フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

物は考えよう

2013-04-02 20:08:29 | Weblog
我々はよく縁起が良い、悪いとして積極的に行動したり、行動を控えたりします。その中で縁起が悪いという出来事は人が亡くなることに繋がることですね。一方縁起が良いという出来事はやはり人が結ばれる結婚式でしょうか。
つい先日、アメリカ、フィラデルフィアの教会で結婚式と葬儀が同時に行われました。挙式が執り行われたのは、一ヶ月ほど前に殺害された、新郎の叔父さんの葬儀で、新婦の父親が早くに亡くなっていたためこの叔父さんと新婦が一緒にバージンロードを歩く約束をしていたからです。葬儀の際に棺の前で二人は愛を誓いました。こうした状況での結婚式は決して縁起が悪いとは誰も思いませんね。むしろ出席していた人達の心の中にしっかりと刻まれる結婚式になったのでしょう。
数字についても、日本では4や9が死や苦に繋がるとして縁起が悪い数字の代表になっています。しかしお国が変われば、この数字も全く意味のない数字になってしまいます。野球の外国人選手の背番号を見て下さい。開幕戦にドラゴンズの敵として当たったブランコ選手は日本人が大嫌いな数字42を付けて活躍しています。ありきたりですが、結論は、心の持ち方一つですね。