フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

数字の「2」

2011-07-31 23:52:15 | Weblog
今日の東海ラジオの「SKEとおじいちゃん」のテーマは数字の「2」です。神社の参拝の2礼2拍手1礼に始まって2年目のジンクスなど2にまつわる話でした。そして宿題にだしたのが、地理の問題で「2番目に長い川は?」「2番目に大きい湖は?」「2番目に高い山は?」をだしました。解答は来週ということにしておきましたが、本番中には正解はでませんでした。
振り返ってみると、1番目は試験問題によく出ますが、2番目となると記憶に残りませんね。プロ野球の世界でも、毎年、打率やホームラン、それに打点など、キングになった選手は記憶に残りますが、2番となるとどのジャンルでも覚えていません。やはりこの点からも1番にならないといけませんね(笑)。
かつてあるプロ野球監督が優勝しなければ、2位も6位も一緒と言ったことがありますが、記憶に残る残らないでは、全く一緒です。
この記憶に残らないところを逆手に取って、クイズにすると楽しいと思います。へぇという解答が多くなりますから、やり甲斐があります。そこで問題です。
『日本の47都道府県のうち、北海道についで大きい県は何処でしょう』

真逆

2011-07-30 23:30:39 | Weblog
東日本大震災やこのところの円高の影響によって景気の後退がより深刻化する中、経済界からは「ピンチをチャンスに変える」という発言が盛んに聞かれるようになりました。かつて逆転の発想なる言葉がもてはやされましたが、ピンチをチャンスも一種の流行語になっています。
ただこの言葉をお題目のように唱えても、チャンスは拡がりません。なぜならピンチをチャンスに変える為の発想力が必要なのです。発想力がないと、起爆剤になるような戦術を見出だすことは出来ません。手始めとして、真逆の発想をしてみたらどうでしょうか。
真逆という言葉は照明技術から生まれた言葉で、頭の後ろからライトを当てて、わざと顔を暗くする照明方法です。すでに昭和の初め頃からあった言葉です。これくらいの大胆な考え方をしないと起爆剤にはならないと思います。いろいろなしがらみがあって手を付けられなかった古い慣習や慣行を破るには持ってこいの時期です。
ピンチをチャンスに、そろそろ気持ちから行動に移す時期でもあります。真逆の発想をあらゆることに拡げてみましょう。

お城

2011-07-29 23:17:23 | Weblog
8月5日から名古屋の恒例のお祭りの名古屋城宵まつりが今年も始まります。私も初日と8日にラジオの仕事で出掛けますが、このまつりは昔から縁の濃いまつりで、数々参加してきました。
カラオケブームの頃は、お昼のワイド番組の出演を終えてはまつり会場に出掛け、会期中、毎日カラオケ大会の司会を勤めたこともありました。若かったのですね。スタミナがよく持ちました。その頃に付いた名前が手売りの松原。創ったCDやカセットをまつり会場の皆さんに声を嗄らして売ったものです。「ラジオをいつも聴いてるよ」と温かい声を掛けて貰った時は嬉しかったですね。
ところで名古屋城の中に一歩入るとやはり歴史の重みを感じますね。とくにあの石垣を見るに付けて、当時の人の力の凄さが迫って来ます。お城の石垣をじっくり見てください。大きな石、小さな石、三角の石などさまざまな石が組み合わせてあります。このような組み合わせがあるからこそ、何百年たっても微動だにしないのです。
これは社会構成でも同じことです。幅広い人口構成、幅広い資質が寄り合ってこそ強い社会が生まれます。だからこそ粒違いの子供を育てていかなくてはならないのです。

