フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

パンダ

2017-09-30 23:55:45 | Weblog
上野動物園で今年の6月12日に誕生したパンダは先日、公募した中から「シャンシャン」と命名されました。パンダブームがさらに続くことでしょう。
先頃インタビューした歌手の半田浩二さんからいただいた宣材のグッズのタオルには、パンダの絵が描かれていました。「ぱんだ浩二です」との洒落から作ったそうです。パンダの絵を見ただけで女性スタッフは「可愛い❗」って声をあげます。パンダの人気は大きいものです。
ところで中国は四川州をふるさととするジャイアントパンダは1972年に初めて来日しました。らんらん、かんかんから始まって沢山の名前のパンダが日本での人気者になりました。このパンダは動物学的にはアライグマ科に属しています。ラテン語の学名と日本の和名を持っていることは他の動物と変わりありません。それではその和名は何と言うのでしょうか。
「大熊猫」というのは中国語です。実は和名は「シロクログマ」です。見たとおりを表したものなんですよ。余り大学受験には役立ちませんね。

郵便番号

2017-09-29 23:27:08 | Weblog
私の記憶では郵便番号が郵便物の仕分けの効率化の為に取り入れられたのが1968年だったと思います。何故よく覚えているかと言うと、私がアナウンサー生活を始めた年で、入社早々リクエストやメッセージなどをリスナーからいただく時には、当時は葉書主流の世の中ですから、郵便番号をつけて紹介するようになったからです。あれから50年近くになりますね。その間、桁数の変化がありました。
さて今はメール主流にかわり、リクエストもメールが圧倒的に多くなり、時代の流れを感じます。流れといえば、各都市の高層ビル化はすさまじいものがあります。名古屋駅の前あたりのビルは私の子供の頃には想像も出来なかった高層ビルが建ち並んでいます。この高層ビル、特に超と名のつく高層ビルは一階一階が一つの町として扱われているので、階ごとに違う郵便番号がつけられているのですよ。基本的には31階以上のビルだそうですが、一日の配達数が千通以下の場合は変えないこともあるそうです。

地図

2017-09-28 23:32:20 | Weblog
学生時代は手元にあった地図。しかし最近は地図を広げる機会がかなり減ってしまいました。世界地図はもちろん日本地図さえもです。その昔、海外旅行をする友達には、その国で発売されている世界地図を土産にお願いしたものです。何となく、その国から見た日本の立場までが画かれているように思えるからです。
それはさておいて地図を広げるとパッと頭の中も拡がるような気がしたものです。試験勉強に疲れた時に、あえて地図を広げるとそこに旅行へいったような気になり、気分転換にはもってこいです。もっと現実的に地図の中で遊ぶには、色つきのロードマップがよいですね。町名、交差点名、バス停などもしっかり入っていれば散歩をしている気分にもなれますからね。考えに行き詰まったらこうした地図を拡げることで新しい考えが浮かぶことがままあります。
最近はすっかり地図とはご無沙汰、若い頃に戻って地図を拡げるのもよいですね。

読書の秋

2017-09-27 23:55:03 | Weblog
様々な秋の中で、皆さんは何の秋でしょうか。食欲の秋?行楽の秋?私は現在、読書の秋といったところでしょうか。人は一生のうちで何度も読み返すことが出来る本に出会えたなら幸せなことであると言われていますが、今回出会った本は司馬遼太郎の「関ヶ原」です。今から何十年前に読んだことがある本ですが、この度映画化されて評判になったので、改めて書棚から取り出して見ました。はまりましたね。かつて読んだ記憶はほとんどありません。初めてこの本を手にした感じです。ただ、本の古さは際立っていますがね。
司馬遼太郎さんの歴史に対する造詣の深さには脱帽するだけです。確かな歴史の歩み以外にも、男の生き方に対しても、司馬さんの思想が色濃く出ています。もともと戦国時代は日本人が興味を持っている時代です。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三英傑を輩出している時代だからです。男の生きざまを学ぶためにももってこいですよ。

大声

2017-09-26 23:52:02 | Weblog
子供と大人の違いの一つは、大人は普段は大声を出さないけれど、子供は精一杯大声を出して遊びます。さぞやスッキリした毎日でしょう。大人が普段大声をだせば、何事かと大騒ぎになりますね。耳が少し遠くなると話す言葉も大きくなります。それだけで怪訝そうな目を向けられることがありますからね。
ところで時に大声を出したいと思うことはありませんか。そんな時に、一人カラオケが良いと思います。私のようにフリーの立場ですと、一時間ぐらいのあき時間は次の仕事まであります。その時間を利用してちょっとカラオケを楽しんでみて下さい。一人だと順番待ちはありませんし、覚えたい曲があれば、何度でも歌えますし、ガイドボーカルで歌を覚えることもできます。歌だけでなく、単に大声でわめいても、誰にも迷惑をかけません。スカッとしますよ。最近は、歌謡番組が増え、歌手も他人の歌をカバーすることがよくあります。それを覚える為に一人カラオケをするそうです。
忘れていた大声を取り戻そう。

