フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

手書き

2014-03-31 23:32:00 | Weblog
私にも納得のニュースがありました。それは企業が就職活動するときにこの学生が本気でこの企業に入社したいかという本気度を測ろうと、エントリーシートに手書きの部分を設けたのです。つまりとりあえず応募という学生を減らす目的もあり、思惑通り応募者が減ったそうです。
私がよくわかるというのは、アナウンサーとして番組を担当していると、リスナーからの反応はこのところ圧倒的にメールが多くなっています。メールをいただくことは有難いのですが、そのリスナーに描くイメージがはっきりしないのです。手書きの葉書でいただくとイメージが湧いてくるのですね。大袈裟に言えば、その方の人生までが近づいてくるようなのですね。
手書きには付随する利点も多くあります。忘れていた漢字を思い出す。自分で調べる作業が脳の活性化に役立ちます。もちろん手を動かすことも身体にいいですよね。ですからリクエストをお願いする際に葉書を奨めています。リクエスト曲とリクエスターの関わりが浮かんできますからね。ただ葉書代があがるんですね。

満開

2014-03-30 23:50:25 | Weblog
開花宣言が各地区から届いてきます。桜前線が上昇するに連れて同じように移動して桜を楽しむ幸せな人もいることでしょう。
その桜を描写することを生業としている人達がいます。写真家や絵描きさんなどがそうでしょう。ある画家が話していました。満開の桜の絵は盛りだけを見ても描けない。花も葉もない枝をしっかり描いておくことが必要でそれに花をのせていくのだそうです。確かにどんな世界でもそうした心遣いが必要です。お芝居の名優と言われる人は観客の目の前だけで芝居をするのではなく、もうすでにステージの袖で役になり切りステージに出る前から芝居を始めているのです。こうした姿勢がすばらしい演技を生み出すのです。見えないところ、隠れたところ、そこでどういう取り組みをするかで評価が分かれてしまうのです。
段取りという言葉は死語になっているでしょうか。昔の人達は結果をイメージしてから逆算して手順を考えました。この手順や段取りを今忘れてしまっている気がしてなりません。

メタボ

2014-03-29 23:45:40 | Weblog
先日の半日ドックではやはり係員の無言のメタボ指摘がありました(笑)。それでも昨年の数値よりは改善されているのですがね。
さて気にしているとそれに関する記事が目に付くものです。最も効果のあるメタボ対策の記事です。それによると「空腹の喜び」を体感することだそうです。人間はお腹がすくことに本能的に恐怖があるけれど、いつも満腹というほうが動物としてはむしろ異常なことなんですね。そんな中で一度壮快な空腹感を味わうと逆に知的満足感が湧いてきます。そうなると過食を避けるクセがついて自然とダイエットが進むのだそうです。
私は健気にも毎日同じ時間にヘルスメーターに乗って体重をチェックしているのですが、順調にダイエットが進んでいる前半は喜びもあるのですが、途中からあまりに体重が減ったりすると、何か病気ではないかと疑心暗鬼になってしまうのです。その日ちょっと余分に食べて翌日、体重が少し増えていると安心するという繰返しなんですね。痩せる恐怖も併せて持つ年齢といってもいいかもしれません。

時間

2014-03-28 23:13:43 | Weblog
俗説でもないんですが「年をとると時間が早く過ぎる」ようですね。この言葉の解説を読むと「年をとって新陳代謝が弱まり、体内時計がゆっくり回る為に相対的に周囲の時間を早く感じる」とあります。その他、よく取り上げられる例として、経験があるからとの説もあります。初めての道は往きよりも帰りが短く感じますが、これは往きの経験でルートや距離がわかるからです。同じようにドキドキと初体験が多い若者より擦れた中年のほうが時間を短く感じますね。
そんな貴方に悠久の時を語るお話を伝えましょう。奥山をハイキングしていて澄んだわき水に出会うことがあり思わず喉を潤しますね。このわき水、山に蓄えられた深い地下水の流れる速度は年に1メートルで水が地表にわき出るには300年も500年もかかるといわれています。つまり我々が味わうわき水は江戸時代の雨が純化されたものと想像出来るのです。何ともロマンチックな話ですよね。こんなことを想像しながら生活していれば、時がゆっくり流れていくことを実感出来ると思いますね。

初物

2014-03-27 22:57:37 | Weblog
日本人は初物に弱い民族です。初めての快挙ともなると大騒ぎになります。いよいよプロ野球が始まりますが、今年も初○○が新聞紙上で多く取り上げられるでしょう。それだけに毎年開幕投手に注目が集まるわけですね。我がドラゴンズはベテランの川上憲伸投手です。昨シーズンオフには一度は解雇されたのですが、見事這い上がってきました。今シーズン初勝利を飾って欲しいですね。それから谷繁兼任監督の初勝利もそのゲームで達成できれば言うことありません。かつて巨人軍の川上監督が日本シリーズで第二戦を重視した考え方は珍しいかもしれません。
さて初に弱い日本人のDNAは色んな所に現れます。鰹は秋の方が脂がのって美味しいとわかっていても、「初鰹」の方を有難がって食べます。またワインは熟成されたものが美味しいというのが世界の常識ですが、ボジョレー・ヌーボー解禁といえば、先を争そってリカーショップに駆け込みます。つまり内容よりも「初めて」ということに価値を見いだすのです。
そこで私の個人的に期待する初は山本昌投手のCSと日本シリーズの初勝利ですね。

