フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

初対面

2010-04-30 14:43:28 | Weblog
旅先ですか?ゴールデンウィーク、今日をうまく休みをとれば、結構長旅が楽しめますね。
旅の楽しみの一つは見知らぬ人との出会いがあります。出会いの法則があるのですが、知っていますか?グッドコミュニケーションを築くためには出会い頭の6秒の第一印象です。これで決まることが多いのです。人間は感情の動物です。初対面で好印象を持った相手はよほどのことがないかぎり嫌いにはならないのです。
しかし例外がありました。それは鳩山内閣です。政権が交代して鳩山内閣が発足した当時の内閣支持率は軽く70%を超していました。ところが直近の調査では、支持率は20%台にまで落ち込んでいます。せっかく第一印象で好感を持って支持されたのにその後の振る舞いによって評判を落としてしまったのです。
遅ればせながら政権を握るということは、良くも悪くも、世間の風が直接吹き付けて来るんだということが、民主党の皆さんもわかったのではないでしょうか。野党というフィルターを通して見ていたとは違うわけです。結果に対して厳しく責任が問われる与党として正念場を迎えています。本来ならばこのゴールデンウィークは外遊のウィークでもありますが、はたして議員さんの心境はどうでしょうか?

新緑

2010-04-29 16:52:36 | Weblog
ゴールデンウィークを迎えてようやく新緑の季節になりましたね。昨日なんかは雨に洗われた緑が綺麗でした。
日本人の好きな色の一番は蓮舫議員ではありませんが、「白」で「緑」は第7位です。しかし「緑」は不思議な色で男女とも50代を過ぎると緑派が増え、特に男性の50代以上では第2位に躍進します。理由は緑の持つ安らぎ感でしょう。ゴールデンウィークのお出かけの目的に「緑を見に行く」というのがあるかも知れませんね。いいですよ。何と言っても緑に目を染めることは目の特効薬となります。
人間はもともと目を使って緑を見つけ、緑を食べる動物として進化しました。ですから、人間の目と緑とは波長が合うのです。聞けば人間の目は自然の緑が最もよく見えるような構造が組み込まれているので、緑の量と安らぎ感は正比例するそうです。この緑に鳥が加われば最高に安らぎ感が生じます。
もともと緑の語源はソニドリ(緑色の鳥)という説もあるくらいです。緑と鳥となれば五月の愛鳥週間があります。このゴールデンウィークは作られた癒しではなく自然の癒しの中に身体を置いてみたらいかがでしょうか。

横並び報道

2010-04-28 17:12:24 | Weblog
小さな記事でしたが、「3月の訪日外国人24%増加」とありました。世界的な景気低迷で落ち込んでいた昨年の反動に加え、成田空港の発着枠拡大が要因だと分析されています。
こうして訪日した外国人は日本の新聞を読むことがあるでしょうか?もし沢山の新聞を読むことがあるとしたら、今日の記事にはびっくりするのではないでしょうか。民主党の小沢幹事長に対して検察審査会が起訴相当との判断を下したという報道で埋まっていますが、すべてその報道が同じ方向へ向いているからで、日本人は一つの意見しかないと見えるでしょう。
普天間基地の移設問題にしても、確かに5月末までの移設は難しい状況ですが、もし上手くいったらどういう論調になるのでしょうか。
辞任、退陣の活字が踊り始めましたが、余りにもプロセスの段階でこの言葉がメディアで踊ると一般人もそれが当たり前の考え方になってしまいます。選挙の際によく使われる「アナウンス効果」ですね。我々も心したいです。
しかし新政権の前途は多難というか、崖っぷちです。生活についての政策を論ずる姿は、いつ見られるのでしょうか。

