フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

間もなく五月

2014-04-30 23:09:56 | Weblog
間もなく5月ですね。5月は「美しい5月」と歌われたり、イタリアのフィレンツェでは5月音楽祭が開かれたりします。気候もよく爽やかな空のもと、木々の緑も益々濃くなってきます。このすばらしい気候の中にゴールデンウィークがあるのは幸せなことです。もはや旅先だと言う人も多くあるでしょう。
その旅の醍醐味というのはなんでしょうか。名所巡りではなくて、たとえば知らない駅で列車を待つ間の短い時間に目にする光景にあると言えないでしょうか。しかし近頃の旅行は速さと買い物に終始しているような気さえします。というのも、ちょっと前までは、列車の車両内には旅はみちづれ世は情け的な雰囲気が一杯で、見知らぬ同士でも話が弾む機会がありました。しかし今は、全く自分か自分達だけの世界で時が過ぎて行きます。ましてや、景色をみることもなく現地に着くまではスマホに没頭し、退屈しないで済んだと喜んでいる始末です。旅に出て非日常的な空間に身を置くことがすばらしいのですが、道中は単なる移動なんですね。帰ってからの感想は何になるのでしょう。

昭和

2014-04-29 23:41:27 | Weblog
今日は昭和の日という祝日です。この日は昭和天皇の誕生日ということから、天皇誕生日、次に、みどりの日、さらに昭和の日となって現代に至っています。特に明治の日や大正の日がないところからも、昭和は日本にとって考えを持つ日なのでしょう。私の昭和感はなりふり構わずがむしゃらに働いて成果をあげることができた発展の時代と位置付けています。そしてこの平成は昭和をベースにして成熟の時代にしていかなくてはなりません。そのなかのキーワードはなんでしょうか。
それは文化ではないでしょうか。政府はとにかく経済、経済を優先した政策運営をしていますが、今後は文化や芸術に携わる政策マンが、社会で有効に使える政策を創りだして行くことが必要です。芸術や文化とは関わりのないセクションでもそうした芸術文化の意識をもった人を増やしていくのです。平成という時代がそうした成果を上げていくのなら、おそらく次の時代に平成の日という祝日が生まれるのは間違いないところです。

ペットボトル

2014-04-28 22:25:41 | Weblog
名古屋は分別ごみのシステムが行き届いています。毎週の資源ごみの日には、紙類、ビン、それに、缶やペットボトルが見事に分類されています。それに感心するより以上に缶やペットボトルの多いこと、一週間でこんなに使用するものかと感心します。昭和29年の今日から日本の缶ジュースの歴史が始まったそうですが、その後、テトラパック、ペットボトルへと変遷します。もちろん中身も多種多彩で日本の飲料水の消費を押し上げて来ました。それも毎年消費量を増やしているわけですから、恐るべしペットボトルかもしれません。
恐るべしといえば、各国でこのペットボトルは生産されていますが、日本のペットボトルは世界一の品質だそうです。ですから、中国などでは日本のペットボトルのほうがより高く資源として売買されています。こうして見るとペットボトルだけにとどまらず、日本の製品は世界一の品質のものが数多くあります。そこに思いをいたしてもっと自信をもつことが必要ではないでしょうかね。自虐的になるのはお笑いの世界だけでいいですよね。

外食

2014-04-27 22:45:10 | Weblog
日曜日は外食の日という家庭もあることでしょう。先日日本を訪れたアメリカのオバマ大統領の初日のおもてなしは、有名な寿司屋さんでした。そのニュースが大々的に報じられたので、今日の外食はお寿司にする家庭が多いと思いますね。さすが、一貫何千円もする寿司は無理という場合は、やはりお馴染みの回転寿司がいいですよね。
その回転寿司のコンベアは右回り(時計回り)?左回り?機械的には右回りも左回りも出来ているそうですが、日本人は利き手と利き目が右の人が多いので右回りを採用しているところが多いそうです。確かに統計的には日本人は右目が利き目の人が多いので右回りのお皿のほうが受け取りやすいのです。手軽さが受けている回転寿司店はこうした工夫もしているのです。
ところでカウンターで握って貰う場合のマナーですが、とにかく握って貰ったらすぐに食べるのが一番大切です。頼んだ握りが目の前にたまったまま、話に夢中になり、お酒だけ口に運ぶのでは、寿司本来の味を楽しむことができません。話が弾むようでしたらゆっくり注文することですね。

視線

2014-04-26 23:33:46 | Weblog
ショッピングにも科学があるようです。買い物客の共通点を理解してそれに沿った対応をすることです。たとえば、お店の入り口からしばらくは移行ゾーンで、お客はまだ買う準備が出来ていない。だから売りたいものを入り口付近に置かないほうがいい、買い物客が商品を見るとされているゾーンは目の高さよりも少し上から膝の高さまでであると科学は分析しているのです。また、新聞を読む場合、まず左側のページに目がいくそうです。伝えたいニュースは左側のページと関係者はいうようです。
ところで、今日は親類の結婚式に出席してきましたが、左側というと新郎が座っていました。視線の科学とは逆に新婦が座る右側の方によく視線がいっていたのではないでしょうかね(笑)。ただこの視線は左側に向くという説のありがたいのは、ステージの仕事の際ですね。ステージは上手と下手があります(じょうず、へたと読まないように)。司会業の私は圧倒的に下手に立ちます。下手は向かって左側ですから、お客さまはまず私を見てくれるんですね。ショーが始まるとさっぱりです
がね。
視線は左側から、覚えておいて損はないですよ。

