フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

空気を和らげる

2016-07-31 23:55:43 | Weblog
ポケモンGOとやらが世間話の中心となっています。極端に言えば、街中、スマホに目を落として生活しているようです。この光景からは、街を歩いていてぶつかる人が多くなるのではと危惧します。日々の暮らしをほんの少し混乱させています。殺伐な雰囲気が多くならなければ良いのですが。
ところで、外国生活から帰った人が日本で感じる違和感は何だと思いますか?。それは「ドアの作法」だそうです。どういうものかと言うと、外国ではドアを開けた時にちょっと振り返り後から来る人と視線を合わせドアをおさえます。後の人は軽く礼を言いドアをおさえて通りすぎながらまた、同じように後の人を振り返ります。こうしたことは小さなことですが、このような行為の繰り返しが街の空気を和らげるのです。しかし今の日本ではこうしたふれ合いが当たり前のこととして行われているようには見えません。残念なことですが、多くの人が周りが見えにくくなっているのは事実ですね。

宿題

2016-07-30 23:34:53 | Weblog
夏休みといっても父親はまだまだ夏休みではないでしょう。となると今日、明日は父親の休みということで子供の宿題に父親も向き合うことになるかもしれません。しかし折角のお休みですから、余り宿題、宿題に走らないほうが良いでしょう。これは父親にとってということではなく、子供にとってという意味です。成長期の子供にとっては休みの日には、ゆっくり休んだり、食事をしたりテレビを見たり、家族と話したり、そういう何げない毎日の暮らしがかけがえのない場所と時間です。
宿題には「適度な質と量」があります。親として必要なのは子供の力を理解し、臨機応変に調整するという気持ちを持つことです。今、問われていることは「感じる力」が大人の中で減っていることです。何故なら「慣れる力」が増えて、この慣れが感じる力を削いでしまいます。ですから、子供達はこの長期休暇にこそ感じる力を付けます。宿題の為に時間を多くとってしまうと、感じる力を手に入れにくくなりますよ。

段取り

2016-07-29 23:38:07 | Weblog
メディアが増えるにつれて、番組は無限大に多くなっています。それだけに番組の中身も優良可と様々です。総じて優の点数がつけられるのは、私の経験では恐らく出演者も制作者も段取りの良い人が集まっているでしょうね。
段取りと言えば、料理上手な人は一様に段取りが上手いと聞いています。料理は食材と献立のほか調理や後片付けの段取りを考え、脳を使います。また、火加減、味見などで五感をフルに使いますね。こうしたことが上手く運べる人は速く美味しい料理が作れます。番組創りも五感を駆使することが大事な要素でもあります。
料理の段取りとは別に料理は包丁を使い、手先を動かします。こうしたことをすべて含めてお年寄りが健康である要因の一つに料理を続けていることもあげられるのです。番組という時間が限られた空間を効率よくまとめ、リスナーや視聴者に感動を与えるには、どうしてもキチンとした段取りをしなければなりませんね。普段から、そんな勉強をしてみましょう。

女性の進出

2016-07-28 23:58:36 | Weblog
アメリカの大統領選挙でヒラリークリントンが民主党の大統領候補として正式に決定しました。大統領候補として女性が選ばれるのは初めてで、ましてや、もし大統領になれば画期的なことです。ドイツ、イギリス、それにアメリカとなれば物凄いことです。
過去、女性は組織に深く組み込まれて来ませんでした。ですから女性がアウトサイダー感が見についています。一方どちらかと言えば、男性は内部の論理に縛られてきました。ただ昨今の女性の社会進出の加速で管理職や組織の中枢に沢山女性が入っています。インサイダー化が進んでいるのです。そこでインサイダーに組み込まれた時に、内部の論理に振り回されず鋭い嗅覚を発揮することがこれからは問われます。
クリントン氏はじめ女性首脳は女の統治力の真価はこの嗅覚を発揮するか否かで決まって来るのです。

大自然

2016-07-27 23:19:41 | Weblog
夏休みです。夏休みの宿題は当然キチンとすることにして、子供達が楽しみにしているのは家族旅行でしょう。その行き先は、圧倒的に遊具の行き届いたランドマークが多いでしょうね。
しかしこの際、家族揃って大自然の中に身を置いてみたらいかがでしょうか。大自然の中にいると人間が本来持っている感覚が研ぎ澄まされていきます。こうした人間が持っていなければならない感覚が、豊かになったお陰で我々は忘れてしまっているのです。さらに自然と直接触れあうことで心が豊かになり、また、傷ついた心も癒されます。例えば砂場で泥まみれになって砂と触れあうからこそ意味があります。
今の子供達は自然との解離が進んでいます。この現象は子供の心身の発達に影響を与え一つの問題点になっています。日常生活で、効率優先な考え方が入り込んでセカセカしているのは自然に囲まれた遊びが少なくなっているからだと思います。
夏休みと自然がイコールになりますように。