線香花火

2011-07-28 23:19:49 | Weblog
3500人が一斉に点火する線香花火で東日本大震災の犠牲者の冥福を祈るイベントが7月30日に長良川河畔で行われるそうです。毎年の花火大会は大音響が腹にずしりと届くスターマインなどがお馴染みですが、線香花火のイベントは珍しいです。
線香花火は子供の頃の思い出では、大きなシーンです。大人も子供も輪になってしゃがんで楽しみました。火の球を長持ちさせることを競い、途中で火の球が落ちてしまうと、何とも悔しい思いをしました。
あの火の球から出てくる火の形はまさに和の表現です。万華鏡や走馬灯、影絵などの独特な日本文化の一つでもあります。子供達には、落ち着きや集中力の評価にされたこともありましたね。それとこの線香花火一つで向こう三軒両隣の付き合いが簡単にできました。
また、昔は今と違って慎ましい明かりで生活をしていたわけですから、明かりに対しての憧れが強い時代でもありました。ですからこうした温かい光が心に灯を点けてきたのではないでしょうか。
大線香花火大会は、絆を感じるには最高の企画と言えるでしょう。

みそ汁

2011-07-27 23:50:02 | Weblog
先日、食堂でカレーライスとみそ汁を注文したら、若い子に不思議そうな顔をされました。私にとっては当然の事なんですが、みそ汁はおふくろの味の代表で母親の作ったみそ汁の味は永遠の味なんですね。ですから、日本の食文化の主要な位置をみそ汁が占めています。朝食だけでなく、昼食も、夕食もみそ汁があると嬉しいです。
しかしそんなみそ汁でも、データ的に若者達のみそ汁離れが目立って来ています。何故みそ汁離れかといえば、調理が面倒だというのが理由で、決してみそ汁が嫌いではなさそうです。出汁をとるのが面倒だそうです。
そこでみそといえば本場の長野のみそ製造会社が、若い人達向けにオフィスで使う小型みそ汁マシンを作りました。レバーを押すとみそ汁一杯分の液状みそが抽出され、お湯を注ぐだけでみそ汁が出来上がります。こんなに簡単に温かいみそ汁が味わえるとなれば、もともと嫌いではなかっただけにみそ汁ブームがオフィスに起きるかも知れませんね。となるとお弁当持ちで出社という光景が多くなります。また、みそ汁マシンに亡くなったおふくろの面影を見出だすかも知れません(笑)。

受け継ぐ

2011-07-26 12:43:52 | Weblog
先日は歌舞伎の世界で、また、今度は落語の世界で大名跡の襲名が発表されました。名跡というのは代々受け継がれる名前のことで、特に過去に名乗っていた人の評価が高く、よく知られているものを大名跡と呼ばれますね。今回、桂三枝さんが襲名することに決まった桂文枝は、もちろん大名跡です。歌舞伎の場合は子供など血縁者が継ぐ事が多いのですが、落語などの芸能の世界では、明確な基準があるわけではありません。あえて言うならその大名跡を継ぐだけの実力がすでにあるという事でしょうか。嬉しい反面、相当のプレッシャーもかかるでしょう。それを乗り越えてこそ名跡を更に大きくするのです。
受け継ぐといえば、プロ野球の背番号があります。番号によってすぐに大選手の名前が浮かびます。現代でいえば、51番のイチロー選手があまりにも有名ですが、かつては3番といえば長島、1番といえば、王と決まったものでした。所属していたチームでは、受け継ぐよりも永久欠番として、功績を讃えます。従ってよそのチームでこうした背番号が見られますが、この場合は、実績よりも期待が多くなります。それだけ誇りに思ってプレーをするわけです。
一方では、自分が付けた背番号を大きくすることも出来る世界でもあります。
今日からプロ野球も後半戦、ドラゴンズ頑張れ!

受けたい大学

2011-07-25 22:17:11 | Weblog
先日、新聞にリクルートがまとめた、高校3年生の志願したい大学の意識調査による大学のランキングが掲載されていました。それぞれの地区の1位を紹介すると、関東では明治大学、東海は名古屋大学、関西では関西大学でした。リクルートは、明治大学はユニークな就職支援活動が評価され、東海では地元志向が強まり、関西では国公立大学の順位が上がったと分析しています。
気になる自分の出身校はというと関西で第5位のようです。年々歳々ランキングは変化するようですから、客観的なランキングにどれほどの意味があるかとは思いますが、それでも出身校が上の方にいると嬉しいものです。
私に今、どんな大学を選んだらいいかと質問されると、将来やりたいこと、そのジャンルに強い学校だと答えるでしょう。相変わらず学歴信仰の強い日本ですから学校選びもいろいろ考えると思いますが、高校生では何を将来やりたいか決まっていない人も大勢います。そんな時は、学生数に対して先生の数が多いのも目安になると思います。
ただ、入学した以上、どの大学でもここが一番素晴らしいと思い込むこと、そこから大学生活を始めてほしいですね。

