フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

自信

2010-05-31 21:37:46 | Weblog
感動する話を聞きました。ある馬術大会での事です。競技のメイン種目で少しづつ高くなる障害を連続して飛び越すわけですが、何とか前半を成功し、勢いを付けて後半を飛び越して行きます。そんな時、ある馬の騎手がもんどりうって落馬しました。怖がった馬が急停止しました。幸い騎手は怪我もなくすぐ立ち上がりましたが、馬のほうはその騎手の方を、本当に申し訳なさそうに覗きこんでうなだれてしまったそうです。かわいい仕草です。
こうした失格の後の事ですが、その騎手と馬は練習場の低い障害を一回飛び越えた後、引き上げていったそうです。これは失敗したまま引き上げてしまうと、馬が自信を失ってしまうからだそうです。なんともいい話ですよね。人間の世界でも通じる話です。
例えばプロ野球で、投手が打たれたらすぐに交代させる場合とそのイニングは完全に任せる場合があります。もちろん競った試合ではそんな余裕がないかも知れませんが、この対応も次の試合に対する処置の一つになります。自信というものは持っている実力をそのまま出す以上に実力をあげてくれます。プロの選手に対する指導の第一は選手に自信を付けさせる事です。だからこそ、褒めることが大切になって来ますね。

やり遂げる

2010-05-30 16:52:42 | Weblog
ある調査で、子供の頃の自然体験が豊富な人ほど物事への関心や意欲が高い傾向があると報告されました。「海や川で貝や魚を捕ったこと」が「何度もある」人は、「なんでも最後までやり遂げたい」との質問に「とてもあてはまる」「ややあてはまる」と答えた人が86%もいたのです。
継続は力なりというように、最後までやり遂げることは大変難しいことですし、また一番憧れることでもあります。今もって人生思うような結果が出ないことに苛立ち、自問自答することはしょっちゅうあります。最近の監督騒動(サッカー岡田さんの辞意騒動、ヤクルト高田監督の辞任)はやはりやり遂げてほしいと思う観点から残念なことでした。やりだしたら何が一番必要かといえば、答えを出すことです。二人の監督は答えを出していません。改めて頑張ってくださいとエールを送りたいですね。
やり始めてやり遂げる所まで行くのに大切なことをあげて起きますと、「出来なかったこと」「挫折」を決して思い出さないことですね。そして気分転換には自然を利用すること。こうしたプラス思考に徹すればゴールには一歩ずつ近づくと思います。問題は、若い人が興味を示す何かを見つけているでしょうか。

サイン

2010-05-29 23:06:10 | Weblog
セ・リーグとパ・リーグの交流試合、セ・パどちらが強いのでしょうか。今のところ、パ・リーグが優勢ですね。
それとは別に、面白いことを解説していました。パ・リーグの投手は、リーグ戦ではバッターボックスに入らないので、攻撃用のサインは覚えなくていいそうです。しかし交流戦でのセ・リーグ主催の場合はバッターボックスに立つので覚えなくてはいけないでしょう。そうしてみるとセ・リーグの投手は大変ですね。捕手とのサインはもちろん攻撃用のサインも覚えるわけですから。テレビ中継で三塁コーチャーからのサインの伝達ぶりを見ていてもさっぱりわかりませんが、選手には簡単なんでしょうね。
それで思い出しますが、今の野球はサインに縛られ過ぎてませんか。選手個々が持つ感性による本能的な野球を見たいと思っています。サインで選手の個性を殺すこともあります。せめてシーズンに入ってのしばらくは、その選手の個性を見極める為にサイン無しで自由奔放にやらせてみるのも一手だと思います。
その第一は若手が塁に出たら、まず走らせて欲しいです
。その成功により、新しいスペシャリストが誕生するかも知れませんよ。