春休み

2014-03-26 23:59:51 | Weblog
学生にとっての嬉しい休みと言えば、なんといっても宿題のない春休みでしょう。それと学生時代が終わり就職も決まった新社会人も、入社前のこの時期が本当に嬉しい時ですね。しかしこの嬉しい時期は短いです。
ところでこの休みこそ自分の子供達の成長を親御さんは確かめて見て下さい。難しいことではありません。親子揃って一度外食でもして見て下さい。その食事の時の様子で成長度が計れるのですよ。食事を囲んで明るくする態度、和やかにする姿勢、そして話上手よりも聞き上手として食事を楽しむ。こんな風に成長していたら親御さんは万々歳です。食事の時が自分をさらけ出すことが多いのです。相手の話を横取りして自分の話ばかりするようでは、ちょっと心配ですよ。人を見るときは食事を一緒にする。これが相手を知る一番良い方法だと特にアメリカなどでは人事担当者が語っているほどです。
これから新社会人が各社に登場します。先輩達も彼等を食事に誘って人を見る目を肥やして見て下さい。

性格

2014-03-25 23:19:37 | Weblog
昔から整理整頓ができない男と周りから批判を受けることが多くありました。そういう時などは「B型だからね」と自嘲気味に話すのが常でした。ところが「似非科学(えせかがく)」という記事に血液型による性格判断もそれにあたるとありました。つまり血液型と人間の性格には科学的に何の因果関係もないというものです。
かつてプロ野球全盛期、ON時代にNの長嶋さんがB型、Oの王さんがO型でよく血液型による対比が話題になったものでした。また、血液型OとBは相性が良いとも喧伝されました。職業的血液型もよく取り沙汰され、ある会社では入社時に提出する書類には血液型を書かせているところもありました。人間は同じ立場であるとすぐに意気投合する動物ですから、血液型が同じならすぐに仲間意識が出たものですが、似非となると仲間の物差しが一つ減ることになりますね。
さてそうなると星座や誕生日などの占いも「似非科学」となるのでしょうか。まあ、我々はわかっていながら、遊び心でロマンを求めるわけですから、それでいいと思いますがね。

人間ドック

2014-03-24 23:22:41 | Weblog
明日は気の重い人間ドックの日です。済んでしまえば安心なんですが、受けてる途中は何とも落ち着かない嫌なものです。検査の各項目の中に「メタボ検査」があります。正式に言えばメタボリックシンドロームかどうか調べるわけです。メタボと言われるのは胴回りが男性85センチ以上、女性90センチ以上で、過剰な中性脂肪の増加やHDLコレステロールの減少が原因となります。多少心配な数値を持っているのでよけい落ち着かないのかもしれませんね。
さてこの胴回りの数字を係員が教えてくれるのですが、他の人に聞こえないように、数字を指差しで示してくれるのは配慮なんでしょうね(笑)。かつてこんな笑い話がありました。超音波で内臓を検査している途中に係員が急に、ちょっと担当を変わりますと告げて別の人に変わりました。余程悪いところがあって専門家を呼んだと思い心配しました。後でそのクリニックの知り合いに尋ねたら、たまたま研修に来ていた検査官がいたので勉強のつもりでしたよ。後では笑い話ですがね。
明日は何事もなくスムーズにいくことを願うばかりです。

引退

2014-03-23 23:01:45 | Weblog
イケメン力士の琴欧州が引退宣言しました。相撲という格闘技で個人の成績ですべてが決まるスポーツでは仕方ないのかもしれませんね。成績が悪いとランク(地位)がどんどん下がるわけですから、同じ立場で戦うことができませんからね。これが、肉体を使う勝負をかける仕事でなければ、ある程度気力さえ続けば継続出来ます。流行り言葉で言えばレジェンドになることが出来ますね。ですから、スポーツ界は寿命が短いと言えます。継続は力であるとはスポーツ界では言えないですね。
引退した後は親方とかコーチとしてかかわることになりますが、こんどは違った責任が生まれてきます。それは、それぞれのスポーツの技術面を指導するだけではありません。「第一の人生」を生き終えた者としての自覚と分別が期待されているからです。また教えるということで大上段に振りかぶって技術を教えることでもなく、希望を語ることが第一となってきます。大器晩成というのは、むしろ人生の第二のステージを素晴らしく生きる人を言うのでしょう。

〇〇もん

2014-03-22 23:47:10 | Weblog
先日、熊本のユルキャラの「くまもん」の経済効果の数字が発表されていましたが、凄い数字でしたよ。他県のトップは熊本の知事が羨ましいでしょうね。
ところで「くまもん」のもんは熊本の人という意味のもんですが、こんな川柳はどうでしょうか。『我が家では 子供ポケモン パパ、のけもん』三連休中にもかかわらず、ママと子供はお出かけでパパは留守番という淋しいお父さんが沢山いるようですね。いやいや、のけられたほうが自分としては嬉しいというお父さんのほうが多いかもしれませんね。
川柳には、熱々で結婚したのがウソのような作品が圧倒的に多いです。サラリーマン川柳から抜き出して見ると「昼食は 妻がセレブで おれセルフ」「プロポーズ あの日にかえって 断りたい」「いい家内 10年たったら おっかない」もちろんユーモアの世界ではこう詠わなければ面白くないのでしょうが、それにしてもですね。
こんな川柳もありました。「円満は 見ざる言わざる 逆らわず」ですから、今日もじっと家の中で耐えているのでしょうか。よそもんにならないように。