フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

お化け

2011-10-31 23:52:32 | Weblog
「お菓子をくれないと、いたずらするぞ!」と子供達が近所の家を回る、今日はハロウィンです。魔女や怪物、お化けになった子供達がカボチャをくり抜いたランタンを持って歩き回ります。
お化けといえば、私は今年のプロ野球の投手成績を思い出します。防御率がお化け的数字だからです。セパ合わせて、1点台の投手が6人もいます。去年まででしたら、考えられない数字だけにやはり飛ばないボール、統一球の影響でしょうか。楽天の田中投手は220イニング以上投げて1・27ですから、まさにお化けです。
さらに西武の中村選手のホームラン数もお化けです。各選手がホームランを減らす中、彼一人48本と全く影響を受けず我が道を行くホームラン王でした。ちなみに広島カープのチームのホームラン数は52本でした。
こうしたお化け数字は楽しいものです。もうひとつの楽しみは、今、よく記事となっているCSでの活躍予想で「秘密兵器」と呼ばれる選手達です。予想された選手が本当に活躍するのかを見てみたいですね。これがずっと秘密のまま終わってしまうことがありますが、こんな時は秘密兵器と言われた選手は堪らないでしょうね(笑)。

虐待

2011-10-30 22:31:26 | Weblog
新聞で虐待という文字を見つけた時の嫌悪感は、他の事件、事故とは全く違う気持ちです。やりきれなさが一日中付き纏います。
そこで今日、シカと親御さんに聞いていただきたい親心を紹介しましょう。それは鹿のお話です。鹿が我が子を守る為に働かせる知恵の話です。
鹿は外敵から身を守る為に脚力が優れています。肉食獣に追いかけられてもその脚力で十分逃げることが出来ます。しかし、生まれて間もない子供がいる場合は、子供を連れて逃げることはできません。そこで知恵を働かせたのです。安全な場所を見つけて出産すると、一緒に小鹿が走れるようになる3日間ほど、そこへ置き去りにしておくのです。小鹿は本能的にその場所にじっとしているそうです。もちろん、母鹿は日に数回、授乳には行きます。それ以外は知らんぷり。敵が近づいてもほっておくのです。その敵は気づかないのです。嗅覚が凄いにもかかわらずです。なぜなら母鹿は生まれた小鹿の身体を綺麗になめ回して完全に小鹿の匂いを消してしまうからです。ですから、小鹿が動かない限り安全なんです。
小鹿の身体をなめ回す時の母の気持ちは親は誰でも持っています。生まれた時の愛おしさを思いだしましょう。

自転車

2011-10-29 23:25:47 | Weblog
原則車道これが最近かまびすしいです。自転車事故が多くなっていることから、警察庁が改めて強調している自転車の走行ルールです。確かに歩道を物凄いスピードで走る自転車に恐怖を感じたことは多くあります。そんな時には、自転車は車だぞ!と自転車乗りの背中に毒づきます。一方たまに自転車に乗る時に、どうしても車道を走るのは自動車に圧倒される気がしてあまり気持ちのいいものではありません。
これ一つ見ても立場の違いによって意見が分かれるのはよくあることだと思います。例えば横断歩道の場合でも歩行者と運転者の気持ちで大きな違いが出て来ます。横断歩道を信号内でゆっくり歩くのは当然ですが、傍から見ていると運転者はゆっくり歩く人を見て舌打ちをしてしていることもあります。逆に運転しながら横断するのを待っていると、車がずいぶん溜まっている状況なのに、まあホントにゆっくり歩く人もいます。つまりそれぞれの側に言い分があるのです。ですからルールを作る側は、両方をよく体験して考えなくてはいけませんね。机上のプランでは、上手くいかないこともあるからです。歩行者、車、自転車が全く接触しない道路が出来るといいですがね。

