フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

大晦日

2015-12-31 22:19:38 | Weblog
2015年の大晦日です。各新聞で十大ニュースが取り上げていますが、今年も色々ありました。喜怒哀楽入り乱れてのニュースでした。日本にとっての嬉しいニュースはやはりノーベル賞受賞者が二人出たことが一番ではないでしょうか。
こうした出来事が明日からはすべて昨年のことになっていきます。人間の脳についてこんな研究結果があります。それは「人間の脳は楽観主義」というものです。アメリカのニューヨーク大学の研究だそうですが、それによると、過去の幸福な記憶よりも未来に起きることのほうが明るいと思う人が多かったそうで、つまり脳は未来の幸福な出来事を想像した時に一番活性化するというものです。脳が活性化すれば我々が年を経るごとに多くなる物忘れの進行もかなり遅くなりますよね。つまり、自分がありたい姿を未来に描くことによって脳が若くいられるということです。
今晩から元日にかけて、そんな自分の未来を夢見ながら眠るのも良い新年の迎え方ではないでしょうか。

来年は

2015-12-30 21:39:42 | Weblog
年の暮れのこの時期になれば流石に来年の話をしても鬼どころか誰も笑いませんね。
さてその来年の抱負を考えてみましょう。若くはないので、毎日毎日を大切に生きたいというのは当たり前ですが、こんなことを密かに思っています。というのは、お会いした人から「松原さんに会うとホッとする」と言われてみたいですね(笑)。
それよりもどういう人がそんな風に言われるか、ちょっと考えてみましょう。悩みを抱えている人には励ますよりも共感します。「一緒にやろう」と言われたら心動きませんか?それと「聞き上手」になることです。聞き上手よりもこう言いましょうか。「話させ上手」です。そうした状況で充分話し終えたならおそらく話した人は心がスッキリすると思います。そうなると次も会いたくなるのは間違いありません。自分の考えを押し付けるように話してくる人には次は逆に会いたくなくなりますよね。
来年はこうした次にも会いたくなる、ホッとする存在になると宣言しましょう。

他人を見たら

2015-12-29 23:37:56 | Weblog
仕方がないのでしょうが、嫌な世の中になったものです。来年の伊勢志摩サミットを睨んだものでしょうが、中部国際空港を利用する乗客を対象にボディーチェックをスキャナーで行うと発表しました。まさに他人を見たら泥棒と思え的発想です。
いつ頃からでしょうか。日本人がすべて安心出来るという思いで治安の良さを誇っていた状況が崩れて来たのは。昼間、玄関の鍵をかけてご近所まで出掛けることはほとんどありませんでした。途中、可愛い子供達に出会うと知らない子供にも平気で声を掛けたものです。昨今は知らない人に声を掛けられたら逃げるように仕付けられているのではないですか(笑)。
こうした世相になったのは世界的なテロ風潮も原因の一つですが、昭和40年代の高度経済成長期に経済大国に躍り出た日本人が心のゆとりを失ったのも遠因の一つだと私は思います。国全体が貧しい時には、すべての人が肩寄せあって生きていました。経済状況が変化することで寄せあった肩の距離が離れてしまったのです。経済格差の弊害の顕在化ですね。

細胞

2015-12-28 23:47:33 | Weblog
「あぁあ」と、今ため息をついた貴方に話をしましょう。おそらくこのため息は、今年も年の瀬を迎えて、一年を振り返る時に、去年もそうだったけれど、今年もぱっとしなかったことを嘆いたからではないでしょうか。このように思う人は、このことを知らないからです。それは「人間の細胞は十一ヶ月で全部入れ替わる」ということです。もちろん貴方の気持ちもそれにつれてしっかり変わっている筈です。もう昔の貴方ではないのです。こう考えて見れば過去の失敗などは他人がしたので自分とは関係ないと思うことが出来る筈です。究極のプラス思考ですね。
細胞が入れ替わるのは事実ですから、どうしてもプラス思考になりきれない人でも、現実に細胞の変化を意識して行動すれば良いのです。過去ばかり振り返る人と未来をしっかりと見ている人とは、毎日少しずつ差がついていきます。入れ替わった細胞が前より後退しないように、そこは努力しなければなりません。
さあ、ため息をつく前に今の言葉を口に出してみましょう。

十大ニュース

2015-12-27 22:29:17 | Weblog
年末の風物詩の一つに各新聞が取り上げる「今年の十大ニュース」があります。ざあっと眺めてみると、やはり嬉しいニュースよりも残念なニュースのほうが多いようです。それでも嬉しいニュースもあります。
その第一は、今年のノーベル賞に日本の教授が二人選ばれたことです。国内ニュースであっても世界に誇れるニュースです。それからラグビーのワールドカップで日本チームが優勝候補の南アフリカを破りワールドカップの最高の瞬間に選ばれるなど3勝もあげたことも嬉しいことでした。五郎丸歩選手という新しいスターも誕生しました。スポーツの世界ではフィギュアスケートで羽生選手の300点超えも日本が誇れるニュースです。
嬉しいニュースのその他となると北陸新幹線開通もあげられるでしょう。1時間20分も東京ー金沢間が短縮されました。嬉しいニュースですぐに思い浮かぶのはこれくらいでしょうか。
となるとどうも嫌なニュースが今年も多かったのですね。来年こそはと思うのも年末の風物詩でしょうか。

