フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

理想の上司

2013-03-31 20:07:38 | Weblog
下の者が決して選ぶことの出来ないのは『♪それは上~司♪』ですね。先日生命保険の会社が恒例の理想の上司ランキングを発表しました。アンケート調査の対象は、この春に就職を予定している新社会人の1000人です。その結果男性はジャーナリストの池上彰さんが3年連続、女性は女優の天海祐希さんが4年連続でトップになっています。男性では親しみやすさや指導力を求め、女性では頼もしさや姐御肌の印象を求めているようです。それに、やはり昨年活躍した人達が名を連ねています。ただアンケート調査をした人達がまだまだ社会に出ていない人達ばかりですから、同じ人達が一年後、アンケート調査を受けたならどんな結果が出るか興味があります。今の段階では、あくまで外野から見た理想の上司ですもんね。しかし入社早々からこうした上司に出会うことが出来たら最高に幸せですね。
野球の話に例えると、沢山の監督の下でプレーをすると、ずいぶんと視野が拡がります。それぞれの特徴をつかんで自分流を作りあげることで将来的に評価されるでしょう。更に野球の場合は上司が使ってくれるかどうかで生活すら変わってくるでしょうから上司は死活問題と言ってもいいですね(笑)。

背中

2013-03-30 11:52:29 | Weblog
春らしい温かな一日になりました。街中でこの気候の変化を表すのは、歩く人の背中ではないでしょうか。冬の間中、ちょっと丸まっていた背中が伸びたような気がします。
背中といえば、先日ある会で出会った知人が、今、ダンスを楽しんでいると話していました。その時、お相手を選ぶ際に何処を基準にするか話してくれたのですが、それは顔ではなく背中なんだそうです。背中がすらっと伸びていると「シャルウィダンス?」となるそうです。背中がモノを言うのですね。背中がモノを言うといえば、かつての野球の名選手、長嶋茂雄さんが次のように話していました。「背中にも表情があって、好調時の投手は背中が大きく生き生きしている。反対に調子の悪い時の背中はしぼんだ感じがする」サードから背中を見続けたからこその指摘です。
このように顔の表情以上に良く気持ちが出るのが背中なんですね。鏡に映る自分の前の方ばかり気にしがちなんですが、背中も意識の中に入れることが大切のようです。歌謡曲にも大ヒットした作品に「男の背中」がありました。ゆらゆらと揺れる男の気持ちを背中が表していました。背中の美学を追求する春ですね。

ここにも春が。

2013-03-29 21:02:02 | Weblog
桜の開花を筆頭に春を感じる事象は数々あります。貴方はなんで春を感じとりますか?街中に住んでいると、日常の気温、それにこの桜かもしれませんが、水に関わっている主婦の皆さんは水温むことで春を意識するでしょうね。私のまわりでは、お風呂が沸くのが早くなったと答えた人がいました。
海や山など自然に囲まれた地域の人達は、目に映る自然の変化で春を感じ取ることでしょう。特にダイナミックな自然が一杯の北海道地方の人達は、我々が想像もつかないようなことで季節の移ろいを感じているようです。その一つに「海明け」があります。余り馴染みのない言葉ですが、これは北海道のオホーツク海側で冬の海を白く埋め尽くす流氷が沿岸から遠ざかり、船が航行できるようになることを言います。紋別での観測では平年より早かったそうですから、この地方では、春が早く訪れたとなるのでしょう。
ところでもうひとつ我々が春が来たと実感する言葉、それが「球春」です。今日から2013年のプロ野球が開幕しました。春到来です。複雑なのは開幕戦でごひいきチームが負けたファンですね。明日は?春ですか?