乙な味

2017-09-25 23:59:35 | Weblog
そろそろ秋の味覚を楽しむ時期になってきました。今年も少しだけ松茸を味わえるでしょうか(笑)。まあ、その他に栗、芋、また旬のサンマなども食欲が増しますね。こんな笑い話に出会いました。ある奥さまが「芋ご飯」を食卓に出したところ、ご主人が「やはり栗ご飯は美味しいなあ」と喜んだそうです。
さて味といえば「乙な味」という言葉があります。昔の通知表によく使われた「甲乙丙丁」は甲が上位で順に位が下がりました。しかし「乙な味」は最上位の誉め言葉です。何故なのでしょう。実は、この乙は音楽の「甲音(かんおん)」と「乙音(おつおん)」から来ています。「甲音」が正統な音であるのに対して「乙音」はそれと調子が少し違う音を表します。正統な美しさに対してちょっと傾斜した美しさを表すと言われています。そんなところから、「おつ」という言葉で表現が始まったわけですね。優等生ばかりの世の中では味気ないというところでしょう。

千秋楽

2017-09-24 23:54:24 | Weblog
3横綱始め沢山の休場者を出した大相撲秋場所もいよいよ今日が千秋楽を迎えました。スポーツ大会は最終日がすべてよしという知人がいます。ドラマでも最終回を見ればよいという豪傑もいるくらいです。
ところで最終日をすべて「千秋楽」という人がいます。この千秋楽は使い方は限られています。つまり相撲や歌舞伎など日本の伝統的な催しに限って最終日は「千秋楽」というのです。そして千秋楽はもともと最終日のことをさしたものではありません。それでは千秋楽という言葉がどこからきたのでしょう。
それは「能」の世界からきたのです。能をお好きな方はよく知っているでしょうが、能の終わりに奏でられる雅楽の曲が「千秋楽」だからだと言われています。そこからずっと伝統的なイベントの最終日を千秋楽というようになっていったのです。土俵上で立行司の「木村庄之助」が最後の取り組みの前に「この一番で千秋楽でございます」という言葉がありますが、今日も日本の伝統的な言葉をしみじみ味わいました。

2017-09-23 23:51:02 | Weblog
歌謡曲のタイトルに最近は「赤」という字がつく曲が出ています。キム・ヨンジャさんの「赤い涙」、西崎緑さん「紅の糸」、大月みやこさんの「紅の傘」など数多く出ています。そして今日は台湾から日本に来て活躍している彩琳さんの新曲「新宿赤い雪」の発表会に参加しました。
赤という色はもともとは明るいという意味を持っていました。しかし、歌謡曲の世界では赤という色は明るい未来の色を表すとは限りません。例えば「赤い涙」は哀しくて仕方がないときに流す涙を「血涙」といいますね。もう一つ日本語には「赤の他人」という言葉があります。これは色を示す赤ではありませんね。赤は色の他に「さえぎる何もない状態」を意味する言葉になります。ですから、赤の他人は何も関係のないまったくの他人のことになります。
同じような言葉に赤裸々という言葉があります。赤裸は何もつけていない素裸のことです。これ、真っ赤な嘘ではありませんよ。

涙雨

2017-09-22 23:51:41 | Weblog
歌謡曲の詞に登場する言葉を調べている人によると、歌謡曲に頻繁に出てくる言葉は「雨」「涙」合わせたような「涙雨」があります。悲しみの涙が雨となったものが「涙雨」です。先頃日本列島を襲った豪雨では、歌謡曲の詞にはなりません。しとしとと降るのが歌謡曲です。
今日は名古屋ブルーノートで前川清さんのステージがありましたが、前川さんの代表的なヒット曲に「長崎は今日も雨だった」があります。今年は九州で自然災害が酷い年でしたので、中々この歌は歌えないでしょうね。やはり、歌謡曲は余りに深刻な出来事ではなくあくまでも、お芝居の世界で自分を遊ばせる思いの曲が良いでしょう。
話は変わりますが、最近は親子で一緒に唄うヒット曲が出ていませんね。昔の「黒猫のタンゴ」とか「およげたい焼きくん」「おどるぽんぽこリン」などは家族で唄ったものです。親子で涙雨~では笑えませんね。

行きつけの場所

2017-09-21 23:54:57 | Weblog
年の経過と共に、行きつけの場所は変わっていきます。私の子供の頃の行きつけの場所は町内の駄菓子屋さん。小学校の同級生との待ち合わせの場所にも利用しました。その後、色々変化しました。図書館だったり、大学生だった頃は、恥ずかしながら雀荘、パチンコ屋さん、映画館と結構行きつけの場所が多くありました。そして社会人、まあ、仕事に追われる毎日だったので、せいぜい喫茶店ぐらいでしたか。そうそう、カラオケ文化がスタートしたころでしたから、行きつけのカラオケスナックがありました。
そして現在はというと、おそらく共感して貰えると思いますが、行きつけの場所というと「ドラッグストア」になるでしょう。私もそうです。何かそこへ行くだけで元気になります。ドラッグストアの魅力の一つです。入り口から目をひくものが沢山あり、気がつくとドラッグストアの端まで歩いていることがよくあります。店内を見渡すと同世代の人が多く見られます。薬に敏感な年頃なんですね(笑)。