五感通信

2015-12-26 21:52:57 | Weblog
早いころではもう正月休みに入ったところもあります。その休みになるとお父さん達はテレビの前にどしっと腰を落ち着けて過ごすことになるのでしょう。不思議なことにこの場合の目の使い方はそれほど疲れません。しかし会社勤めの場合は視覚や聴覚に加え触覚、嗅覚、味覚の五感を駆使して生活し、お互いに情報交換しています。インターネットなどでは視覚情報が圧倒的に多くなります。これが現代人のストレス原因とも言われています。
ですから、今、触覚や嗅覚も情報伝達に使おうという研究が進んでいるそうです。そんな研究というほど大袈裟ではなくても、我々は五感の使い方をもっと片寄りなくすることが大切です。何故なら今の視覚の使い方は周りを遮断した使い方がほとんどで、周りが見えていないのです。外部の情報がない、それだけ思い込みだけが強くなり、自分を取り巻く人達に対する思いやりが出来なくなってしまっています。五感通信というのは思いやりを伝える通信として捉えたいのです。

地方創生

2015-12-25 23:56:54 | Weblog
先日の報道で政府は地方創生に向けて、いわゆる東京一極集中を是正する為に、中央省庁や研究機関などの34機関を検討対象とすることを決めました。対象となる省庁の職員は、地方へ出ることに抵抗感があるとも言われています。
実際問題移転した場合には東京との連絡や会議はビデオカンファレンスとなります。つまりテレビを通じて参加する会議のことです。ビデオカンファレンスのメリットは参加する人の時間や交通費を削減出来ることもありますがそれ以上に、ある一つの項目に関して一番実情を知っている現場責任者の意見を直接決定するメンバーが聞けることです。対象を絞って話を聞けるわけですよね。
こうしたメリットを並べ立てても生活の拠点を地方に移すことには中々賛成しにくいでしょう。発表された日の家族会議はどの家庭でも相当、熱の入ったものになったことでしょう(笑)。「私は東京を出ることは考えていなかったワ」という奥さんや子供さんの声が聞こえてきそうです。

サンタさん

2015-12-24 23:20:30 | Weblog
今日の夜はサンタさんも各地で忙しいでしょう。東海地方担当のサンタさんは冬らしくない温かい良いお天気で働きやすいでしょう。この温かさは我々に染み込むほどの優しさを与えてくれます。そうそう、そのサンタさんにお願いがあるのです。プレゼントと共に運んで貰いたい物があるのです。
それは「魂」です。どんな「魂」かと言うと優しさを感じ取る魂です。人間的魅力は外見や能力に関係なくその人からにじみ出てくる優しさです。私達は思いやりに満ちた人に会うと嬉しくなり自然に心が和みますよね。ということは私達の魂は同じ優しい思いやりに満ちた人に惹かれます。そのような人とは何度会っても同じようにすがすがしい喜びを感じます。ですからプレゼントを受けとる子供達に思いやりを持った人に惹かれる心、そして優しさを感じとる魂を持って欲しいから、サンタさん、そっとプレゼントに添えて下さい。
最後に思いやりの定義を。「思いやりとは手を引っ張ってあげることでも、後ろから押してあげることでもない。一緒にゆっくり歩いてあげること」

冬休み

2015-12-23 23:30:27 | Weblog
学生の皆さん待望の冬休みが始まりました。夏休みに比べて期間が短いのを学生時代に恨めしく思ったのを思い出します。勉強に集中するには周りでジングルベルが賑やか過ぎますし、それが過ぎればお正月気分。毎日毎日、流されて過ごしたような気がします。ましてや、ふるさとへ帰省する家族はとても落ち着かないでしょうね。
そうなるとお母さんのぼやきが聞こえて来ます。「朝食を食べたらすぐ昼食、それが終わったら夕食の準備」この昼食が曲者です。準備する方にとってはたった一回ではないんですね。貴重な自分の時間が無くなってしまい、ストレスが溜まる原因になるそうです。毎度、お伝えしていますが、ある調停員に聞いた熟年離婚の多くの原因は、定年後の昼食問題だそうです(笑)。やはり何歳になっても自分の時間をちゃんと持たないといけないわけですね。
休みになった子供さんも、頭の隅っこにそんなお母さんやお父さんの気持ちの理解を置いて下さいね。

柚子かカボチャか

2015-12-22 23:08:01 | Weblog
今日は一年で最も夜が長い冬至です。日本では柚子湯に入ったりカボチャを食べる風習があります。どちらも寒い冬を乗りきる為のものです。
柚子と言えば「ゆずぽん」と愛称のある羽生結弦の今年の活躍を柚子湯に浸かりながら思い出している人もありましょう。フィギュアスケートの歴史を変える高得点は日本中を興奮させました。となると今年はカボチャよりも柚子湯が人気になりましょうか。
ところでカボチャというのはどんな調理をしようと栄養価が変わらない食べ物です。それだけでも貴重な野菜ですね。俗に冬至にカボチャを食べると風邪をひかないと言われています。βカロテンが含まれているからですね。このように日本では四季の移ろいを健康を通して教えてくれる行事が数多くあります。七草粥などは代表的ですよね。夏至に冬瓜汁を食べるのもそうです。
こうした日本人の知恵は世界に誇れる習慣です。素直に今日はこの習慣を取り入れて見てはどうでしょう。子供さんに聞かれたらちゃんと答えて下さいよ。