その昔、ダークダックスが歌う「絆」という歌がありました。その詞は『糸ヘンに半分と書いて絆と読みます。お互いに半分ずつの糸を結ぶます。(中略)固いか緩いかほどほどか』と歌っているのですが、今回の大震災で知らされたのは、人と人の絆の糸の結び目がこんなに固いことでした。避難所での長い生活ではプライバシーもなく人目に晒されながらの生活でありながら、個別の仮設住宅に入らなくてもいいという人が沢山いるそうです。避難所で肩寄せながら生活しているうちに、結び目がますます固くなり、絆を絶ちがたく思うようになったからだそうです。夥しいものを奪っていったあの大震災も思いやりの心までは奪うことは出来ませんでした。
また、避難所で見られる光景の一つに、無口で挨拶一つしなかった若者が進んでお年寄りと会話しているところが見られるそうです。三本の矢という故事がありますが、この絆の糸が何本も何本も集まって本当に太い糸、いや、縄になっているのです。思わず将来は大丈夫と声を上たくなるほどです。ただ政治がその糸を断ち切るような愚策を用いないように願うばかりです。
また、避難所で見られる光景の一つに、無口で挨拶一つしなかった若者が進んでお年寄りと会話しているところが見られるそうです。三本の矢という故事がありますが、この絆の糸が何本も何本も集まって本当に太い糸、いや、縄になっているのです。思わず将来は大丈夫と声を上たくなるほどです。ただ政治がその糸を断ち切るような愚策を用いないように願うばかりです。