フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

礼状

2010-07-31 23:25:03 | Weblog
贈り物を頂くと当然礼状を書くのですが、それはどうも私の役目のようです。お中元のシーズンともなるといつも苦い思いが甦ります。若気の至りですが、家人の書く字を見て、どう言ったか忘れましたが、どうもムッとするようなことを言ったて見えて、それ以降、家庭内の手紙や書類は全て私が書記の役です。ですから、時々、戴くお便りに「○○内」と書いてあるとうらやましく思えます(笑)。
この礼状ですが、結構負担になると聞いたことがあります。私が知る範囲では忙しい人ほど対応が早く、暇そうな人ほど後回しにしているような気がしますがどうでしょう。本当に忙しい人は「後で」と考える時間もないので、かえってテキパキと済ましてしまうのでしょうね。相手に無事に品物が届いたことを知らせる意味でやはり早めにお礼は伝えた方がいいですね。
伝えるといえば、電話では失礼だと考える人もいますが、逆に電話すら来ないと怒る人も多いのですから、思った時にかけた方がいいですね。ましてや、より親しい人ですと、近況のやり取りが出来ますからね。この時期は、タイミングをはずさすに、ハガキやオシャレなカード、封筒セットを常備して早く対処出来るよいにしておきたいですね。

知っていますか?

2010-07-30 21:02:19 | Weblog
今日7月30日は明治の最後の日だそうです。1912年の明日から大正時代になります。明治の時代は文明開花の時代でもありますが、日本の食生活が大きく変化した時代でもありました。肉やパン、ワイン等が食卓に並ぶようになり、それに合わせて日本特有の洋食が生まれました。
その食生活の変化に合わせて日本人の寿命が延びたといわれましたが、先日の発表にもあったように、日本人の寿命は世界のトップクラスです。その原因が和食にあるとまでいわれると、むしろ医学の進歩と和食を中心にした食生活によって寿命が延びたと言った方がいいかも知れませんね。
「明治は遠くなりにけり」と私達の若い頃は新聞の見出しになりました。これは、俳人、中村草田男が『降る雪や、明治は遠くなりにけり』と母校の小学校を訪問した時に詠んだ句から使われたものです。その頃は政治家の長老と言われる人は明治生まれでしたし、選挙の際に引退表明をする度にこの句が引用されました。
しかしいま、周りを見渡しても、明治生まれの人は少なくなりました。それにつれて、「昭和は遠くなりにけり」と昭和を懐かしむ感情に繋がっていくのですね。正直言って明治は…の頃はこんな感情は持ったことはなかったですぞ!若い衆!

噛む

2010-07-29 22:42:46 | Weblog
夏の安売り競争が牛丼戦争として始まりました。かつて牛丼で流行語となったのは牛丼につゆをたくさんかける「つゆだく」でした。このつゆだくやハンバーガーをドリンクと一緒に飲み込むような食べ方は、とくに若いうちに行うのは噛むという観点から心配だという心配があります。
たまたま読んでいた「脳を鍛える1分間トレーニング」によると人類の脳が急速に進化したきっかけは、雑穀類をよく噛んだからと指摘しています。認知症の予防にも「よく噛むこと」が有効とされています。ところがある資料によると各時代の一般的食事を飲み込めるまで噛んだ回数でいえば、なんと現代は鎌倉時代の約4分の1だそうです。おそらく食生活の急速な変化が噛む必要性を減らしているのでしょう。
子供達にとっては噛む回数が減ることにより情緒不安定を起こすことがあるそうですから、注意が必要です。前述の本によると残業などで小腹が空いたら、ハンバーガーではなく堅焼き煎餅を食べた方が脳が活性化され、残業もはかどるようです。残業を命じる課長さんは、命じるともに、この堅焼き煎餅の袋を手渡して「頑張れよ」がいいかも知れませんよ。

