フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

掃除

2015-03-31 23:14:37 | Weblog
運動の強さを計る単位に「メッツ」という単位があるそうです。ウォーキングは3メッツです。それと同じくらいの運動の強さに部屋の掃除と片付けが当たるそうです。何でも掃除を1時間やれば、縄跳びを20分するのと同じくらいの身体活動です。日本の女性が長生きなのは、日頃の掃除などが適度な運動になっているせいだとの分析もあるくらいです。ですから、嫁いで姑さんと同居するさいに「お義母さん、どうぞ座っていて下さい。掃除などの家事は私がやりますから」と好意で申し出たところ、姑さんは冗談で「私を早く殺したいの(笑)」という笑い話があるほど掃除の効用があるようです。
また、きれい好きな人にとっては、掃除そのものが、心の癒しにもなります。むしろ掃除はストレス解消の手段の一つとも言えますね。特に退職して時間をもて余す人種になって、テレビを見て過ごす男性はあえて家の片付けや掃除などに精を出せば、今流行りのアンチエイジングの取り組みなると思います。明日から四月、始めるには持ってこいですよ。

2015-03-30 23:23:49 | Weblog
春の日差しは優しいです。町中を歩いていてもこの日差しを浴びると嬉しくなります。この春はどこからやって来るのでしょうか。実は春は風に乗ってやって来るのです。
春は意外にも強風の季節です。俳句にも「春嵐」「春疾風」「春荒れ」「涅槃西風」などの季語があります。強風日数は台風シーズンよりも多いと言われるくらいです。桜の見頃を迎えていますが、桜も一度は「花に嵐」に見舞われることがよくあります。ですから春は風と共にやってきて、風に乗って去って行きます。
しかし今日はその強い風も陰を潜めて、穏やかな1日でした。ウォーキングに持ってこいです。ただしある程度年配の方は、足元に気を付けて下さい。私も含めてですが。普段でも何もない平場でつまずくことがあるくらいです。桜を見上げて歩いていて、足元が疎かになりますからね。桜を見に出掛けて転んだでは洒落にもならないですよね。元気に桜を楽しむ。これが人生の最高のプレゼントです。

田舎暮らし

2015-03-29 21:03:12 | Weblog
春めいて来ました。今日あたり花見を含めて何処かへお出掛けになりましたか?特に都会育ちのサラリーマンは都会をはずれて田舎っぽいところへ出掛けるのが良いようですよ。たしか「馬鹿の壁」を書いた解剖学者の養老孟司さんは、次のような提言をしています。『サラリーマンは田舎暮らしと都会での会社勤めを交互にすべし』。この意味は、田舎暮らしをして自然に触れると眠っていた感覚が働くようになる。例えば田んぼに入れば足が沈み、石ころ道は注意しないと躓きます。都会生活ばかりしていると舗装された道ばかり歩くわけですから感覚が怠けるのだそうです。舗装された道でも躓きますがね(笑)。
しかしサラリーマンともなると、田舎暮らしと交互に過ごすことはまあ無理ですから、せめて休みの日にはそうした田舎暮らしが経験出来るところへ出掛けて感覚を磨くのが良いですね。田舎というととてつもなく遠いところと思いがちですが、ほんの少し電車に乗るだけで郊外へ運んでくれます。
プチ田舎暮らしを休みの日に。やってみて下さい。

名投手

2015-03-28 23:23:29 | Weblog
ある新聞に名投手の定義が書かれていました。意外に思ったのは、ほとんどヒットを打たれず三振ばかり奪う投手よりも、ランナーは結構出すけれど、後はしっかり抑えて得点を与えない投手を名投手と言うんだそうです。何故ならば、ランナーが溜まると相手チームに点が入るのではないかとハラハラする、こうして心配させておいて0点に抑える、このあたりがなんとも憎いですね。塁上を賑わすのですから、見てる方も退屈しませんしね。その代表格の投手が「神様、仏様、稲尾さま」の稲尾投手と言うのです。確かに、ピンチまではスイスイと楽に投げ、ランナーが溜まるとちょっと力を込めて投げる。このあたりのメリハリがなんとも凄い投手でした。
今の投手でこんな投手はいるのでしょうか。ドラゴンズファンの私としては、そんなタイプの投手として吉見投手をイメージしているのですが。とにかく評論家の順位予想がかつてない悪さです。そんな下馬評をはねかえすためにも、土俵際で踏ん張れる投手が一人でも二人でも出てきて欲しいですね。

白鷺城

2015-03-27 23:40:41 | Weblog
今日から、世界遺産で国宝の姫路城が平成の大修理を終え、一般公開が再開されました。別名「白鷺城」の姫路城は大天守の屋根瓦をふき直し、外壁と屋根瓦の継ぎ目の白い漆喰を塗り替えました。ですから、白鷺城にふさわしく外観が白く見えるようになりました。時代劇好きの私にとってはワクワクする出来事です。漆喰は風雨にさらされると4・5年でカビや汚れによって黒ずんでしまうそうですから、なんとしても近いうちに出掛けたいものです。余り皆さんは知らないかもしれませんが時代劇の暴れん坊将軍で江戸城を表すのにこの姫路城を使っていたと私は思っているのです。それだけに身近に感じているのですが、まだ実際に出掛けたことがないのは恥ずかしい限りです。
ところで、お城ファンは多いですね。歌手の中にはキャンペーンの土地にお城があると必ず寄る人もいます。かつては毎年、名古屋城の夏祭りで毎日のように城を見ていましたが、なんとも時代のロマンを感じて良いものです。小さなウサなどは、天守閣から世間を見渡せば飛んでいってしまいます。
陽気もよくなってきました。城めぐりしたいですね。