自尊心

2016-07-26 23:29:36 | Weblog
夏休みなると、教育の場は家庭に変わります。こうなると親の手腕の発揮のしどころです。子供の勉強の仕方に強く叱っていませんか。ここで親御さんはネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉で接するようにして欲しいものです。子供たちのテンションをあげていくことが必要なんです。つまり、ワクワクするものを目標設定して下さい。子供の自尊心を否定してはダメですね。
ある教育評論家は最近の子供の自尊心の低さを指摘しています。そしてその理由に高校受験をあげています。15才の段階で格差をつけてしまうということで、他人と比較して自分はダメだとなってしまうのです。この時期はむしろ、人格や情操、さらに生活力を身に付けるべきなのです。
受験ということでさらに言うならば、大学受験の時の学校の歴史勉強の仕方です。特に高校3年の3学期に学ぶ日本史は現代史です。日本が戦争の泥沼に突き進んで行った歴史を受験と重なって勉強がおろそかになるのです。これなども大変残念ですね。

五輪

2016-07-25 23:48:19 | Weblog
ブラジルのリオ五輪がピンチのようです。かつてギリシャのアテネ五輪でも中国の北京五輪でも、また、ロシアのソチ冬季五輪でも、開催日が近づくに従って、ひょっとして準備が整うかと心配したものですが、結局はちゃんと間に合いました。しかし、今回の場合は準備以外に治安問題、ジカ熱、また、政治問題も絡んで本当に心配です。
五輪の価値とはかつては「速く、高く、強く」でした。確かに現在も競技の中ではその価値で勝負はつきます。しかし、価値はある部分変化しています。どういう転換をしたかと言うと「賢く、長く、愉快に」です。その意味は大量消費の時代から転換してリサイクルの時代へ移行していくのです。つまり、私たちの文化や生活の中で賢く、長く、愉快に生活を維持していくのです。その為のスポーツと位置づけるのです。
こうした意味付けをして来ると開催国の政治、文化を含むすべてのジャンルで合格点をとっていなければなりませんね。さあ、どうなるリオ五輪。

昔は良かった?

2016-07-24 23:06:52 | Weblog
今日もまた、ドラゴンズは負けました。地元で同一カード3連敗で5位に転落です。こうなると、ある病気を発症します。それは「昔はよかった」病です。今日も投げた山井投手が現在絶好調の日本ハムに日本シリーズで対戦し、八回までパーフェクト、後を継いだ岩瀬投手も三人で片付け、二人でパーフェクトを達成した頃はドラゴンズは強かったと思い起こす病気です。しっかりと投手が守り、少ないチャンスをものにして勝利を収めるというドラゴンズ野球が浸透していました。しかし、今のドラゴンズは肝心なところでミスをしたり打てません。
このように、現状への不満から「昔はよかった」病がうまれるのです。往々にして人間はいいときのイメージしか残っていません。ギャンブルにはまるのも儲かった時のイメージしかないから、いつかいつか取り戻すことが出来ると深みにはまるのでしょう。ファンもいつかいつか勝って連勝を続けると思ってはいるのですが、負けると病気が出るのでしょうね。

国会議員

2016-07-23 23:54:57 | Weblog
東京都知事選挙の中ですが、参議院議員選挙が終わったばかりなので、議員について話してみましょう。選挙が終わって新しい政党地図がきまりました。自民党は与党で過半数をとってホッとしていることでしょうが、もっとホッとしている政党もあります。それは政党要件を満たした政党です。政党への代表的な優遇措置は政党交付金です。この政党交付金の支給が受けることが出来るのが政党助成法、政治資金規正法、公職選挙法で定められた政党要件を満たした政党なんです。1は現職の国会議員が5人以上いる。2は前回の衆議院議員選挙か、前回か前々回の参議院議員選挙での得票率が2%以上のいずれかの条件です。ただし、必ず国会議員が1人以上所属していることが必要です。我々放送局に関係のあるあの選挙活動の際の政見放
送を利用することが出来るのも政見要件を認められる政党なのです。
それでもやはり国庫から政党交付金を受けとるわけですから、税金分はしっかり働いて欲しいですね。

心の放電、そして充電

2016-07-22 19:50:32 | Weblog
昨日も書いたように、日本の企業でも大型夏休みが取れるようになりました。日本の休みも欧米に近づいて来ましたね。人間も放電ばかりでは十分機能を果すことは出来ません。バッテリーを動かすには放電と充電を正しく行わなければならないと同じように、人間も労働と休養の正しい配分が健康の為に必要となります。
さて折角の休養を手に入れたならば、日常と違う環境に身を置くことが大切になります。何故なら環境条件の変化は心身や心に適当な刺激を与え、リフレッシュさせるのです。ですから積極的に自然がたっぷりの場所に出掛けて行ったほうがよいのでしょう。現代人は昔にはなかったストレスによる病気にかかってる人が多く見られます。こうした人達にとっては環境を変えてのんびり過ごすことで立ち直ることが出来ます。
折角の長期休暇を手に入れたのですから、とことんストレスを解放する休暇として利用して貰いたいものですね。