フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

三分の二

2015-08-31 22:17:33 | Weblog
今日で2015年も三分の二が過ぎます。総括するには早すぎますが、どんな年でしょうか?ここまでは気象状況も余りよくありませんし、何より我が愛するドラゴンズの成績がよくありませんので長い人生の中でも嬉しい年では無さそうです。しかし、終わり良ければすべて良しというように、残り三分の一を良く過ごせば良い年に変わりますよね。
ただこの三分の二の中にも、幸せなこともあります。今年は今までの環境から変化することがありました。普通は仕事から手を引かざるを得ず、自宅に籠ることになり勝ちな環境の変化ですが、私の場合は歌謡曲アナウンサーとして、まだまだ人としてインタビューする機会を持たせて貰っているからです。当然、普段なら声を掛けることなど出来ない若い歌手とも話が出来る幸せがあるのです(笑)。つくづくアナウンサーの仕事を続けて来てよかったと思います。
誰とも話さずに生きて行くことは出来ますが、やはり会話をすることで人生の温かさを感じるのです。その幸せを感じることの出来るこの頃です。

スピード体験

2015-08-30 23:25:07 | Weblog
2027年というと何を思い出しますか?そうです、東京、名古屋間でリニアが開通する年です。まだ12年もありますから、開通する年に本当に乗れるかどうか心配です(笑)。500キロというスピードにはやはり一度は乗って見たいですからね。
情報不足でした。山梨のリニア実験線では夏休みの体験乗車が行われたそうですね。今回は7月から9000人が乗車体験をしたそうです。42キロの往復走行だそうですが、どんな感じでしょう。JRでは10月から11月にも14日間の乗車会を行うそうです。ホームページで受け付けているそうですから、チャレンジして見るのもいいですね。
オリンピックの遠く、高く、速くではありませんが、もの凄いスピードには人類の永遠の憧れがありますから、リニア人気ははかりしれません。その例としてプロ野球の投手のスピードにも160キロを超すようならばもの凄い歓声があがります。逆にスピードへの憧れがあるばかりに、ルールを守らないスピード狂が事故を起こします。このあたりは気持ちにちゃんとブレーキをかけてください。

不幸な事件

2015-08-29 21:25:32 | Weblog
この夏休みも目を覆いたくなるような不幸な事件が相次いでいます。当事者の家族の気持ちを思うとやりきれませんね。
事件の背景にまだまだ子供である年齢の者が、夜に出掛けるという私にとっては不思議なことが起きていました。子供の頃、親たちは、商売なり働くことに精一杯で子供をかまうことがほとんどありませんでした。子供同士が原っぱなどで遊ぶのですが、夕焼け小焼けで日が落ちる頃には、商売の合間をぬって母親が帰りをせかしにきたものです。ところが時代は変わりました。世の中は安全、便利を追い求めて二十四時間明かりが消えることのない街となりました。不安や心配を解消させる仕組みを幾重にも整えたのです。つまり闇が見えにくくなってしまったのです。ですから、親子ともども警戒心を薄れさせてしまったのかもしれません。
一方、子供が拐われる現象は自宅近く、昼間というデータもあるようです。今こそこうした凶事から子供を守る方策を社会全体で考えなければ。

就活

2015-08-28 21:48:18 | Weblog
学生たちの就活がたけなわですね。知り合いなどは航空会社をめざして何度も東京、名古屋を往復しているようです。交通費だけでも大変ですね。
面接だけでも二回も三回も行うようですが「面接の際の最初の甘い言葉はお互いを不幸にする」と言われるように、面接官もしっかりと相手を見極める力を持って欲しいですね。
ところで就活に際して新しいハラスメントが生まれているようです。「終われハラスメント(オワハラ)」です。学生に対して、内定を出す条件として就活を終えるように求めるものです。学生の囲いこみですね。人事担当者は、内定を出しておきながら結局他所の会社に入社されるのは、こよなく失点に繋がるわけです。
まあ、就活学生も沢山の内定が貰えれば幸せですが、お祈りメールが届くようではやりきれません。このメールは企業が選考に漏れた学生に送るメールで、「今後の健闘をお祈りしています」というものです。ここ数日の株安で企業の門戸が狭くならないように、それこそ祈りたいですね。

三大

2015-08-27 23:12:00 | Weblog
世の中には三大○○とつくものが数多くあります。この時期ならば三大花火大会があげられますが、阿呆にも三大がありますね。「踊る阿呆に見る阿呆」でお馴染みの阿波おどりにも三大阿波おどりがあるそうです。本場の徳島はもちろん、東京の高円寺、それに今開かれている埼玉県の越谷の阿波おどりも三大阿波おどりにはいるそうです。私は縁があって、名古屋の阿波おどりグループの「太閤連」の皆さんと面識がありますが、男踊り、女踊りとそれぞれ情緒があり素晴らしいものです。中でもお正月の遊びの凧揚げを表現する阿波おどりが、私は大好きです。二人コンビで演ずるのですが、二人の所作は本当に感動ものです。これが太閤連だけのオリジナル演技だとしたら是非全国の皆さんに見て貰いたいですね。
ところで、名古屋ではど真ん中祭りが始まります。こちらはベースは高知県のよさこい祭りです。まだまだ歴史が浅いので三大とまではいかないかもしれませんが、盛り上がりは恐らく本場にも負けないかもしれません。早く三大よさこい祭りと言われるように今まで以上に盛り上がりたいですね。