ゴミの分別

2010-07-28 23:43:59 | Weblog
夏祭りの季節です。私達の町内でも早くも盆踊り大会が開催されました。浴衣姿の男女が揃って踊りを楽しむ姿は夏の夜をうきうきさせますね。
ところで私達の子供の頃と劇的に様変わりしたのが、盆踊り会場でのゴミの分別状況です。ある係の人に聞いたことがありますが、まずポイ捨てが無くなったことがあげられます。そしてゴミの分別がはっきり出来ているゴミ箱を設置してあれば、きちんと分別してあります。ただ時々、新しく引っ越して来た人が地域の分別の仕方に戸惑う人もいるようです。
国の大まかな方針は、環境マークがついているものはリサイクルすると言うものです。従って地域や自治体によって分別の仕方が違って来ます。それはゴミを適切に処理しようとすると、非常にお金がかかり、人口の少ない自治体にとっては負担が大きくなり過ぎて、身の丈にあった方法をとらざるを得なくなるからです。
環境の世紀といわれエコライフの一貫性が問われる中、ゴミの分別に関する地域住民の意識がその地域に住む人のモラルが見えて来ます。
まだまだ盆踊り大会がありますが、いわゆる祭の後の状況がちょっと気になりますね。

メタボ

2010-07-27 21:19:46 | Weblog
暑い!とにかく暑いですね。それだけに昼時に外食なんてとんでもないという人がいるかと思えば、それでも外に出掛ける人もいます。その理由はと聞くと「メタボ対策」だそうです。少しでも歩いておなか回りを減らす努力のようです。
メタボ健診の影響で肥満に対する健康意識が高まったのでしょう。先頃の厚生労働省の調査では、肥満度を示すBMIが25以上の肥満者の割合は男女とも下がる傾向にあります。この調査に不満な人は、毎日、体重や運動量を手帳等に書き留めることから始めたらいいそうです。
話が変わりますが、私は最近、お会いする人から、「松原さん、痩せましたね。」とよくいわれます。比較的よく歩くことや、朝晩のラジオ体操の効果かなと喜んで家人に自慢げに報告すると、私のおなか回りを指差して軽蔑の眼を向けるのです。なるほどとがっかりするのですが、おなか回りは中々痩せませんね。
いろいろなダイエットの報告書を見ているとどうも顔から痩せていくようです。おなかまで到達するには時間がかかりそうです。
内緒事ですが、余りみんなから「痩せたね」と言われると、病気かも知れないと不安になるのですが、家人におなか回りを指摘されるとホッとしている自分もいるのです(笑)。

ひまわり

2010-07-26 23:07:13 | Weblog
真夏の花は?と尋ねると小学生までは「あさがお」と答えるかも知れませんね。宿題にあさがおの観察日記があったのを思い出します。もちろんあさがおのすがすがしさに心和みますが、大人になってみて、この時期30度を超える日が続くと炎天下、太陽に挑むように大きな花を咲かせる「ひまわり」の迫力に軍配をあげる人も多いでしょう。
躍動感にあふれるところから、長島選手がよくひまわりに例えられました。野村前楽天監督が『長島はひまわり、俺は月見草』と愚痴ったのを覚えています。ゴッホの描いたひまわりのほとばしるエネルギーも忘れられません。
そもそもひまわりは向日葵と書くように太陽に向かって回ると考えられて名前が付けられましたが、そんなことはありません。ただ英語でもサンフラワーというように、いつも太陽と向かい合っているという印象は世界共通のようです。それだけに歌謡曲の世界でもポジティブな詞の主役としてひまわりがよく登場します。
水はけがよく日の当たる適地だとほんの数ヶ月で2メートルにも成長するそうです。まさに人間と一緒です。環境が成長させるわけですが、それでも人間は、太陽にいつも向かっているという気持ちを持っていることが第一だと付け加えたいですね。

柏手

2010-07-25 23:20:54 | Weblog
最近は町に携帯電話などの無機的な音が氾濫しています。逆にだからこそ「安らげる音に触れていたい」という人が多いのです。
朝早く森の中で聞く爽やかな音の一つに柏手の音があります。音の波動が心地よければ、心の波動もよくなり耳障りな音は悪い波動を呼びます。朝早い散歩の途中に神社に寄って神前で柏手を打って、その後一日の無事を願う人が結構多いのですが、その人達はいい波動の中にいる事になります。
神前で柏手を打つということは、昔から悪霊を払いその周辺を浄化する意味があるそうです。この柏手は、殿上では正座で、庭先ではうずくまった蹲踞の姿勢で打ちます。
今日千秋楽を迎えた大相撲で仕切りの前に蹲踞して向かい合い手を打つのもこの柏手の伝統から来ているのでしょう。
この神への拝礼の意味もある柏手を力士達は今場所どんな思いで打っていたのでしょう。賭博という悪い習慣を振り払って相撲が取れる喜びを噛み締めながら柏手を打っていたと信じたいですね。
蛇足になりますが、柏手を打つときに遠慮気味に打つ人がかなりいます。先程も述べたように、周辺の邪気を払うということですから、堂々と大きく柏手を打つことをお勧めします。