はったり

2014-04-25 23:20:29 | Weblog
言葉を扱う仕事のせいか、普段使う言葉の語源が気になることが多くあります。今日の気になる言葉は「はったり」です。言葉の意味は、殴ることや、喧嘩を仕掛けて脅すことから始まって、いまでは実力以上に誇張して見せたり、言ったりすることをはったりをかますと言います。語源の一つは、博打場で胴元が「はったり、はったり」とお客に促すシーンが映画でよく見られますが、その「はったり」ではないかと言われています。
さてこのはったりが投手の資質の一つとして必要だという意見を聞いて成る程と思った次第です。マウンド上の投手が後半にランナーを出すと弱気の虫が顔を出すのか、自軍のベンチをチラチラ見ます。自信がないのだなあと見ていると、やはりその後、打たれてしまいます。はったりをかまして、ベンチなど全く見ない投手ほどピンチを逃れることが出来るのです。そう言えば、その昔、大投手と言われた選手は監督がベンチからマウンドに向かってくると、プイッと背中を向けて何しに来るんだという態度見せていました。それくらいの気概をはったりでも見せてくれたほうが、野手にも気持ちが伝わるでしょうね。

身振り手振り

2014-04-24 20:15:47 | Weblog
色々なことを調査する人がいるものです。それは安倍総理の演説スタイルの調査です。演説する際の身振り手振りを調べて演説のパワーパフォーマンスを研究するものです。それによると安倍総理の演説の2006年の頃は腕の振りがゼロだったのが、昨年の国際オリンピック委員会総会の演説では何と76回にもなっていたそうです。もうひとつの調査はアイコンタクトの時間の調査で聴衆に目を向けるアイコンタクトの時間も62秒から207秒に増えているそうです。この変わり様はやはり自信に裏付けされたものでしょう。安倍総理の変身ぶりは演説時に視線を身体ごと、聴衆に向かってよく動かすようになったなあという印象はありましたが、アイコンタクトの分析までは気がつきませんでした。
私も人の前で話す機会がありますが、やはりまんべんなく会場を見回しながら話すようにしています。その時に頷いてくれた時は最高に嬉しいものです。逆に聴衆の中で腕組みをしながら聞いていらっしゃる方もいます。腕組みというのは「私は貴方を受け入れていませんよ」という意味にもなります。癖になっている方は気をつけましょう。

点検

2014-04-23 22:52:23 | Weblog
東京都の舛添知事が東京を世界一安全で安心な町を目指すという公約で当選したせいか、東京都内の各所に防犯カメラの設置数を増やす動きが加速しています。都民の間ではイエス、ノーが分かれていますが、安全の為にというのが優先して設置されるでしょう。
世の中には安全の為のアイテムが数多くあります。そこで問題なのは、そのアイテム自体が正常に動くかということです。大きなビル火災があった時に、折角設置してあったスプリンクラーが作動しなかったなどのニュースが後を絶ちません。そして先日の国民生活センターの調査では、小学生などが身の危険を知らせる為の防犯ブザーが電池切れなどで音が鳴らない異常が半数以上あったということですからビックリします。子供ですから時にはブザーを落とすこともありますから、そこは親御さんがしっかりチェックして、故障や電池切れを確認して毎日正常な状態にしておかなくては何にもなりません。それと同じで防犯カメラももし設置されたら、いつも正常に作動するかを点検することが必要ですね。小さな点検が大事故を防ぐのは言うまでもありません。

テレビとラジオ

2014-04-22 23:58:19 | Weblog
消費税増税の駆け込み需要が終わってもテレビの販売は伸びているようです。その理由はサッカーワールドカップが今年ブラジルで行われるということの影響があるようです。
これまでテレビ誕生以来、国民的行事があるごとにテレビの需要が伸びてきています。皇太子さま御成婚、東京オリンピック、サッカーワールドカップ日本開催、万博開催もそうでした。やはりこの目でイベントを見て見たいという気持ちはよくわかります。
さて、ここでラジオ人間の私は考えます。最近ラジオを持っていない人が多いと聞きます。国民的行事があってもラジオを買ってという発想はないようです。メーカーのラジオ製作もどうも減少しているようです。そうした現状を打破しようとしているのでしょうか。ラジコという新兵器が登場して、全国の放送が聞けるのです。かつての深夜放送ブーム時にはダイヤルを一生懸命に合わせて番組を楽しんだ若者が多くいました。ラジコによってその時代がふたたび訪れると良いのですが。

輝く場所

2014-04-21 23:36:45 | Weblog
先日、新聞のコラム欄に作詞家の阿木燿子さんが、家具が笑うことを書いていました。新しい家に今まで使っていた家具を持って来て、スタッフ全員で磨いたそうです。すると、そうした家具がみるみるうちに輝き出して買った当時の色や艶が蘇ったというお話です。その様子が家具達が喜んで笑っているように見えたそうです。
この話を読んで私も思いだします。子供の頃、我が家は小さい花屋を営んでいました。スペースが小さいので仕入れて来た花を飾る前はちょっとした空いたところに寝かせておくのですが、そんな状態のときの花はそんなに綺麗に見えないのです。しかし、整理を終えて花瓶に入れて飾ると、同じ花がこうも違うのかと輝き始めるのです。特に中央の一等席に飾られた花は人一倍輝くのです。人間の世界でも「地位は人を創る」という言葉があるように居場所が輝きの状態を創りだして行くのでしょう。
阿木さんはこの世は想いで成り立っているから血の通わない物だって通じ合うと付け加えていますが、我々と向き合うものに想いを持って接する必要がありますね。