花見

2013-03-28 22:58:50 | Weblog
花見のシーズンです。日本人が桜を愛でる習慣が庶民にまで拡がったのは、世に醍醐の花見と言れる1598年に豊臣秀吉によって行われた京都の醍醐寺の花見以降とされています。実際にはその4年前、奈良は吉野でやはり、秀吉によって大花見大会が1594年に行われています。
さて歴史上の人物の人気は年によって大きく変化します。我々の子供の頃は、太閤さん、太閤さんといって秀吉が持て囃されました。その後、信長であったり、家康であったりと時代によって変化してきました。その要因としてはテレビの大河ドラマの影響もあるかも知れませんね。徳川の数多い将軍の中では、やはりテレビドラマの影響で8代将軍の吉宗が人気No.1でしょう。桜と吉宗といえば飛鳥山の桜が有名です。ここは、吉宗が江戸っ子のために植樹したのがルーツと言われています。650本のソメイヨシノやサトザクラが咲き誇っているとか。歴史が桜によって受け継がれているわけですね。
さきほどの人気となりますとやはりドラマに取り上げられるほどの実績があるからドラマになり、人気が上がるわけです。何かを為す、これが必要なんですね。

漢字の意味

2013-03-27 20:41:21 | Weblog
ある雑誌を読んでいたら、「野良仕事というのは野が良くなる仕事」という記述がありました。たしかに草刈りや間伐はもちろん田植なども田を良くする野良仕事ですね。このように漢字が考えられた背景には、それぞれの漢字がもつ意味を重ね合わせて、言葉が造られているなあと理解できますね。単純にあげると鉄のレールの道なので鉄道というのもそうですね。
日本人の苗字も一般人は明治以降名乗るようになりましたが、その時にも単純に自分の置かれた立場で造られたようです。松原ならば近くに松原があったでしょうし、山本さんは山のふもとに生活していたのでしょう。そんな思いで漢字を見つめていると、漢字からいろいろなことが見えて来ます。魚の名前、動物の名前、漢字で書いてみるとそのものの特徴が浮かんで来ることがあります。
メールのやり取りで漢字の概略だけを見てぱっと送信してしまう傾向にありますので、漢字のもつ意味をじっくりと考える余裕もなさそうです。文明の利器は往々にしてこういう欠陥を生むことがあります。しかし最初の野良に戻りますが「野良犬」は野を良くする犬ですかね(笑)。

一人暮らし

2013-03-26 19:07:04 | Weblog
これは名古屋市のお話です。市内の一人暮らしのお年寄りの動向をどうやって確認するかという問題で、新聞配達員に協力して貰うことになりました。旅行に出掛けていないはずなのに郵便物がたまっている異常を見付けたら、いちはやくお年寄りの安否を確認するというものです。思えば戦後に大家族制から核家族に変わって、お年寄りの一人暮らしの状況が多く出現してから、今頃がピークかも知れません。
一人暮らしでもかつてのように「向こう三軒両隣り」の精神があふれている時代には、一人暮らしのおじいちゃんやおばあちゃんの生活はご近所の視野にちゃんと入っていましたが、昨今は「隣は何をするものぞ」的な付き合いですから、やはりこうした施策が必要でしょう。
大きな災害の後の仮設住宅で孤独死という悲しい事例も多く報道されます。にもかかわらず核家族化は進む一方です。大家族の良さを知る最後の世代の私は、世の中の人達に大家族を見直してほしいと思うのですが、如何でしょうか。「嫁姑戦争」を煽る気かとお叱りを受けそうですが、あの頃より我々は知恵が付いたと思うのですがね(笑)。

開かずの踏み切り

2013-03-25 23:58:00 | Weblog
小田急電鉄の下北沢の開かずの踏み切りが撤廃されました。その踏み切りではひどい時には40分以上遮断機が降りたままになっていたそうです。そこで小田急電鉄は佐々木上原と梅ヶ丘の間の約2.2キロを地下化したものです。
こうした開かずの踏み切り解消のためには高架化するか地下化するかの二通りです。今回は踏み切り自体を閉鎖して地下化したのです。こうすれば、お年寄りも階段を登らずに通行できますから、非常に優しいやり方です。それだけに最終列車が通行する際には、大勢の住民がさよならに出掛けていましたね。
まだまだ全国には開かずの踏み切りが数多くありますから、このように優しい手段で取り組んでくれるといいですね。我が家の近くの開かずの踏み切りも昨年閉鎖されましたが、5年かけて歩行者や自転車が通れる歩道橋を建設するようです。

