フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

打ち水

2011-06-30 14:43:57 | Weblog
節電意識が強まるなかで、名古屋のあるデパートが夏場のイベントとして毎週水曜日に打ち水を始めました。打ち水は環境に負荷をかけずに涼しくする効果があることが知られている日本の古来からの風習の一つです。
この打ち水が客を呼び込む誘い水になればというところですが、打ち水を玄関先等にするのは、来客への心遣いとしての風習でもありましたから、デパートとしては清涼感を味わってもらうのと一石二鳥のようです。節電の比重が高くなるわけですから、こうした日本の避暑の為の風習を見直してもいいですね。
ヒートアイランド対策としての打ち水、また、夏の生活様式として、簾を利用する。蚊帳等も懐かしいですね。そもそも昔の民家の建築は軒を深く取って夏の日差しを避ける工夫をしていました。次に熱中症対策としては熱中症という言葉を知らない時代には、夏野菜を多く食べる習慣があったのです。キュウリやトマトそれにナスは水分が多く含まれていますので水分補給にもなりますし、体温を下げる効果もあるのです。その他夏の甘味としてくずきりや寒天をガラスや竹の器にもって目からも涼しさを味わいました。
こうした日本の良い風習を今こそ活かしましょう。

人を見ている動物

2011-06-29 22:31:14 | Weblog
動物にも意識があると考えられていますが、証明は困難でしょう。そんな中でのある調査のお話です。
パリの公園に生息するハトに対して餌を与える二人がいます。同じような年齢、肌の色の二人ですが、ひとりはハトに対して敵対的で、もうひとりはハトに優しく接します。そして一ヶ月後、今度は二人が服を交換し、ともハトに危害を加えずに餌を与えました。その結果は最初に敵対的な態度を取っていた人をハトは識別して避けたそうです。思考や感情はない様に思っていたのに、ちゃんと優しい人を識別するのですからビックリです。人間と同じように内面の世界を持っているのでしょうか。それとも猿等は100人ぐらいの顔を見分けるそうですから、服を交換しただけでは、顔をハトも識別しているのかも知れませんね。ただ人間でも優しさは本能的に感じるものですから、優しさだけは抽象的でも心で感じ取れるかも知れませんね。
こうした事例からも人間にたいする優しさは必ず伝わることがわかります。いやむしろ敵対することに敏感なのかも知れませんから、やはり人間にたいする敵対心はすべて捨てさること。はっと気付いたお話しです。

孤独とひとり

2011-06-28 23:09:42 | Weblog
焼肉は家族や会社の同僚と賑やかに食べるのが定番だけに、ひとりでは焼肉屋さんに行けないという人も多いと思いますが、さればとひとり客専門の焼肉屋さんが東京にオープンしたそうです。客層はと見ると、若者から年配まで幅広く、何と女性が4割を占めているそうです。誰かを誘ったり誘われたりする面倒がないのが受けているようです。
さて、時々ひとりでいたいのに、ご近所と付き合わないといけないと嘆く主婦の話を聞きますが、難しい問題の一つです。哲学的に表現すると(?)自由を取るか寂しさを感じるかでしょう。確かに状況にもよりますが、私は映画は一人がいいですね。映画の余韻を一人で浸りたいですからね。一人旅も最高です。足の向くまま気の向くまま。一人旅の醍醐味ですね。
ハバにされるのを極端に嫌う人もいますが、多分いつもの噂話に後で嫌悪感を抱くのがオチですよ。そんな話は一切でないよというならば、素敵なグループですね。
ひとりの気楽さは聞きたくない情報が入って来ないことにあります。即ち、ストレスも噂も素通りしていきます。ただ内緒話ですが、風邪をひいた時は誰かにうつすと治るといいますから、ちょっと仲間に加わりますかね(笑)。