自然体

2015-08-26 23:32:03 | Weblog
葉隠れの言葉に「忘れの名人になれ」という言葉があります。その註釈として、忘却の効、現代人は余りにも忘れることが下手ですとあります。ビックリしました。私の周りには認知症の話題がゴロゴロしていて、忘れてはいけない、名前を思い出さなければならないとの考えが取り巻いているからです。多少この言葉に出会って意味は違っていても気持ちが楽になりましたね。アンチエイジングの為に○○をしなければいけないという思いに縛れてている昨今です。無理せず生活する必要を感じています。
情報過多の現代あれもこれも取り入れるという気持ちに縛られてしまっています。こうした気持ちに相応しい考え方に映画監督の大林宣彦さんの次の言葉を紹介しましょう。『冬は寒いからよい、だから春を待つ楽しみがある。雪は深いからよい、だから春が来てこの雪の下から花たちが一斉に咲き始めるのが嬉しい』現状をしっかり受け入れることで次の楽しみが待っていると教えてくれます。身を委ねることを覚えたいですね。

手帳

2015-08-25 23:38:51 | Weblog
歌謡曲番組を担当していると、いろんなエピソードが聞こえてきます。かつて大スターだった歌手がスケジュール帳が真っ白だと嘆いて、レコード会社に顔をだした話などもあります。歌手やタレントにとってスケジュールが一杯だと言うのがステータスなのかもしれません。そんな売れっ子に聞くと他人に煩わされず好きなように使える、スケジュール真っ白な1日が欲しいと言います。自分の時間。これこそこの上ない贅沢なんでしょう。
時間は生まれてから死ぬまで誰もが公平に分配されています。ですが、この時間さえ自分でコントロール出来ないのは実は残念なんですが、人間は忙しい立場に憧れるのですから不思議です。忙しいという字を見て下さい。漢字を分析すると心を亡くすと書くのですよ。ですから、余り忙しい忙しいとは言わない方が良いこと。そして自分で時間をコントロール出来る1日を作ることが大切なんです。どちらかと言うと私も誤解していた人間です。これからはフリータイムを有効に作っていこうと思います。

カーナビ

2015-08-24 22:05:10 | Weblog
最近は車で何処に行くのも楽になりました。もちろんカーナビの存在からです。かつては地図が必ず車内に置いてあったものですが、今は全く必要ありません。そして昔はカーナビのかわりにカーラジオがあり、我々の放送を楽しんで貰ったものです。
そのカーナビは地方からタクシーの運転手になろうと出てくる人にとってはバイブルのような存在になっています。カーナビ登場の弊害としては、誰もが道を覚えなくなってしまったことですね。仕事のやり方は何処の職場でも「先輩から盗め」といって口では教えませんでした。それで技術の伝承ができました。それが修行というのでしょう。今ではこうしたマニュアル通りにすれば、修行しなくてもすぐにわかってしまいます。となるとマニュアル以上の発見や発明が出来なくなるのではと危惧してしまいます。
ところでカーナビがあっても、行き先がわからないのが人生です。ただ何処へ向かって歩むのは自分が設定することが必要です。

スター

2015-08-23 23:30:53 | Weblog
日本には数多くのスポーツ選手がいます。また、スポーツのテレビ中継も花盛りです。そして我々は沢山のスポーツをテレビ観戦を楽しみます。どのスポーツ中継が人気があるでしょうか。
野球は日本の国民的スポーツですから別として、その他は時々人気度が変わります。その人気というのは、実はスターがいるかどうかです。スターは、それまで注目されていなかったスポーツでも、世界的活躍が報じられると一気にそのスポーツが注目されて、テレビ観戦が多くなり視聴率も高くなります。例えば今一番旬なのはテニスです。錦織という世界ランキング上位の選手が登場すると、日常の話題すら錦織選手が出てきます。かつてイチロー選手が全盛の頃は大リーグ中継は人気でしたね。今開かれている北京の世界陸上でも、鈴木選手が世界記録を樹立したことで今日の競歩は注目されました。若貴が現れた相撲もそうです。遠藤という人気力士が登場して盛り返しました。一人のスターが現れればすっかり変わってしまうのです。

漢字

2015-08-22 22:21:16 | Weblog
これだけメールやパソコンの時代になると、手書きの書類が少なくなります。ときに手紙も書かなくなり、ということは漢字を使う場所が本当になくなりました。使わないではなく書かなくなったのですね。正確に言えばメールなどでは変換して使っていますから、形だけがおぼろげに認識されています。先日、筆談で過ごすことが4日間ぐらいあったのですが、簡単な漢字でさえ自信を持って書けないことが多々ありました。形だけはなんとか書けるのですが、細かいところはどうだったっけと筆が止まることも再三でした(苦笑)。
今度は逆の話です。歌謡曲の新曲のタイトルに難しい漢字が使われると、しっかり覚えることがあります。「ふるさと冬忍」この冬忍は「すいかずら」と読みます。前にも「冬忍」という曲はありましたから、読める人も多いでしょう。五木ひろしさんの新曲は「夕陽燦燦」(ゆうひさんさん)ですが、この燦燦も読めても書けない字ですが、こうしてタイトルになると覚えます。大切な日本語の書けない言葉をもっとタイトルに使うと漢字を守れますかね。