ドラフト

2011-10-28 23:04:05 | Weblog
今朝の東海地方の新聞にはドラゴンズの次期監督の高木さんの笑顔が大きく掲載されていました。そうです。プロ野球のドラフト会議で、競合した選手を引き当てたのですから無理もありません。高橋選手の今後を期待しましょう。
ドラフト後の新聞には必ず過去の一位選手の名前が出てきますが、その名前を見るにつけ、必ずしも一位の選手が大成するとは限らないことがわかります。期待されて一位にドラフトされながら、すでに球界から去った選手も数多くあります。これだけを見てもドラフト一位が決して将来を保障されたものでは無いということですね。
逆に今日の新聞では小さく扱われていても将来全く立場が反対になることもあります。例えばイチロー選手はドラフトの4位、阪神の新井選手は6位、西武の中島選手は5位、そして長寿選手の工藤投手は西武の6位でしたよ。
1965年に日本に導入されたドラフト制度には悲喜こもごものドラマが生まれていますが、下位にドラフトされながら大成した選手の中には、この日の負けん気魂が大きいのではないでしょうか。ですから、私は今日の新聞の下位選手の経歴などをじっくり頭にたたき込んで新しいシーズンを迎えるようにしています。

秋刀魚

2011-10-27 23:57:24 | Weblog
食欲の秋を代表する味覚と言えば秋刀魚(さんま)です。かつて「魚三匹、家族は四人」とお昼のワイド番組の中で、私の家庭内の出来事で標語になった魚も秋刀魚でした。古典落語の「目黒の秋刀魚」もやはり大衆に好まれた魚だからこそ、話材となったのでしょう。
秋刀魚はこのように、漢字で書きますが、漢字の故郷の中国でも秋刀魚と書くそうです。秋刀魚そのものは中国では馴染みの無い魚なのでこの漢字を逆輸入した説があると新聞には先日書かれていました。
秋刀魚好きの方は、あの苦みのあるはらわた部分を好んで食べるようですが、その部分は私は苦手です。ですから尾鷲で作られる秋刀魚の天日干しは最高に食べやすくて美味しいです。
ところでこの秋刀魚は、庶民の代表と言うべき魚で、何かのタイトルに「秋刀魚の〇〇」とついていると、とても身近に感じられます。先述の新聞には台湾のシンガーソングライターが歌った曲に「秋刀魚の滋味」を「初恋の香り」と歌ったところがあるそうですが、初恋のちょっぴりほろ苦いところをあのはらわたの部分の苦さに例えたかも
知れませんね。ああ、しかしここまで生きてくると初恋の字も、遠くに行ってしまいましたねぇ(笑)。

マスク

2011-10-26 23:13:56 | Weblog
このところの気温は寒かったり暑かったり不規則な状況になっています。近畿地方では早くも「木枯らし1号」が吹いたようです。そのせいか風邪っぽいという話をよく聞きます。それでもマスク姿はまだそれほど見掛けません。
ただ風邪かなと思ったら早くマスクをしたほうがいいですね。というのもくしゃみの風速がとても速いからです。特に咳をしたとき口から飛んだ空気は、時速200~400キロで飛ぶのです。くしゃみは時速320キロ、ほんの1秒あまりで100メートル先の人に届いてしまいます。ちなみに東海道新幹線の営業最高速度が時速270キロです。ですからすごい速さで息を飛ばしているのです。この数字を見ただけでもマスクをしなければと思いますね。
風邪をひいて咳やくしゃみを連発すると疲れますねぇ。やはりそれは息を飛ばすスピードが物凄いところから疲れるのです。もうひとつ言えるのは軽い風邪ならば寝るのが一番と覚えておくのがいいですね。逆にマスクをしてだるそうな雰囲気の人には早く休んで貰うことです。こじらせて戦力ダウンにならないように登録抹消することの方が組織にとってもいいですよ。
マスクは白旗と思いましょう。

イケメン

2011-10-25 18:16:55 | Weblog
最近、イケメン3といわれる若手演歌歌手との仕事が続きます。イケメン3というのは、北川大介、竹島宏、山内恵介の3人の歌手でいわゆる、顔が素敵な、いけてる面の歌手のことです。
いい顔をした男性の表現は時代により変化しています。男前、二枚目、美男子などがあります。男前や二枚目はいずれも歌舞伎の世界から伝わった言葉ですから、古くからありますね。前というのは歌舞伎では「動き」を意味して、男の役者は動いている姿の美しさが評価の基準だったから動きの美しい役者を男前と言ったところから来ていますし、二枚目は美男の立ち役の名前は芝居小屋の表の看板の右から二番目に書かれたところから伝わって来ています。
男前も二枚目もつい最近までハンサムと一緒に良く使われていましたが、このところはイケメンが幅をきかせています。しかしこのイケメンはあくまでも男性だけの表現です。女性は美女、可愛い、綺麗が中心ですよね。まあどういう表現でも、美しいと褒められれば気持ちがいいでしょうけれど…。
12月26日には、北川大介さんと、来年の3月18日には竹島宏さんと仕事が決まっていますが、イケメンとのステージの難点は比較されることですね(笑)。