ありえないこと

2011-06-27 23:54:22 | Weblog
発想をちょっと転換するだけで考えられなかったことも実現します。そのいい例が夏の風物詩の「四角スイカ」です。私は実際に見たことはありませんが、もう30年程も前から作られているもので鑑賞用のスイカです。その発想は「冷蔵庫に入れやすいのではないか」という単純なものでした。ただ熟しないうちに収穫される為食用には向いていませんが、室内で一年程飾って置くのだそうです。
単純な発想といえば味の素を思い出します。それは味の素の売上げをあげる為にはどうしたらいいかという質問に、単純に振り掛ける時の穴を大きくしたらとの女子社員のアイデアで実現したのです。一回の振り掛ける量が増えるので早く減りますね(笑)。
いろいろ考えていくとありえないことも可能になって来ます。そういえば政局もいままではありえない事が継続していきます。退陣表明した総理がそのまま政治トップとして君臨し続けていることです。あの総理は強いですね。周りからの雑音に全く影響されることなく、平然としておれるからです。これだけ平然としていると降ろしにかかった人達が完全撤退しそうですがどうでしょうか。きっと9月の訪米もおやりになりますよ。

だるま

2011-06-26 23:02:57 | Weblog
今朝の東海ラジオの私の番組「シャレアップ歌謡曲」でリクエストに応えて浅田あつこさんの『恋するだるま』をかけました。内心、恋しているからだるまは赤いのかと思いながら…。
しかし縁起物のだるまは今は、いろいろな色があるそうです。願い事の種類によってだるまの色を変えるのです。例えば開運全般の場合は「赤」恋愛成就を願う場合は「ピンク」健康祈願は「緑」そして金運上昇は「ゴールド」です。そして用意しただるまに目を入れるのですが、願い事を唱えて、向かって右(だるまにとっては左目)に墨を入れます。そして願いが叶ったあとは残った目に感謝の気持ちを込めて墨をいれます。こうして願いが叶って次の願い事がある場合は、先のだるまより一回り大きいだるまを用意しなければなりません。
ところで私も沢山だるまを買い求めたことがありますが、そのだるまさんの顔をじっくりと見たことがありませんでしたが、偶然、眺める機会があり、よく見るとさすが縁起物と、眉は鶴、髭は亀で書かれているのです。皆さんも一度、見てください。
だるまさんは人気物です。その大元は禅宗の達磨禅師ですが、今や宗派を超えて愛されています。
さあ、私はゴールドのだるまさんを探します。

海への思い

2011-06-25 22:12:17 | Weblog
昨日、逗子の海水浴場が関東地方のトップを切って海開きが行われました。心配された放射線量は問題ないということで、訪れた親子ともども歓声をあげていました。日本人のDNAにはやはり海好きがありますからね。恋人同士が最初にデートするのも海が多くありませんか?
海に囲まれた島国の日本であっても、海を見ることのない県もあります。その県出身の人達は、やはり海に憧れるようですね。「海は広いな大きいな」と歌うように、海は魅力一杯の存在です。海でも、やはり透明感のある海には人一倍憧れます。
その魅力からか、泳げる為の投資を子供達には親は惜しみません。子供達にとっては、最初に自転車に乗れた時と泳げるようになった時に、ちょっと自分に自信が持てるようになります。
さて、海を見ていると、日頃の都会の喧騒を忘れさせてくれます。そして心をおおらかにさせてくれます。しかし時にはあの大震災のように自然を怒らせてしまうこともあります。とは言っても全く海と掛け離れた生活を送ることはできませんね。ですから、海を始め、自然にたいする敬愛の気持ちを忘れないように今後は生活していかなければと思うのです。

潔さ

2011-06-24 12:18:40 | Weblog
昨今の新聞紙上でよく見られる言葉に「潔さ」があります。この言葉は武士道からの言葉で自分の言ったことや自分の行動に責任を持つということに使われます。そして今総理辞任をためらい続け、何も決められない状況の中で国会延長が決まっている菅総理にたいする当てつけのように登場している言葉です。
東日本大震災の後、世界から礼節ある民族と言われて称賛された一般人とは全く違う政治の世界の現状です。引き際の潔さを、過去、それなりに評価された人々は数多くいました。自分の思いや意思を断ち切り、事を決断してきました。私はそれを美学と受け取ってきました。今回、総理はあきらめないという姿勢を強調して、その席に留まっていますが、何か私の思いが否定されたような感じがします。
花火の世界では「引き際の潔さ」という言葉があるそうです。それは打ち上げ花火でパッと一瞬大輪の花を咲かせ、直後にパッと消えてなくなる状態が良い花火と評価されることをいいます。名残り惜しくいつまでも残っているのは、引き際が潔いとは言わないそうです。
今、菅総理は在任中にあれもこれもやりたいと花火を上げていますが、やはり名残りが惜しいのでしょうか?