新入社員

2010-05-28 23:57:42 | Weblog
そういえば新年度になって2カ月になるのに、お昼に余り元気のいい新入社員らしき人に巡りあっていないような気がします。今年の新入社員は「ゆとり教育」を受けた第一世代です。彼達が選んだ理想の上司は、関根勤と天海祐希ですが、2010年度新社会人の意識調査によると62・5%が就活は楽でなかったと答えています。そして名付けて、ETC型新社会人です。
この意味はITに強く情報を手に入れるのが上手で、環境問題にも関心が高いところです。一方でコミュニケーションの取り方がきわめて下手とも言われています。文字通り下手で、それは若者側に理由があると言われています。最近の若者は本音を語らず用心ぶかくなっています。それだけに最初に書いたように、会社自体に閉塞感がある為、用心ぶかく会社に合わせて明るく振る舞うのを差し控えていると思います。
我々の新社会人時代は高度成長時代の真っ只中で、まさに経済は一流の頃でしたので、会社は明るく我々もわけが分からず前途洋々でした。それだけに明るくはしゃいでいた印象があります。
この時期、会社としても新社会人には、少しゆとりを持って接することが必要ではないですかね。

お弁当

2010-05-27 23:56:03 | Weblog
最近、デパ地下で夕食用のお弁当を買う機会ありましたが、まあ、売られているお弁当の種類の多いこと多いこと。そのすべてのお弁当がおいしそうに見えるのです。
もともとお弁当を本格的なビジネスにしたのは駅弁からといいます。明治18年に宇都宮駅で売り出した、おにぎりと沢庵が最初の駅弁と言われていますから、もう125年の歴史があります。それだけに駅弁の進歩は目を見張るものがあります。窓から顔を出して買い求めることがほとんどなくなり、店頭販売になっただけに、余計多種類になったでしょう。
デパ地下では、そのほか有名料亭の高級弁当さえありますから、ときには家庭でその料亭料理を味わうこともできます。
お弁当といえば、オフィス街のお昼時にも街角にお弁当屋さんが数多く登場しています。お弁当は日本が生み出した優れた食文化でもありますし、ある料理の先生は、想像力や記憶力の能力アップにもつながると話している位です。
それはよくわかりませんが、お弁当は、作るひとから食べる人へのメッセージを送ることの出来るアイテムとは言えそうです。弁当のふたを開けた途端に作り手の気持ちが飛び込んできませんか?機嫌がいいか悪いかわかりませんが・・・(笑)。

土佐弁

2010-05-26 21:38:17 | Weblog
龍馬伝による龍馬ブームで「土佐弁」が注目されています。若者の中には、すでに語尾に「ぜよ」を付けてしゃべっている人もいるようです。その他、人気の土佐弁は「~したきにぃ」「ちょります」「おまはん」等でしょう。
大河ドラマになっていないからかも知れませんが、なかなか名古屋弁は全国的に認知されませんね。河村市長ひとり頑張っている感じですが・・・。
ところで、鳥にも方言があるそうですね。私などは全国、どこでも同じように聞こえるのですが、聞く人が聞けば地域によって、同じ種類の鳥でも違うようです。鳥達は方言でおしゃべりをしているそうです。
このようにさえずりが日本中で標準語一色になってしまわないのは、その地域のメス達がその地域の方言を持つオス達を選んで配偶するからです。故郷を大切にするオスを優先しているのでしょう。またオスのほうも、都会の女性に憧れるわけではなく、ちゃんと幼なじみを見ています。したがって鳥の世界では、過疎化の問題は起きていません。
人間の女性ももっと方言を喋る男性を大事にすれば、過疎化の問題は解消出来るかも知れませんね。

景気ウオッチャー

2010-05-25 21:56:44 | Weblog
つい先日、内閣府が4月の景気ウオッチャー調査を発表しました。街角の景気実感を3ケ月前と比較した現状判断指数で、前月比2・4ポイント上昇し、49・8となり5ケ月連続で上昇しています。
街角ウオッチャーはコンビニの店長やタクシーの運転手さん、それに人材派遣会社の社員など、経済動向の変化を身近に観察出来る人達を対象に実施されます。タクシーの運転手さんといえば、私も利用する時に、よく「景気はどうですか?」と質問します。昨日もそんな質問をしたところ、内容は不景気な話しっぷりでしたが、それでも多少表情が明るかったと思えたのはこの調査を裏付けているのかも知れません。
ただ毎日の新聞を読んでいると相変わらずの閉塞感で一杯です。未来を明るくイメージさせる出来事が少ないニュースばかりだからでしょう。そんなとき盛り上がるのがスポーツの話題でしょうが、どうもサッカーにも期待出来そうな状況になさそうですし、日本の閉塞感を打破する出来事が見当たりません。
そんな時にまだ途中経過ではありますが、アメリカ大リーグのオールスターに出場する選手の投票でイチロー選手が外野手のトップになっている報道がありました。ちょっと気分が明るくなりましたね。