昔の人は…

2011-07-24 22:09:39 | Weblog
畠山みどりさんの歌に「昔の人はいいましたぁ♪」というのがありました。昔の人というと父親を思い出しますが、父親から子供に伝えるメッセージがどの家庭でもよくありました。いわゆる家訓(それほどオーバーではありませんが)というものです。我が父親は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」でした。最近の家庭にこうした家訓がないところが多いのではないでしょうか。
こんな話を講演会ですると、「私は、履物を揃えろ」といわれましたと返事がありました。立派な家訓だと思います。履物を揃えることの必要性をどう説明したらいいかと考えていたら次のような言葉に出会いました。紹介しておきましょう。
『はきものをそろえる。はきものをそろえると、心もそろう。心がそろうと、はきものもそろう。ぬぐときにそろえておくと、はくときに、心がみだれない。だれかが、みだしておいたら、だまって、そろえておいてあげよう。そうすれば、きっと世界中の人の心もそろうでしょう。』このようにはきものをそろえることは心をそろえることなんだと教えてくれる言葉なんですね。
哲学的な大袈裟な言葉でなくても、何か一つ、やれることをやっていきたいですね。

外国の都市

2011-07-23 22:43:41 | Weblog
今回のなでしこジャパンの優勝でドイツのフランクフルトの名が忘れられない地名になりました。それまではドイツ西部の都市で、ソーセージが有名で、ヨーロッパの玄関口、あえて言うならヨーロッパの中央銀行のある金融都市ぐらいが知識のすべてでした。
外国の地名が記憶に刷り込まれのは、日の丸を背負った日本チームの好成績によることが多いです。同じドイツの(当時は西ドイツ)ミュンヘンはビールの都市として有名ではありましたが、1972年のミュンヘンオリンピックで松平監督率いる全日本男子バレーボールチームが金メダルを獲得しました。その準決勝のブルガリア戦でセットカウント0ー2から奇跡の逆転勝ちをして優勝に結び付け、この結果ミュンヘンは日本で有名になりました。
またもっと忘れられないのは、カタールのドーハです。いわゆる「ドーハの悲劇」です。1993年、ドーハで行われたW杯予選で試合終了間際のロスタイムでイラクに同点ゴールを決められて予選敗退、W杯をあきらめたのです。
世界の地名を覚える為にも日本スポーツの活躍が必要です。次はどの地名を覚えるのでしょう。

稲わら

2011-07-22 22:44:47 | Weblog
わらは昔々から稲の大切な副産物で、これをいかに利用していくかが生活そのものでした。そしてそのわらで日用品を作ったりする知恵が生まれるのですが、家畜の飼料としても当然使われるようになっていきます。
さて原発事故の後、屋外の稲わらを牛の餌として使わないようにという、福島県の通知が行き届かなかったのか、稲わらから高濃度のセシウムが検出され、そのわらを食べた肉牛が各地に出荷されていることがわかりました。未曾有の大震災の復旧の為に、わらにもすがる思いで日々生活している人達にとって、わらそのものが苦悩の原因になるとは思ってもいなかったことです。牛の方も、もう、沢山と言っているかも知れません。
生まれながらに食用として育てられる牛にとっては、食する人達が美味しいと舌鼓を打ってくれることが、おそらく唯一のよりどころ(?)であろうに、本当に牛達に申し訳ない、今回の出来事ではないでしょうか。改めて、命とは何かと考えてしまいます。
今、日本は今後の生き方をどうするのかの岐路に立たされていると思います。かつてあった「そんなに急いで何処へ行く」をもう一度思い起こしましょう。