春うらら

2013-03-24 20:09:49 | Weblog
思わず「春のうららの隅田川♪」と口ずさむ陽気ですね。私は「うらら」という言葉が大好きです。麗らかが語源かも知れませんが、「山うらら」「海うらら」という言葉もあります。いずれも穏やかなようすを伝える言葉です。風もなく、温かな陽射しのまさに春うららの日は、何かすべてに気持ちが落ち着きます。桜のつぼみも一気に開花から満開に向かうでしょう。
この春うららの季節で一番の思い出は大学生のオリエンテーションの時期です。新入生を対象にした各クラブの勧誘が行われたのが春うららのキャンパスでした。まだ授業が始まっていないキャンパスですから、のんびりとした雰囲気でクラブ説明の特設場所で友達と話しながら新入生の勧誘をしていたのがまさに縁側トークの春うららでした。オリエンテーションの担当時間を終えると今度は御所や八坂神社へ桜の花見です。京都の人達の歩き方は東京や名古屋とは違ってノンビリとしていましたから、みんなで春うららの長閑さを味わっているようでこれがまたいいんですね。そんな時期は短いだけにこんな日はあくせくしないのがいいんですね。

霞みか雲か

2013-03-23 22:07:43 | Weblog
春らしい陽気になってきました。歌の一つも出そうですね。「桜ぁ桜ぁ」と歌いだして「霞みか雲か」に続くわけですが、昨今は霞みかPM2.5かわかりませんね。嫌な世の中になったものです。それに花粉症が加わるわけですから、街中にマスク姿が多くなるわけです。統計を取ったわけではないですが、どちらかと言えば女性の方が多いと思いますが、どうでしょう。
さてマスク姿は顔の半分を隠すわけです。この半分が厄介で、私はすれ違った際に知り合いには挨拶と、その他の雑談ごとをできるだけ声掛けを行うようにしています。マスク姿の知り合いと思って声を掛けて全く知らない人だったことが一、二回ほどありました(笑) 。鼻から上が似ている人が結構いるんですね。まあ、最初の挨拶だけで言葉を止めましたから、相手の方は、まあ丁寧な人と思ったくらいでしょうけどね(笑)。続けて気安い言葉を話していたらと思うとぞっとします。
人の顔の中で最も変化のないのが耳だそうです。しかし顔の中で耳はあまり印象に残らないのですよね。刑事さん達が変装している犯人を見つけるのは耳を見ることだそうですよ。

ネガティブ思考

2013-03-22 18:13:43 | Weblog
「明日、明後日と休みで旅行を計画しているが雨だったらどうしよう」と青空を見ながら悩んでいる人はまさにネガティブ思考でしょう。世の中にはこのように考えなくてもいいことで悩むネガティブ思考の人は結構いるでしょうね。これを解決する方法は考える時間を自分に与えないことです。ほかごとに熱中することで時間がいつの間にか過ぎることが多くあります。もうひとつは逆転の発想をして見ることです。ネガティブな事例を逆手に取って楽しむことができればストレスも溜まらないでしょう。
自分が不幸に思えることも、他人から見るとそれほどでもないことが往々にしてありますよね。一つの物差しでしか計れないと、不幸だと思ってしまいますが、他の物差しを取り出して計って見るとこれが意外にも幸せだったりすることがあります。ですからネガティブな思考から逃れるもうひとつの方法は他人と自分を比較しないということです。比較するということは一つの物差しで計るので、結構自分の幸せを見逃してしまいます。
さあ、思いこみをやめてポジティブに生きましょう。