風邪予防

2010-05-24 23:52:06 | Weblog
初夏なのに風邪が流行っているようです。我が家も私以外は風邪で、逆に私が隔離されている感じです。特に料理担当の家人は、鼻がきかないという事で味付けが出来ないと嘆いています。
まだ仕事上で、他人との約束がない立場ですからいいのですが、仕事を持っている人は風邪は大敵です。そこでどうしても予防策を講じるわけです。まず基本は「うがいと手洗い」ですが、この二つの内、どちらが大切でしょうか。
正解は手洗いです。インフルエンザはウィルス感染です。一旦口や鼻から体内に入ってしまったウィルスは、もう口の中をガラガラとうがいしても効果はほとんど無いそうです。それよりも外でいろいろなものに触れた手を洗った方が予防になるわけです。確かに、手に付着しているウィルスを口や鼻から体内に入る前に洗い落とすのが効果的です。
ところで先日、キンカンを煎じた甘い飲み物が食卓にありました。いやあ、懐かしかったです。おふくろさんを思い出しました。子供の頃、風邪をひいて喉が痛いといえば、必ずおふくろさんは、炎症を鎮める為にキンカンでした。喉越しの優しさがまさに、おふくろさんのイメージです。
おそらく誰もが食べ物でおふくろさんを思い出すことあるでしょう。それこそ、おふくろの味ですよね。

靴磨き

2010-05-23 23:39:28 | Weblog
休みの日に出来ることの一つに靴磨きがありますね。磨きながらよく思うことは、ビジネスマンの教科書に人は足元を見てその人を値踏みすると書いてありますが、あれは本当だろうか?ということです。自分が名刺交換しながら挨拶するときにはほとんど足元を見たことがないからです。磨いていて思ったほど綺麗にならないので、ついつい考えてしまう私のこの疑問は不謹慎でしょう。
ところで、外国ではまだまだ少年達が駅などで靴磨きをする姿が見られますが、日本で、戦後多く見られたシューシャンボーイは姿を消し、露天ではなく専門店になっています。この靴磨き位、専門家とアマチュアの違いがはっきり出るものはありません。専門家に磨いて貰うと数日間はピカピカですが、自分で磨くと一日しか持ちません。
何が理由かと考えました。その結果、最初の手順の汚れ落としをきちんとするかどうかです。まずブラシは馬の毛のブラシを使います。自分では馬が豚かさっぱりわかりませんし、すべての工程を一つのブラシでしていますからなにをかいわんやです。お化粧と一緒で靴も一旦、スッピンに戻すことがコツなんだそうです。
靴も手入れの方法によって寿命が伸びると聞けば頑張らなくてはならないですね。

アユ

2010-05-22 21:37:13 | Weblog
今年も当然の如く各地で鵜飼いが始まり、またアユ釣りも解禁されました。そんな中、ちょっと気になるニュースが先日ありました。
それは、長良川河口堰の影響かどうかわかりませんが、長良川水系でのアユとサツキマスの漁獲高が90年当時と比べて激減しているというニュースでした。ただ、岐阜県の水産課は「ここ数年は天然アユの遡上が大幅に回復した」と言ってはいるのですが。
私は釣りには縁がなかったのですが、多くの釣り人の言葉として聞いたのは「アユを釣る楽しみはアユを食べる楽しみで、この点がほかの釣りと違う」です。そうですね。アユの塩焼き、たまらないですね。塩焼きという食べ方はアユのために考えだされたのではないかと思うほどの食べ方です。
食べ方といえば、塩で焼いたアユをがぶっと食べる事が出来たらどんなに幸せかと思うほど、骨抜きが下手なんです。箸を寝かせて押さえ付けても背骨を折ってしまったり、隣に座った仲間が本当に綺麗に骨を抜いてかぶりついているのを見ると軽い嫉妬の気持ちさえ起きます(笑)。総じて魚の食べ方が下手くそですから、食べ終わった皿を女性には見せたくないのが本音です。