一期一会

2011-06-23 18:29:59 | Weblog
歌謡ステージで出演者の紹介を司会者としてする場合に不思議な感覚に囚われることがあります。それは、ステージを飾る歌手の出身地がそれぞれ違うことです。ある人は九州であったり、ある歌手は北海道であったり、様々な地方から歌手に憧れて出て来ているだけに、ほんとに沢山の出身地なんです。さらにその歌謡ショーを楽しむお客様も随分、遠くからやって来る人もあります。思わず一期一会という言葉を思いだします。このステージが電波にのればさらに何倍もの人が歌手の歌を楽しむことになります。
それはさておき、コミュニケーションの大切さのなかでも、やはり一番なのは、フェイス・トゥ・フェイスの大切さです。相手を見ながらのコミュニケーションが人と人のつながりを深くします。我々は物理的に一生で出会うことが出来る人数には限りがあります。だからこそ、フェイス・トゥ・フェイスの際に、全霊の精神で相手をしなければなりません。
ステージ上の歌手もだからこそ、その時の最高のパホォーマンスを見せるのです。一期一会の言葉を思い出す理由でもあります。

安近安

2011-06-22 23:25:23 | Weblog
「安近短」という言葉は不景気な頃のゴールデンウイークの旅行選びでよく使われた言葉ですが、「安近安」はなんでしょうか。安い、近い、安全のことで、分譲マンションの購入の目安になっているそうです。
震災後に売れている物件は、割安さ、都心や勤務地への近さ、そして安全さのいずれかが際立っている物件だそうです。特に震災後、超高層マンションへの人気は潮目が変わったと言われています。つまり、上層階の揺れの大きさ、エレベーターの長時間停止等を懸念する消費者も多くなっていますが、マンションだけに限らず、安全にたいする意識は益々これから高まってくるでしょう。
昔から「水と安全はタダ」とよく言われましたが、どちらも通用しなくなって来ています。それだけ住みにくい世の中になったんですね。考えてみると、世の中の安全さが影を潜めてくると、人々全体の優しさが失われて来ていますね。残念ながら。自分のことに精一杯で他人に目をやる余裕がなくなってしまうのです。タダでなくなってしまう風潮がはびこると、何か一つすることにおいても、見返りを求めてしまうからです。
優しくなれれば、生きるのが楽だよともう一度思いだそう。

野球がない

2011-06-21 23:25:32 | Weblog
ドラゴンズとイチロー選手のファンである私にとっては今日はほんとに、落ち着いた穏やかな一日です。何故なら今日はマリナーズもドラゴンズもゲームがないからです。普段は朝からイチロー選手の打撃の結果をチェックし、後はドラゴンズのゲームの経過を追う毎日です。イチロー選手が4タコ、5タコとなると朝からおもしろくなく、夜にドラゴンズが負けると最悪の一日になれのです。
先日のイチロー選手の絶不調の際には、新聞を読むのも抵抗があったくらいです。またドラゴンズが負けると寝付きが悪いんです。逆にイチロー選手が2安打以上して、ドラゴンズが勝った日は最高にご機嫌な一日になります。翌日の朝刊までその幸せ感が続くのです。家人が呆れる程、野球にのめり込むのです。孫の相手より野球となれば孫が懐かないのも当たり前かも知れませんね。
ドラゴンズが完全優勝、つまり、セ・リーグ優勝と日本一、さらにイチロー選手の200安打が続くというシーズンオフまで、気持ちが休まらないのですよ。ですから、今日はつかの間の安息日です。穏やかに過ごします。
さて、孫よ!シーズンオフまでしばらく待てよ。
えっ!およびでない?