フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

除夜の鐘

2018-12-31 20:03:38 | Weblog
今日は大晦日、明日から新年、新年が来たと実感出来るもののひとつに除夜の鐘があります。除夜の鐘をつくという経験は誰にもあるものではないでしょうが、私は10年近く、毎年一度ついたことがあります。湯田中温泉の温泉寺です。仕事で年末年始スキーツアーで志賀高原へ出かけていたのですが、その大晦日にツアー客と一緒に温泉寺でついたのです。
ところで除夜の鐘は人間の煩悩の数108をつくと言われていますが、これは後でつけられた理由という説があります。その説は暦の12ヵ月、24節気、72候の合計からだというものです。鳴らしかたにもルールがあったようです。大晦日のうちに107鳴らし、年が明けてから108つ目を鳴らすのです。しかし最近では0時からつき始めるようになっているところも多いそうですよ。

友だち

2018-12-30 23:58:39 | Weblog
貴方の誇るべき資質は何でしょうか?こんな質問をすると色んな答えが返ってくるでしょう。私が素敵だなと思う答えのひとつに「お友達が多い」があります。自分の人生を振り返ってみて、どんな時にも側に友だちがいてくれたことが、どんなに有り難かったことでしょう。
しかし、世間には友だちとかかわりたくないし、かかわれたくもないという人が増えているように思えてなりません。忘年会もやらないとい傾向もありますしね。もうひとつ、子供には、大人とは遊べるけれど同年令の子供と遊べない子供が増えています。子供と大人はタテの関係で、友だち関係はヨコの人間関係になります。いわゆる「相互」の関係ですよね。この関係の経験の少なさが大人になって苦労する元になります
。友だちのいない子供のお母さんにも友だちがいないことが多いそうですから、まずお母さんが仲間つくりをすべきですね。

名刺

2018-12-29 22:37:18 | Weblog
そろそろ今年を振り返る日でしょう。猛暑に悩まされた年でもありましたが、何とか来年を向かえることが出来そうです。
ふと、デスクの引き出しをあけると、私の名刺の新しい束がそれほど減っていないのに気付きました。そういえば、新しい人との出会いが少なかったかなと思いますね。若い頃はやたら若さに任せて行動範囲を拡げてきましたが、ここ最近はどうも減ったようです。もちろんそれでも頂いた名刺の整理は必要ですがね。
この名刺交換の習慣は明治以来百年以上続いています。相手の名前を覚えるという社交術にとって必要不可欠なものだったからです。ただし名刺交換をして安心していては、社交術としては駄目ですね。なんの為の名刺かということです。相手の名前を早く覚えること、さらには、どんな会話をしたかを整理することが来年の再会に大いに役立つでしょう。

料理と日本人

2018-12-28 23:41:07 | Weblog
クリマス前後には、各ホテルでのディナーショーが真っ盛りです。ただホテルのディナーショーは大好きな歌手目当てですから、味覚を充分味わっているかどうか疑問ですがね。
しかし、外国に長い間いた人が日本に帰ってきて驚いたのは、日本のテレビで食に関する番組が多いことです。料理そのものがショー化したからです。日本人は「うま味」という味覚を大変大事にします。欧米人はうま味にはあまり関心がないのです。こうした評価であっても、日本人は食いしん坊というイメージはあります。むしろ欧米人の胃袋には対抗できない食の細い民族に見られています。しかしうまさの追求には、極めて貪欲なんです。

人の評価

2018-12-27 23:56:09 | Weblog
ほんのちょっと前、小学校の2学期の終業式が行われ、通知表が手渡されました。喜ぶ結果、ちょっと残念な結果、様々だったことでしょう。小学校の先生の児童への評価は、おそらく客観的だったでしょう。
ところが 社会人となり、会社での上司の評価は、客観的とは言い難いものです。大人になってからの人の評価をする際には、自分の能力を基準にして評価するものです。自分の長所としている点について、他人の能力が少しでも自分より劣っていると非常に低く評価して、自分より優れていると非常に高く評価する傾向があるのです。能力主義が中心のいまの世の中ですが、人が人の能力を評価するのは非常に難しいものです。
もうひとつ、長所は短所、短所は長所となることが多いのですからね。