感動

2015-03-26 22:59:55 | Weblog
甲子園での高校野球で、数多くの人達が感動していることでしょう。この感動という代物は、男性と女性で感動しやすい場面が違うそうですね。簡単に言ってしまうと「男性は視角、女性は言葉」です。となると、素晴らしいファインプレーに男性は感動し、女性は試合後の選手のコメントに感動したり涙したりするわけです。普段でも、じーんとした場面として男性は娘の学芸会で娘が演じるのを見てと答える人が多く、一方で女性は彼からの言葉、例えば「幸せにする」といわれて感動したという意見が多いようです。
歌謡曲のコンサートではどうでしょうか。男性ファンは、歌手のたたずまいを含めて容姿や衣装により多く感動し、女性ファンは歌手が歌う詞の内容により感動するのかもしれませんね。もちろん両方で感動して貰えれば最高ですが。さてそうなると我々ラジオを中心に仕事をしているものにとっては、自分の言葉を女性リスナーがどう受け止めてくれるか心しなければと思う次第です。

逆転サヨナラ満塁ホームラン

2015-03-25 23:16:44 | Weblog
まもなく、プロ野球今年のペナントレースが始まりますね。我がドラゴンズ、どうも周りの評判を聞くと芳しくありません。このいわゆる下馬評を覆して欲しいですね。
ところで昭和31年の今日は子供心にも忘れられない日なんです。昭和29年のドラゴンズ日本一から熱狂的なドラゴンズファンになった私はその日、後楽園球場の巨人-中日のダブルヘッダーをラジオの実況で聞いていました。開幕から4連勝と好調なドラゴンズ、しかし第一試合は負けました。しかし第二試合は9回の表を終わって3-0とドラゴンズがリード、もう大丈夫と思った9回の裏、ノーアウト1、2塁、大矢根投手からエース杉下投手にリレー、ここでエラーが出て満塁、巨人は代打に樋笠を送りました。なんとここでプロ野球史上、初の代打逆転サヨナラ満塁ホームランが飛び出してしまったのです。ラジオですからどんな打球だったかはわかりませんでしたが、ものすごいショックをうけたことは忘れられません。いまだにはっきりと覚えているのですから、今日という日はスルーしたい日なんですよ。

リーダー

2015-03-24 20:13:37 | Weblog
引退した小久保選手以来久しぶりにソフトバンクの主将に工藤監督が内川選手を指名しました。内川選手と言えば、かつての横浜ベイスターズから移籍してきた外様の選手です。その選手が主将になるのですから余程の人徳がある選手なんでしょう。もちろん成績も素晴らしい実績です。
さて、私のリーダー論は「組織や集団にとって必要な人というのは自ら燃え上がる人」と定義付けています。特に団体戦のプロ野球ですから、プレーで引っ張って行くことが一番求められます。かつてWBCの代表選手として内川選手はイチロー選手と一緒にプレーしました。その時にやはりイチロー選手のプレーを見て引っ張られたと聞いたことがあります。それだけに新主将は自分のプレーで引っ張って行くことでしょう。そして優勝という明確な目標意識を自分が強烈に持ち続けることです。自分がスランプに陥った時につい最終の目標を忘れがちになりかねません。目先よりも大局を常に意識してプレーすることではないでしょうか。

花友

2015-03-23 23:17:07 | Weblog
今日は昨日と違って寒い日となりました。温度差が激しいです。体調には気を付けたいですね。開花した桜の花も戸惑っているでしょう。一方で今日は東京で桜の開花が伝えられました。これから桜の名所ではカメラを持って花見と洒落込む人も多くなります。中には絵筆を持って桜を画こうという人もいるでしょう。
ところで日本画の世界での桜の画き方でこんな話を聞いたことがあります。それは、満開の桜の絵は盛りだけを見ても描けないそうです。ということは、冬の間に花も葉もない枝をしっかりと描いておくのです。その絵に花を乗せていくことが必要だというものです。そこでふっと思い出すのは「花友」という言葉です。この言葉は決して歓迎する言葉ではありません。何故ならば、花友は花が見事に咲いている時だけ、寄ってくる友という意味です。つまり友達が調子が悪い時には見向きもしない友ですから、確かに歓迎されません。友達の調子が悪いときこそ寄りそう気持ちが大切だと教えてくれる言葉です。

桜の優しさ

2015-03-22 23:37:59 | Weblog
桜が日本人に大変人気のある花であることは間違いありません。その人気の基となるのは、桜の散り方の潔さに起因しているからではないでしょうか。また、咲いて満開となるとすぐに散る性格に「はかなさ」を見出だしているからではないでしょうか。しかしこの部分だけでなく「優しさ」が桜の特徴であるという人もあるでしょう。
その「優しさ」は何かと言うと、先に咲いた花も最後まで残っていたつぼみが花開くまで散らずに待ち、満開になってから一斉に散り始めるというものです。最近の風潮は待つことに対しては我慢することが苦手な様子が多くうかがえます。そんな人達には、この桜の優しさを持って戒めとして欲しいですね。
もう一つ、満開という表現を気象台などが使う場合がありますが、実は満開というのは、標本木が八分咲きになった時に満開と発表されます。これなんかも人間の生きる上で指針となる考え方ではないでしょうか。健康にとっては「腹八分」がバイブル的言葉です。ギリギリを追究するよりも、八分の力を利用することを私は心がけたいです。