着物文化

2011-10-24 23:06:57 | Weblog
演歌歌手のコンサートをご覧になったことありますか?コンサートが始まって最初に「ワア~っ」と歓声が上がるのは、緞帳が上がって女性演歌歌手の着物姿が目に入った瞬間です。世界に誇る日本の着物姿に対する歓声です。男性歌手への歓声とは違って聞こえて来ます。着物自体に文化性、芸術性があるからではないでしょうか。
さて、全く違う感覚に襲われて圧倒されたイベントの司会を担当しました。普段花嫁の着付けを担当するプロの皆さんが勉強する花嫁着付けショーなのです。衣装の勉強、メイクの勉強、かつらの扱い方、櫛の使い方、帯の結び方、もちろん着付けそのものの勉強とプログラムも一杯です。そうです。熱心に勉強する人達が全て着物姿なんです。ですから圧倒されてしまうんです。
着物って、単純に着付ければいいと言うものではなく、花嫁の人柄観察も必要になって来ます。この花嫁は凛とした白無垢が似合うのか、楚々とした魅力を引き立てる白無垢にするのかなど見分けなければなりません。また、小物を含めて全体の調和美が大切でもあります。
こうした知識を合わせて着物姿を作りあげるわけですから、私も識別されているような気がしたのです(笑)。

バランス

2011-10-23 23:53:17 | Weblog
ある新聞が日本のサステナブル都市(環境破壊しないで持続可能な都市)の調査をしました。これは環境、経済、そして暮らしの3つがバランスよく発展しているかを見るもので、愛知県の田原市が太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及に力を注いでいることなどが評価されて1位になっています。
このバランスから思うのは、スポーツの団体競技の場合のチーム構成です。プロ野球で見てみると、ベンチ入り出来る選手をスペシャリストとオールラウンドプレーヤーがバランス良く構成されていなければなりません。先発メンバーの多くがどちらかというとオールラウンドプレーヤーで、ゲームが煮詰まってくる時に、登場するのがスペシャリストです。ドラゴンズで言えば、浅尾や岩瀬投手がそうでしょう。ジャイアンツの鈴木選手は足のスペシャリストです。最近は川合選手(現・ジャイアンツコーチ)以降バントのスペシャリストが中々登場しませんが、やはり投手の技術が上がったのでしょう。
ともあれ、あらゆる場面を想定してスペシャリストを配置しておくのが監督の手腕です。イチロー選手のように走・攻・守がそれぞれ一流以上という選手がいないだけにチーム構成のバランスを考えるのが最近の監督の大きな仕事でしょうね。

コロッケ

2011-10-22 23:58:52 | Weblog
関西のデパ地下などで人気の「神戸コロッケ」のメニューに大阪・難波が拠点のアイドルグループ「NMB48」にちなんだ新商品が加わりました。NMB48のニューシングル「オーマイガー!」の歌詞の中に女子高校生がコロッケを頬張るシーンがあるためにコロッケの発売が決まったものです。
このコロッケのまるかじりで食べ歩く経験は誰にも一度や二度はあるものですが、美味しいという表現よりも旨いという表現のほうがピッタリですねぇ。もちろんアツアツのコロッケです。
最近は中食と言って買った食料を食卓に並べて食事をする家庭も増えましたが、店頭で美味しそうに見えていたのにそれほどでもないことが結構あります。冬場にスキー場近くの温泉で食べた野沢菜が美味しくて沢山土産として買い求めましたが…。
コロッケはとにかく出来立てであれば、路上であろうと家庭であろうと美味しいものの代表です。居酒屋でワイワイやっているグループのテーブルには必ずコロッケがあるはずですよ。それと串かつかな。
そのコロッケに強い味方が出来て、相乗効果を期待するそうですが、中身と同じように懐具合もほくほくとなるように頑張って下さい。