ふるさと

2018-12-26 23:57:29 | Weblog
最近は自宅で過ごすことが多いせいか、新しい発見を見つけることが少なくなりました。それでもたまに外へ出て、発見というか懐かしい光景を思い出すことがあります。懐かしいだけでなく、子供の頃の慎ましやかな人の暮らし、小学校や中学時代の友だちのことなどです。もちろん、あまく温かい思い出ばかりです。
それらを呼び起こしたのは、一枚のポスターからということがよくあります。たんに日本の風景が描かれた絵画であってもです。絵の中に描かれていた温かさがそうさせたのかも知れませんね。それは子供の頃の日本の良さにつながっているからです。
しかし昔しか日本の良さを感じないわけではありません。日本にはまだたくさんいいものが残っています。年末年始はそれを見つけたり、思い出すには絶好です。ふるさとへ帰る機会にもう一度、ふるさとを見直してみて下さい。

待遇

2018-12-24 21:35:25 | Weblog
今日はクリスマスイブ、各家庭もサンタさんの来訪を待ち望んでいることでしょう。お子さんのいるところでは、欲しいプレゼントにあわせた大きさのくつ下が用意されています。
さて私が欲しいプレゼントは来シーズンのドラゴンズの優勝です。選手自らが一番欲しいプレゼントでしょう。プロになった以上、一度は優勝を経験したいと思うのが当然ですからね。スポーツ新聞に載る選手の来シーズンの抱負を読むと、何故かハングリーな気持ちが薄いような気がしてなりません。その原因を探って見ると、年俸は別にして一軍、二軍の待遇の差があまりないことだと気付きました。キャンプでは二軍スタートにするという発言からもうかがえます。大リーグ
では「ステーキ・リーグ」マイナーリーグでは「ハンバーガー・リーグ」とハッキリと差がついています。シャカリキになって上を目指す気持ちを持つのです。
ここにハングリーを失う原因がありませんか。

戦術

2018-12-23 23:12:47 | Weblog
誰にも若い頃読んだ本に影響されたことが一度や二度はあります。司馬遼太郎さんの本にはのめり込みました。特に幕末の吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛、伊藤博文などの理念や戦略、戦術には勉強させられました。ただ私は経営者という立場より一匹狼的な仕事がほとんどでしたので、個人の気持ちの中で、理念、戦略、戦術を整理していました。
「大男、総身に知恵は回りかね」逆に「小男に回った知恵も知れたもの」と言ってサイズに合った知恵の量が肝心だと教えてくれているのですが、現代の経営者はスピードの時代ですから、ひとりで何役もこなさなければならないので大変です。

乗り越す

2018-12-22 23:29:47 | Weblog
失敗が懐かしいという話です。誰もが経験する、夢中になって本を読んでいて降りる駅を通過してしまうということです。学生時代はもちろん、社会人になってからも一年に一回くらいは経験したものですが、最近はそんなことは全くありません。苦い思い出の筈ですが、何故か懐かしいのです。
この原因は、電車に乗ることがほとんど無くなったことです。本の中に没入してしまうこの現象は、やはり健康でないと出来ないことですね。人生の鬱陶しさを考えることもなく本が読めるのは幸せなことだとつくづく思いますね。乗り越した時の慌てぶりはその時は冷や汗ものですが、今では、走って反対側のホームに向かうことをもう一度経験してみたいと思うのです。

お歳暮

2018-12-21 23:20:15 | Weblog
2018年もおしつまってきて、漸くお歳暮の宅配も少なくなってきたようです。このお歳暮の風習は室町時代から始まり、江戸時代で定着したそうです。
そのお歳暮も、かつてはデパートから運ばれることが多くありましたが、最近はデパート以外から届けられます。変わっていないのはお歳暮の中身です。どうしても食品を選ぶ人が多数を占めます。まあ、それは日々の生活で使え、使い道に困るということがほとんど無いからでしょう。
食品の内容はその年の流行りみたいなものがあるようですね。その中で変化があるとしたら、益々健康志向の傾向が強くなっています。もちろん普段の付き合いによる情報収集が必要になります。贈り物の本質は、相手をよく知ることから始めることです。