フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

褒める

2018-03-31 23:18:16 | Weblog
今年もプロ野球が開幕しました。新人選手の初々しいプレーは楽しいものです。初々しい人はベンチの中にもいます。今シーズンから現役を退いてコーチになった人です。キャンプでコーチ業を勤めてきただけに、コーチとしては慣れたと思いますが、たくさんの観衆の前でのコーチの仕事は戸惑うことは多いでしょう。キャンプで実践してきた、個々の選手の指導方針が間違っていないかどうかを確認する場にもなります。
さて、その指導方針はコーチそれぞれで違うでしょう。大きく分ければ、褒めて育てるのと叱って育てるです。ただやはり褒めて育てるが有力ですね。昔から「三つ叱って七つ褒め」と言われているように叱った後でその倍以上褒めたほうが良いのです。なかなかそれが出来ないのは、思い違いがあるからです。それは褒めると自分の権威が低下すると思うからです。心から褒めることが出来るようにはじめて一人前のコーチになれるのです。褒める言葉がどんどん増えるといいですね。

忘れ物

2018-03-30 22:36:33 | Weblog
この時期いちばんソワソワしているのは、新入学児童を持つお母さんかもしれませんね。授業に使う道具がキチンと揃っているかどうか何度も確かめていることでしょう。更には忘れ物をしないおまじないの言葉「あとみよそわか」を三回唱えることを教えているのでしょうか。
さて忘れ物については、お母さんは子供の課題だということをまず理解して下さい。何故なら、忘れ物をしないように親に管理された子供は忘れ物をしたときにパニックになることがあるからです。忘れ物から子供が学ぶことはたくさんあります。子供は、忘れないようにするにはどうすればいいか。忘れたらどうするか、人に借りる時にはどんなふうに頼めばいいか。こうした課題があるのです。こうした課題を自分で解決しようと努力する中で、力を身に付けて行くのです。
くれぐれも構いすぎにならないようにお母さんご注意下さいよ。そのことを忘れないように。

目線

2018-03-29 23:58:31 | Weblog
クライムドラマの中でよく使われる刑事の言葉に「現場百回」があります。何度も現場に足を運んで見落としがないかを確認するわけです。そこから得られる教訓は、当たり前のことを当たり前にやっているだけでは見落としや見逃しが有り得るということです。
そう言えばウォーキングを趣味としている人は経験があると思いますが、道順をひんぱんに変えることで目線がかわり、今まで気付かなかったものを道端に見つけることがあります。また、野球の解説者の発言の中に、もう少し目線を下げる、上げるなどがありますが、ボールの見方を変えることでバットが出やすくなるということでしょう。子供の交通事故を無くす対策の為に、大人が子供の目線で現場を眺める必要があるというのも、目線が大切だという証です。
そうそう子供さんとお話をする際、小さな子供さんとしゃがんで話をしているお母さんを見て、嬉しくなるのは私だけでしょうか。

三つ葉

2018-03-28 23:51:51 | Weblog
今日3月28日は「三つ葉の日」です。何故かはすぐわかりますね。語呂合せです。
三つ葉と言えば何をイメージしますか。食材としての三つ葉ですか?。私は、徳川の「三つ葉葵」です。大好きだったテレビドラマの「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」には、いつも現れる徳川の象徴ですからね(笑)。テレビドラマに登場する葵の御紋を見ると時代考証が出来ているかということを思います。徳川に詳しい方の本の中に、こういう記述があったからです。「徳川本家の三つ葉葵と徳川御三家の三つ葉葵では微妙に違う」というものです。
どう違うかというと、本家の葵はすべて、表、御三家筆頭の尾張は一枚だけ裏、紀州は2枚が裏、そして水戸は3枚とも裏というのです。葵の葉の裏表は私にはわからないので、ドラマの時代考証が正確かどうか、なんとも言えません。しかしその本を読む前には全く知らなかったのでドラマでもそこまで気を使っていないと思いますが、どうでしょうか。

趣味

2018-03-27 19:53:20 | Weblog
自分の趣味は何ですか?と問われて、ハッキリとすぐに答えることが出来る人は凄いですね。私などは自分が行動出来る趣味はありません。50代の頃はウォーキングと答えたかも知れませんが、年をとった今は、歩くことは仕事の往復ぐらいです。そこで趣味は?と問われると、野球のひいきチームの応援、勿論ドラゴンズですが。イチロー選手の動向、更には演歌を聴くなど、自分が積極的にやるというものではないものばかりです精々、カラオケを楽しむことになりますが、これも多少の仕事絡みですが。趣味は?と問われて最近は、囲碁や将棋と言って見たいですが、全くそちらは素人。大声で○○ですと言って見たいものです。
どうして趣味の話をしているかと言うと、百歳以上の年齢の方を「百寿者」というのですが、この百寿者が多いのが、京都府の京丹後市です。この京丹後市の特徴は、高齢者が参加出来る教養や趣味の講座がたくさんあることです。趣味を楽しむ。その趣味を通して仲間作りが成功している、これが理由でしょう。