野球中継

2010-04-27 10:56:08 | Weblog
今日から今年初めてのナゴヤドームでの巨人戦です。結果はともかく楽しみです。ラジオやテレビ観戦の私にとって地元開催がなによりも嬉しいのです。なぜなら地元メディアが放送するからですね。
私は狂が付くほどの野球ファンでとりわけドラゴンズファンです。時間が有る限り野球中継を見たり聴いたりしているのですが、ドラゴンズがビジターの場合は、当然相手チームの地元のメディアが放送します。アナウンサーも解説者も地元チームの情報が中心で応援の意識も強いものがあります。カメラに映る選手像も圧倒的に地元チームの選手です。極端にいうとバッターが地元の強打者の場合は誰が投げているのかわからない位、相手の投手を映さないことがあります(お互い様ですよ)。また、話題にしてもやはり地元のチームの話題がほとんどになります。余りそれが度が過ぎると腹立たしささえ覚えるのです。
勝手なことをいえば、そういう意味でナゴヤドームのゲームは気が楽なのです。しかしもうひとつ言うとファンは味方チームでも解説者は選手を叱るときには叱ってほしい気持ちもあることを忘れないで欲しいですね。

近所付き合い

2010-04-26 16:43:03 | Weblog
外国人研修生や実習生を対象とするアンケート調査で、職場外でのコミュニケーションには消極的という結果が出ています。つまり近所付き合いが苦手ということですね。外国人ともなれば日本語がまだ覚束ないというコンプレックスがあるかも知れませんが、逆に日本人側から積極的に声をかける必要があります。
最近は外国人でなくても近所付き合いは下手になっています。「遠くの親類よりも近くの他人」の格言があるようにいざという時に助けてくれるのはご近所さんです。しかし付き合いが難しいという声も多くあります。
確かに、近所付き合いは避けるのも深入りするのも駄目で、バランス感覚が大切です。それを上手くやる基本は挨拶です。ちゃんと目を合わせて、挨拶すればいいですね。更にいうなら「郷に入れば郷に従え」でゴミ出しなどの地域のルールをきちんと守ることです。また他人の悪口や宗教の話は厳禁です。
ともかくお互いに困った時にすぐ手を差し延べる存在に育てることです。出来ることなら地域の役があったらきちんと引き受けることでしょう。地域の情報が中々入って来ないと嘆いている人はきっとこういう対応を怠っているからと反省すべきですね

監督

2010-04-25 23:59:51 | Weblog
トップが交代してがたがたしているのは政治の世界です。逆に交代して随分良くなる例はスポーツの世界でしょう。高校野球では、監督一人で無名校から有名校に変わります。東邦から坂口監督が大垣日大に代わって今や大垣日大が東邦よりも上位に来ている感があります。監督の力がこんなにも違うのかとびっくりします。
その理由のひとつとしては、有名監督になると全国から優秀な選手が集まりやすいことがありますね。しかしこれは高校野球の世界ですが、プロ野球でも今シーズン監督が代わって快進撃を続けているチームがあります。ロッテの西村監督です。どこか地味な監督ですが、成績が伸びるにつれて評価が上がっています。岡田監督に代わったオリックスも頑張っています。プロ野球では、選手は監督の力で集まってくるわけにはいかないので文字通り、采配を含めてチームをまとめる力でしょう。
まあ、前年の不成績で多くの監督が代わるわけですから、前監督を反面教師にすればいいところもあります。しかし私が一番見ているのは、監督が代わったときにフロントがどういうサポート体制をとるかなんです。練習スタイルも今までとは違うようにするでしょうし、監督の人脈を活かしたコーチを固めるかなどです。こうしたことをフロントに喜々としてさせることが出来るのが監督の力だと思うのですが・・・。

ストレス

2010-04-24 22:56:11 | Weblog
土曜日の休みを持っている人は今日はストレスから解放されているでしょう。サラリーマンは出勤時、この頃は何を着ていくかを迷うことからずっとストレスを積み重ねています。
あるアンケート調査によると、サラリーマンの10人中7人までが何らかの持病があるそうで、その病名は、水虫、肩コリ、痔、胃炎、腰痛等があげられ、なかにはこの中の2つないし3つを同時に持っていて中々手放しません。特に胃潰瘍、12指腸潰瘍、胃炎、高血圧などその原因がストレスの大小によって左右される病気がなんと50%近くに上り、地域別にみると首都圏のサラリーマンの持病率が高いそうです。さりとてストレスから逃げ出す方法は中々ありません。
あえていえば「サルリーマン」になるしかありません。それは、見ざる、聞かざる、言わざるを決め込むサラリーマンという意味ですが、そうすれば、すぐさま「落ちこぼれ」のレッテルが貼られてしまいます。
そんな中でストレス解消のひとつの方法は五感をバランス良く使うことです。今や生活の中心に置かれているインターネットでは、五感のうち視覚情報が圧倒的に多くなっています。これが現代人のストレス原因とも言われています。ですから触感や嗅覚も情報伝達に使うようにバランスを取ることをオススメします。