花火大会

2010-07-24 23:31:43 | Weblog
子供の頃に戻ったような気分にさせるのが花火大会です。先日の海の日の名古屋港の花火を我が家から見ることが出来たのですが、家人も私も大輪の花が見えただけで気分が高揚するのですから不思議なものです。そういえば見物するだけで花火大会が開かれるのは日本だけだそうですね。
とにかく日本人は花火が大好きです。夏祭りの目玉は打ち上げ花火です。野球実況でもホームランを打ち上げ花火に例える位です。全国で名物になっている大規模な花火大会は、約300。都道府県の許可の必要な花火大会だけでも、年間7000を超えるそうで、大半はこれから夏に行われます。
この花火大会だけは、三大花火といえばどこからかクレームがつくと言われています。ただ8月1日の富田林の花火だけは打ち上げ数は日本一と言われています。
最近の花火業界の技術的進化は凄いのて、今年はどんな技術を見せてくれるか楽しみです。とかく日本人は自信を失っている感じがしますが、花火の製造技術はダントツの世界一です。この花火をど~んと打ち上げて不況感を吹き飛ばしてほしいものです。
そうそう最近はプロ野球と花火の繋がりが濃くなっています。ゲームでホームラン、試合後ドーム内で花火。いい、風物詩ですねぇ。

閉店セール

2010-07-23 22:46:07 | Weblog
商店街を歩いていると、「今日は普段に比べて混んでいるなあ」というお店に出くわします。よく見ると『閉店セール』となっています。その混みようは半端ではありません。時々新聞などで老舗のデパートの閉店セールの人気振りが話題になりますが、経営者も普段、これくらいのお客があればと恨めしく思うことでしょう。
こんな皮肉な言葉もあります。「売上が低迷している店が確実に集客出来る方法は閉店セール」。何故閉店セールが人気があるのでしょう。一つは安売りです。それと閉店セールのちょっとセンチな雰囲気ですね。もともと日本人は「終わり」に弱いです。有名スポーツ選手の引退行事にはチケットは即、完売ですからね。そのほか映画館やホテルの最終日には大賑わい、それに電車などの交通機関の最後には、全国から鉄道マニアが押しかけます。少し感傷的な気分に浸りながら「最後のイベント」に参加するのです。
そこでやじ馬的に調べたくなるのは、最後のイベントに参加した人達のその後の意識です。今ではあれだけ品物を漁ったり、カメラに写したりした人の対象はよそに移ってしまっているのです。
移り気は世の習い、だからこそ新しいスターが生まれて来るのでしょう。

家庭菜園

2010-07-22 20:27:10 | Weblog
最近は、年配の人同士の会話に家庭菜園の話がよく出て来ませんか?私はやっていないので話には加われませんが、結構盛り上がる話材のようです。
先日も知人から取れたてのシロナスを頂き美味しく食しました。その際ふと思ったのですが、手塩にかけて育ててきた人はどんな思いで食べるのだろうと。愛おしくて中々食べることが出来ないのではと推測するのですが…。
こんなことを思う自分ですが、意外と外食の場合、よく残してしまうことがあり反省です。食べ残しといえば、立食パーティーのバイキングで大変気になることがあります。自分で選ぶわけですが、食べ残しの多いこと!一度に皿に盛れるだけ持って来て残してしまうのです。ちょっと脂っこいとか、辛いとか勝手な理由で食べ残してしまうのです。その中には群集心理も働いているのでしょう。いや、損得の心理かも知れませんね。食べ物に感謝する気持ちが育まれていない表れかもと思います。豊かさに慣れ切って大切な物を見失っているようです。
家庭菜園で収穫に汗を流すことで感謝の気持ちも芽生えるでしょう。前にも書きましたが大勢で食卓を囲む生活からも感謝の気持ちが教わるのですが