最悪期

2018-03-26 23:59:53 | Weblog
人の優しさを躊躇なく発揮出来る人がいます。そんな人を見て推測すると、さぞかし素晴らしい家庭環境で生活して来たのだろうと思いがちですが、実際はそうではありません。
かつて人間が出来ている人は最悪の経験をしている人が多いと聞いています。大病を患ったひと、無実でありながら罪人にさせられてしまった人、事件に巻き込まれてしまった人などなど。辛い経験をした人ほど優しさが溢れてくるのです。また、そういう人はその時点で人生観が大きく変わったのでしょう。「明日の自分が生きている保証などない。だからこそ今日を思い切り生きなければ」と。
勿論、自分の受けた体験を良きように向ける人ばかりではありません。人生を逆恨みしてやけくそになってしまう人もかなりいます。この部分で、それまで生きてきた環境が影響しているのではないでしょうかね。

名古屋

2018-03-25 23:56:02 | Weblog
サラリーマンの世界では、この時期は転勤のシーズンです。東京本社から名古屋の支店に移動する人も中にはいるかもしれません。
さて、転勤先が名古屋と決まった時に貴方はどう思いましたか?。名古屋の町をどう思うかです。かつて、こんな話を聞いたことがあります。『名古屋へ転勤が決まった時には、奥さんが泣いて嫌がった。しかし、何年か後に東京本社へ戻る時には、今度も奥さんが泣いて嫌がった』というものです。つまり「住めば都」の典型のような町なんです、名古屋は。
私なりに、名古屋を分析すれば、名古屋城を中心に歴史や文化の魅力が堪能出来、また「家族に優しい町」でもあります。フレンドリーな町名古屋です。ただ観光名所としての武器が足らないような気がします。私はその武器として、歌謡曲を考えたいと思うのです。名古屋の御当地ソングのヒットを生み出したいですね。その為には、歌謡曲番組で頑張りたいです。

不安

2018-03-24 23:19:55 | Weblog
最近は、見たいテレビ番組はビデオにとり、暇な時にその番組を見ています。その時に、番組の最中にニュース速報などが現れてギョッとなりますが、これはビデオですから済んだ話だと気付いて落ち着くことがしばしばです。
ところで時間があるのに何故ライブで見ないのかということですが、この理由は不安を避けるためです。つまりCMを飛ばして見たいからです。民放の皆さんに叱られそうですが、じつは最近のCMは、なんとも健康に関するものが圧倒的に多いです。そのCMを見ていると、これも当てはまる、あれも当てはまると不安がいっぱいになってしまいます。かえってストレスが溜まりそう。そこで見ないに限るという結論に達したのです。
ですから、私はほぼ15分おきにリモコンを操作しています(笑)。時には操作を間違えて、番組がはじめに戻ってしまうこともたびたび、間違えないようにと頭を使いますから、脳を刺激して一石二鳥ですよ。

鳥の目

2018-03-23 21:28:47 | Weblog
日本列島で冬を越した渡り鳥が北の繁殖地へ帰って行く頃です。再び秋に日本にやって来るまでのしばしの別れです。「鳥帰る」は今ごろの季語です。荒れる国会が続いていますが、鳥たちは故郷の地で日本の状況をどんな風に伝えるのでしょうか。いわゆる、鳥の目で見た日本を報告するのでしょう。
さて、我々の目は二つですが、物事を見るには二つだけでは足りません。「鳥の目」「虫の目」そして「魚の目」で見ていかなくてはなりません。最近は、トランプアメリカ大統領に代表されるように、ツイッターで意見を述べることが多くなっています。匿名性があるせいかも知れませんが、かなり一方的な見方の意見が氾濫しています。鳥ならば鳥だけ、虫ならば虫だけ、魚ならば魚だけの見方からくる意見です。
俳句の世界には推敲という言葉がありますが、自分なりに様々な見方から意見をまとめる努力が足りないようです。まあ、それには考えの元となる物差しをしっかり身に付けなければね。

放送記念日

2018-03-22 23:58:22 | Weblog
今日は放送記念日です。1925年に「あ~あ~」と初めて声を出したのが、今日、3月22日だったからです。まだそれから100年たっていないのに、なんと私は50年もアナウンサーを務めているんですから、我ながらすごいですよね。小さなきっかけでここまでくるんですから、人生とは改めて面白いと思います。
そのきっかけとは、高校時代、放送クラブの休講案内でした。私たち放送部員は、朝礼の際、その日の先生たちの動向を取材します。朝礼後、教室に戻った生徒に休講などを放送するのです。その日、早く帰ることが出来るクラスからは、放送直後、歓声が沸き上がります。この反応が嬉しくて、アナウンサー業を目指すことになったのです。まだまだ、番組は続きますので、いっそ、アナウンサー歴の記録でも作ってみましょうか(笑)。老後、仕事のある幸せを味わいながら。