フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

クレーマー

2019-04-30 23:56:47 | Weblog

野球中継で時に、放送を担当している放送局に電話してクレームをつけたいと思うことがたびたびあります。それは何かというと、野球にはホームチームとビジターがあります。もちろん中継を担当するのはアナウンサーや解説者などホームをエリアとする放送局です。となると放送の中身は、どうもホームの球団よりになりがちです。これはどうしても避けられないとはよくわかります。しかしあまりにもカメラワークはじめ、極端過ぎるとその放送局に文句をつけたくなるのです(笑)。
ところで、クレーマーは色んなところに現れます。良いクレーマーというと可笑しいですが、その意見が貴重なことがあります。そうした意見を受ける側が冷静に受けいれることができるクレーマーは、クレーマーとは言いません。そうした存在になる為には、大声をださない、企業側の説明をしっかり聞く、自分の連絡先や住所を伝える、むやみに、上司を出せと言わないことを守りたいですね。


絵手紙

2019-04-29 23:53:58 | Weblog

十連休だから孫たちが来てくれると大喜びのおじいちゃんおばあちゃんは、来てくれる日が待ち遠しいことでしょう。今日にも『ゴタイメーン』があったかも知れません。ところが中には今回は残念ながらたずねてくれない爺婆は気おちしているでしょう。
そんな爺婆に私からひとつ提案があります。この休みを利用して孫たちに『絵手紙』を書いて出したらどうでしょう。そうと決めたら準備を始めましょう。この準備の時間が大切です。孫達のことを思いやり、自分自身と向き合う時間でもあるからです。爺婆から絵手紙を受け取った孫たちは、今度は絵手紙で爺婆に返事を出すのです。普段は電話やメールかも知れませんが絵手紙は嬉しい贈り物にもなりますよ。


休み疲れ

2019-04-28 23:59:32 | Weblog

十連休でどこかに出掛けるという人は意外と少なく四割ぐらいだそうですね。どこに行っても大混雑、大渋滞などを恐れたのかも知れません。
そう言えば「花疲れ」という言葉を知っていますか?花見で疲れることをそういうのだそうです。『人出が多く、どことなく埃っぽい中を歩きまわり、我が家に帰り着いたころにはすっかりくたびれてしまう』この「花疲れ」は季語にもなっています。これと同じように「休み疲れ」が起きる可能性を予知して小旅行を避けるのでしょう。
そうなると家庭内でのお休み。家族で会話をしたり、ゲームをしたり、庭の手入れや家庭菜園を楽しんでみたりと、家族全員で行動をすることによって新しい家族の発見があるかもしれません。そうすれば、令和最初のゴールデンウィークは印象深い連休になるのではないでしょうか。


プレゼント

2019-04-27 23:58:27 | Weblog

新しい元号「令和」になってすぐ、5月12日の母の日がやってきます。もうあれこれとお母さんに対する感謝の気持の表し方を考えている人も多いことでしょう。それでもやはりプレゼント派が圧倒的ですね。
プレゼントといえば、アメリカ人と日本人とでは考え方が違います。アメリカ人はプレゼントを貰えば包みを破って中身を出します。ところが日本人は中身だけが大事だと思っていません。包装紙を丁寧に取り折りたたんで、箱を破らないようにして中身を出します。要するに日本人にとっては全部が中身なんです。少し前までは、プレゼントを貰えば自宅に帰ってから中身を見ることがほとんどでした。しかし最近は、プレゼントをしてくれた人の前で中身を見て喜ぶ姿が多くなりましたね。「型」を重視する社会が少しずつ変化しているのかも知れません。


言葉

2019-04-26 23:51:10 | Weblog

仕事のアナウンサーは言葉には特に敏感です。いや敏感というより危険物と言って良いくらいです。
ところで「綸言汗のごとし」という言葉があります。「綸」とは組み糸のことで「綸言」といえば、口から出たときには細くても、下々に届くときには綸のように太くなる天子の言葉を指します。それだけに一旦口にしたら汗と同じで元には戻らないのです。
こうした「綸言」という言葉の背後にある意味あいを今の政治家や上にたつ人達がどれだけ意識しているのでしょうか。政治家、特に大臣という職にある人の発言は天子ほどではないにしても大変な重みがあります。にも関わらず、暴言というか失言が多すぎます。何を口走ろうと取り消せばいいのなら、言葉が命の筈の政治家には向きません。口走ってしまうことは、その人の人間そのもの、まあ立候補しないことですね。


