッコイイですよね(笑)。