青春歌謡

2010-04-23 20:48:33 | Weblog
いやあ、私にとって貴重な時間をすごしました。舟木一夫、西郷輝彦、三田明という青春歌謡の中心だった3人のコンサートを楽しみました。懐かしくて思わず一緒に口ずさむこともたびたびでした。同じ思いの人達も多く愛知県芸術劇場大ホールは満員でした。
青春歌謡、学園ソングというジャンルは橋幸夫さんが火をつけました。1960年代に思春期を迎えた我々の世代に見事にフィットしたのは、時代もよかったのです。経済の高度成長期で世の中はすべて右肩上がりの様相を呈していました。ですから、夢や希望を歌に託して声を張り上げるに持ってこいの時代だったのです。「高校三年生」が世に出たときはまさに高校三年生で、歌はもちろん青春映画にも自分の人生を重ねたものです。
今は、友情、初恋などをテーマに話し合う風潮があるのでしょうか。青春歌謡という言葉すら死語に近いかも知れませんね。青春歌謡のジャンルが歌謡界の主流だったのはおそらく、わずか5年にもならないでしょうか。すぐにグループサウンズやホォークソングが台頭して青春歌謡は影を潜めていきます。
しかし、この表現は適切ではありません。わずかな期間でも我々の心に深く刻まれたのが青春歌謡で今なお、我々は歌い続けているのです。ホールの中はそんな時代を共有した人達の同窓会でもありました。

思い込みの歌詞

2010-04-22 22:59:26 | Weblog
横浜市の山下公園にある童謡「赤い靴」の「赤い靴はいてた女の子」像と同じ像が、横浜市の姉妹都市カリフォルニア州サンディエゴ市に建てられるそうです。
童謡「赤い靴」と聞くといつも歌詞を思い込みで間違って覚えたという話題を思い出します。よく番組で取り上げたものです。「♪赤い靴はいてた女の子、異人さんに連れられて行っちゃった~」の異人さんを間違って聞いてしまったという話です。例えば、異人さんを「ちい兄ちゃん」「いい爺さん」「ひい爺さん」中には「キリンさん」と覚えていた人もいました。
こうした歌詞の思い込み間違いはいろいろありますね。「山寺の和尚さん」をありえないのに「尼寺の和尚さん」、「ウサギとカメ」では「歩みののろいものわらい」になったり、「ふるさと」では「ウサギ美味しい」と怖いことになったり、「静かな湖畔」が「静かなご飯」になります。「ああ面白い虫の声」が「青も白い虫の声」になったりするのです。
こうした話題は楽しいですね。耳で聞く歌詞と自分の持つ知識とが乖離していて上手くあてはまらないのでしょう。まだまだこうした面白い覚え方があるかも知れないので団欒の席で子供達に問い掛けてみると盛り上がりますよ。

ひょんなことから

2010-04-21 20:56:15 | Weblog
上海万博の公式ソング盗作騒動で注目されている岡本真夜さんは、今、まさに時の人です。彼女の謙虚な対応から中国国内では絶賛を持って受け入れられていますし、日本ではその曲「そのままの君でいて」がライブで知らない世代からの動きでチャートを駆け上がっています。岡本さんにとっては、まさに「ひょんなことから」でしょう。
ところで、この「ひょんな」の「ひょん」とは一体何でしょう。語源を調べてみると諸説あります。なんとなくそうかなという説を並べてみると、(1)変なことが転じた(2)「いすのき」という植物の別名がひょんでその実が小さい虫の為に袋状に膨れたものが得体の知れないものに見える(3)桜の木に何かの拍子に別の木の枝がくっついて、そのまま成長した状態を江戸時代にひょんなと言った。こうした説からすると中々決め手はないようです。
ひょんなことからを自分の人生に当て嵌めてみると、いろいろな「ひょん」があります。一度振り返って見ると今、とても大切にしている人達との出会いもひょんなことから始まっていることが多いのです。これが縁ではないでしょうか。人生はひょんなこと探しといってもいいかも知れません。そのひょんなこと探しは出歩くことからです。となるといい陽気ですね。