フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

師走新党

2014-12-31 20:27:36 | Weblog
やはり、今年も師走に新党が結成されましたね。その名も「生活の党と山本太郎となかまたち」という新党です。無所属議員だった山本太郎さんが生活の党と合流したわけです。山本さんはブログで『一人でやれる事、やれない事、この一年半の議員生活でよく理解した』と述べています。つまりやれる事より、やれない事のほうが多いということなんでしょうね。一方生活の党のほうはなにがなんでも、もう一人議員を増やさなければならない事情がありました。やはり、お金の問題なんですね。政党助成金を受けることができるか出来ないかギリギリのところだったのです。
先の衆議院議員選挙で、生活の党は二人しか当選出来ませんでした。参議院議員を加えて4人なんですね。政党助成金を受けるには、毎年基準日となる1月1日の時点で国会議員が5人以上が必要となります。ですからこの要件を満たすために12月中に政党を立ち上げる必要があるわけで、師走新党と言われるように、新党がこれまでにも、沢山登場して来ました。
えっ、一人あたりですか?何でも約2000万円だそうですよ。はい、これで5人さんは良い年を迎えられそうですね。
皆さんも良いお年を!

ボランティア

2014-12-30 23:37:18 | Weblog
今年も御嶽山の噴火など日本は自然災害の多い年でした。そんな中で、ボランティアの活動は災害に遇われた人はもちろんですが、そうしたニュースを見たり聞いたりする人にとっても本当に救われることでした。
災害の現地に出掛けるのは誰かに強制されたわけでもなく、望まれたわけでもないのですが、沢山のボランティアの人達が集まります。それは結局人間らしさを求める営みなのでしょう。ボランティアに参加することで仲間ができる、また、生きている喜びも味わえますね。世の中のしがらみの壁から脱出して無償の行為に専念することで新しい自分に出会えた喜びなのでしょう。何事もなくたんたんと人生を歩んでいるときには決して味わうことのできない喜びです。言葉を変えて言うならば、日本人の持つ誇れる資質を表に出して行動するのです。
ただそうしたボランティアの誇るべき行動と日常の人々の行動とのギャップが余りに大きいのは何故でしょう。別々の人なのか、人間の二面性なのでしょうか。解答が出ることではないのでしょうか。

忘年会

2014-12-29 23:29:04 | Weblog
別れ際の挨拶に「よいお年を」がほとんどのこの時期、帰ってみれば待つ煤払いですね。サラリーマンの年中行事の一つは忘年会を終え、御用納めの後に来る、家庭での大事な御用でしょう。
煤払いというのは古くは12月中の吉日を選らんで行われていました。その後、12月20日に行われるようになりましたが、江戸時代三代将軍の家光の忌日が20日に当たるため江戸幕府では13日に行うようになり民間でもこれに倣って12月13日が煤払いになったのです。
ところが先ほどの話のように近頃は御用納めが終わってから各家それぞれの都合で適当になされているようです。つまり旦那さんの手があいた時に煤払いが行われるということです。仏閣での煤払いとは違って新年を迎える大掃除と考えたらいいでしょう。
それにしても、一日中、ボーッとしている年末はないですねぇ。区切りを重んじる日本ならではの風習ですよね。家のほうは煤が払われても、自分の煤はなかなか払えずにいることが多いようです。年相応の汚れを落とすことも忘れないようにしましょう。

未来

2014-12-28 22:26:09 | Weblog
今年の漢字は消費税増税からか「税」となりましたが、小学生が未来と聞いて思い浮かべる漢字は「楽」と決まったそうです。この企画は一年間の世相を表す「今年の漢字」が20周年を迎えたのを記念して初めて行われました。一位は「楽」でしたが二位は「明」三位は「夢」と続いています。「税」に比べて何と明るい選択でしょう。正直ホットしました。子供達はこんなふうに未来を予想、いや、願っているのは、きっと大人達に力を与えるでしょうし、またそうしなければならない責任があります。
新聞に報道されるニュースは、どちらかというと、未来が暗く、夢のない楽しくない状況の予測ばかりです。確かに新聞の使命に則っての報道でしょうが、昨今は余りにも悲観的な記事が多いように思います。新聞に啓発されて子供達が願う未来に大人達がするようになれと思ってのことだとはわかりますが、目に飛び込むマイナスイメージばかりでは救われません。子供達の願う未来を実現する為に、こうした明るい未来が予測できる記事が増えることを願いたいです。
選ばれた漢字は小学生が書いて清水寺に展示されるそうですから、初詣の際に見て下さい。きっと明るい気持ちになりますよ。

正月休み

2014-12-27 23:39:07 | Weblog
昨日の納会を経て今日から正月休みに入った人も多いでしょう。サラリーマンは暦の関係で最大9日間取れるでしょうね。海外組にとっては最高でしょう。忙し人間にとっては逆に、どうやって過ごしたらよいのか戸惑うでしょう。何かしなければと焦るほど計画が思い浮かばずダラダラと過ごしてしまいそうです。
そこで提案です。日本人に極端に欠けているのは、日本以外の国の歴史や民族、伝統、文化といったものに対して余りにも知識が不足しています。ですから、その欠点を補う意味でも簡単な世界史の本を読んだり年表を見たりして大きな歴史の流れを知識として頭の中にインプットしてみてはどうでしょうか。それでも時間が有り余って困るという人は、今度は日本の近代史の流れを読み取るのです。何故なら大学受験の時期と近代史を学ぶ時期が重なってそのあたりの歴史が欠落していることが多いのです。その時代を通り過ぎないと現代がないわけですから、是非この休みに理解を深めておけば、恐らく、良い正月だったと思えるのではないでしょうか?