道端

2019-04-25 23:44:24 | Weblog

十連休の予定はたちましたか?もうすでに渋滞予想もいろいろ出ています。その予想におののいて、この休みは家でノンビリしようと計画を変更した人もあるでしょう。
そんな方にこのアイデアはどうでしょうか。それは 「道端の散策」です。いいお天気の日に自然が多い道を選んで散策し、道端に生えている雑草を抜いてじっくり眺めて見るとか、草地で四つ葉のクローバーを探してみるとか、身近な植物にふれ好奇心を持つのも良いですね。
道端には歩けば歩くほど不思議が詰まっていますよ。特に小さなお子さんを持つ親御さんは、お子さんに植物図鑑を持って貰い、一緒に散歩するのもお子さんにとっても一生忘れない思いでに繋がります。散歩中に出会った植物を押し花にして栞にすればさらに良いですね。


可能性の魔

2019-04-24 23:44:06 | Weblog

テレビで宝くじのCMが盛んに流れています。そのCMを見ているとみんな自分に当たる可能性があると思ってしまいます。しかしその確率はとても小さいものです。でも当選番号が発表されるまで、当たったらあれをしようこれをしよう、と夢をみるのが楽しいのです。極端に言えばその夢に対する対価なのかも知れません。
この宝くじと同じように確率が低いにも関わらず「可能性の魔」があつれきを生むことがあります。その代表が、親の次の言葉です。「努力すれば何でもできる。頑張れば何でもできる」という限界を見ない発言です。決して希望を否定するものではなく、可能性ばかり見すぎないようにするということです。「可能性の魔」ということです。
自分がどんな限界を持っているかを知るべきですね。


笑う

2019-04-23 23:52:31 | Weblog

楽しいから笑うのか、笑うから楽しいのか、という議論は昔からよくある論争です。この論争の源になる言葉は「笑う門には福来る」ではないでしょうか。
実は笑いというのは、身体状況から生まれるという実験があります。笑いの表情のままと、全く笑いのない表情で同じマンガを見せて面白さに点数を付けてもらうと、笑顔を作ってマンガを読んだ人の方がより面白く感じることがわかったのです。
私たちは不快な気持ちが先に自分の心に生まれて、それによって自分の行動が決まると思いがちですが、実際には態度や身体の姿勢、顔の表情によって感情が左右されているそうです。身体から心なんです。ですから、先に笑顔なんですよ。


蒐集

2019-04-22 23:14:35 | Weblog
平成から令和へ時代がまもなく移ります。それにつれて紙幣も新しい図柄になり、コインも令和の文字が刻まれます。
コインと言えば、古いコインを蒐集している人もいるでしょう。蒐集と言えば、いろいろな蒐集家がいます。骨董品が主流でテレビ番組「鑑定団」に登場する品々です。その他、かつては「切手」の蒐集も趣味としていた人も多くありました。新しい図柄の切手シートを毎回集めていた人を知っています。
私はテレフォンカードを集めていた時期がありました。というのも、演歌歌手の新曲の宣材としてテレフォンカードを使っていたので、いただくことが多かったからです。今は公衆電話そのものの数も減り、テレフォンカードもほとんど使用はありません。テレフォンカードはどこに行ったのでしょう。

曲線

2019-04-21 23:38:42 | Weblog

ミッキーマウスは何故に世界中であんなに人気があるのでしょう。孫達のミッキー人気もすごいものです。
私の考察(?) によると、それは曲線にあると思います。それは丸い耳、丸い顔という特長が人気の秘密です。これは大人も自然を求めて旅する心境と一緒です。山や川などの自然には直線はまず見られません。この自然の曲線は目を休めてくれ、また心の中にも潤いを与えてくれるのです。ビルの林立する都会やオフィス街は直線構造であり、一部曲線のデザインであっても温もりが感じられません。
まもなく訪れる十連休には遠くでなくても温もりを感じさせてくれる柔らかみのある曲線をみる旅に出掛けるのもいいですね。