当たり前

2014-12-26 23:57:15 | Weblog
今日で1週間たちました。実は、名古屋大雪の翌日、朝の散歩中に立ち寄った神社の境内で転んでしまい顔を打ったのです。唇が腫れてしまい、ステージの仕事がヤバイなと思っていたのですが、なんとかのりきり、今日まで来ました。今考えると前に倒れたのが不幸中の幸い、後頭部を打たなかったので救われました。後頭部を打って、体調を崩すどころか、植物人間になってしまった例もあります。
さてその転んだことの原因は、自分では足をあげているつもりでも、充分上がっていなかったのでひっかかって転んだのですね。確かに若い頃には考えられないことです。ですから、年相応という言葉があるのかもしれませんね。昔の感覚のままに行動していると、ちょっとした事故が起きてしまいます。
我々は転ぶということを一番気を付けなければいけません。外だけでなく、家庭内でも、ちょっと気を抜くと身体を痛める災難が降りかかります。もう、当たり前ではないという意識を持って暮らさないといけませんね。反省!

末は博士か大臣か

2014-12-25 23:35:24 | Weblog
第3次安倍内閣がスタートしました。今回は大臣の入れ替えは少なかったので、大臣待望組はちょっと残念だった組閣かもしれませんね(笑)。しかし世間では「末は博士か大臣か」と昔言われたような夢を語る人達、特に子供は少ないでしょうね。
この言葉がよく使われた頃は、前途有望という意味合いがありました。それに希少価値とも意味しました。しかし今や元大臣という肩書の人達はゴロゴロいます。また博士にしても仕事を待つ博士もいるくらいですから、子供達の夢の中に入ってこないのは当然かもしれませんよ。ただ今年は「理系女」という言葉が流行ったりノーベル賞で注目されたりで博士の方はそれなりに株が上がったかと思いますがね。
ところが大臣の方はなった途端に辞めさせられたり、と憧れに水をさすようなことも多々ありましたから、夢にも出て来ないかもね。もちろん、議員さん達の中では毛頭こんな考えは無く、大臣の椅子を虎視眈々と狙っているでしょう。まあ、今年を象徴して言うならば、「末は博士か大尽か」でしょうね。

クリスマスイブ

2014-12-24 23:23:16 | Weblog
昨日、今日と町中にサンタクロースが走り回っています。可愛いサンタクロースからまさにサンタのおじさん、おじいさんまで、サンタだらけと言ってもいいでしょう。今晩あたりは良い子のもとへプレゼントを持って訪れるサンタさんも沢山いるでしょうね。
サンタさんだとわかるのは、あの赤と白の服ですね。この服が定着したのは、コカ・コーラが日本に紹介された昭和24年です。というのはコカ・コーラのコーポレートカラーがサンタと同じ赤と白です。そこでコカ・コーラはサンタさんに赤と白の服を着せて広告に登場させました。ただその色は偶然だったかもしれませんが、まあコカ・コーラの広告が今あるサンタさんの姿を定着させたとは言えますね。
ところでフィンランドにはサンタ村があり、サンタ一族が暮らしています。(笑)。男性サンタが「サンタクローザ」女性サンタが「サンタクローゼ」と呼ばれています。学校もあり、「煙突のない家にプレゼントを持っていく方法」とか、「屋根の上を足音をたてずに歩く方法」を勉強しているようです。明日朝、プレゼントで喜んでいる子供たちにおまけで話してあげて下さい。

物見だかい

2014-12-23 21:17:37 | Weblog
東京駅の開業100年を記念するスイカが発売されておお騒動になっています。販売を途中で打ちきったり、ネットオークションでは想像以上の高値がついたりしています。慌てたJR側は今日希望者全員に購入できるように対策をとると発表しました。
それにしても日本人は改めて物見だかい人種だなあと思います。それでも純粋に記念のスイカが欲しいと思うのは良いのですが、はじめからネットオークションにかけることで大儲けを企む輩も多いと聞いて唖然とします。何でも一人3枚という制限があるのでアルバイトを雇って買わせたということもあるみたいです。誰でも購入できると発表されてからオークションの値段はガクッと下がったようですから、JRも少しほっとしているでしょうね。
物見だかいとは沢山の人が同じ興味を持つことで現象が起きるわけですが、この傾向は横並び意識にも繋がるのでしょう。自分だけがないとか、話題に加われないのが我慢できないのですよ。ある種の自分に対する強迫観念が働くのですね。まあ、私はかやのそとにいたいのですがね。

冬至

2014-12-22 23:28:51 | Weblog
一年で一番夜が長い日、冬至です。先日の大雪で停電を余儀なくされている人達にとってはいつも以上に夜が長く感じるでしょう。
さて冬至には柚子湯に入る風習があります。柚子の香りがして心が静まり身体が温まって風邪をひかないなど無病息災の効があると信じられています。「とうじ」とひらがなで書くと、すぐに頭に浮かぶのは「冬至」の他に「湯治」があります。ひなびた温泉に長く逗留して心身ともにリラックスすることは、遥か昔から効が大なりと言われています。私も青森の酸ヶ湯に旅行した時に、大勢の長期湯治客に出会いましたが、皆さん本当に極楽顔で楽しそうに温泉を味わっていらっしゃいました。恐らく今ごろ想像もつかない大雪の中で温泉に浸かり民謡などを唄いながら過ごしているでしょう。そして今日ばかりはその温泉に柚子を浮かべて年の暮れを味わっているでしょう。
旅行した際にそのお風呂から渋い民謡が、だれが吹くのか尺八に合わせて聴こえてきた時には、いつか自分も健康で温泉へ湯治に行きたいなあと思うのですが、来年辺りはねぇ、実現したいものです。