フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

時の流れ

2013-09-30 18:32:16 | Weblog
ハンカチ王子と言われた日本ハムの斎藤佑樹投手が10月に入って、今シーズンようやく一軍のマウンドに立つとか。一方、甲子園でのライバルだった楽天の田中まーくんは今や連勝記録更新しながらの快進撃、リーグのMVPも間違いないところです。こんなにも差がつくなんて誰も思わなかったでしょう。時の流れですね。
広島の前田選手の引退も時の流れを教えてくれます。海の向こうでも、イチロー選手が4000本安打を記録したものの先発を外れることが多くなりました。ある種、時の流れは無情ですね。
一般社会でも同じですね。会社を支える戦力は年ごとに変化していきます。これが人生なんだと理解出来るかどうかで自分の心持ちが変わってきます。行く道、来る道、お互いの理解が深まれば、思いやり、そして尊敬の思いが湧いて来るのです。お互いの嫉妬心も無くなると思いますね。つまり、時の流れは無情ではなく、世の中が脱皮しながら進んでいると考えているのです。最初のステージが終わっても今、考えることが出来る夢に向かうことが必要なんですね。

アンチエイジング

2013-09-29 17:13:28 | Weblog
休みの日はランドマークとなっているショッピングセンターやデパートは相変わらず人が多いですね。決して人混みは若い人ばかりではなくお年寄りも多いです。名古屋も公共交通網が発達していますし、ましてや65歳以上の方には、敬老パスで乗り放題の特典があります。こうして出かけることが安く出来ることで、健康を維持することに役立っています。
しかし一方では現在の都会の生活は便利ですがストレスも多く潜んでいます。ですから、団塊の世代の人の中では、大自然の中でのんびり自分らしく生活したいと田舎暮らしを考えている人が多くいると聞いています。ただ私などは田舎暮らしの為の別荘がないのが難点ですがね。
それが実現したとしても、都会での生活が必要な時もあります。そこで平安時代の貴族が田舎暮らしと都の生活両方を楽しんだように都会と田舎を行き来するのです。幸い、新幹線ありますし、道路網がしっかり整備されていて昔ほど体力や時間はいらないようです。理想の田舎暮らしを見つけるのも老後のアンチエイジングかもしれませんね。

本盗

2013-09-28 16:02:58 | Weblog
私の中では、プロ野球がクライマックスシリーズがあろうが、日本シリーズがあろうが、今シーズンは終わったという感じです。12年ぶりにBクラスに終わったのですが、その予感はベイスターズ戦での珍しい「本盗」が記録された時にありました。まさにサプライズの記録です。しかし今回は完全なる本盗ではありません。ましてや3塁ランナーは足のそんなに速くない、ベイスターズの鶴岡選手でした。実はランナーとバッターの間のスクイズ失敗が結果、本盗になってしまいました。バッターがスクイズしようとしたボールを空振り、そのボールをドラゴンズの若手捕手が後逸、その間にランナーホームイン。本盗と記録されました。打撃力の弱い今のドラゴンズにとってものすごい取られ方の悪かった1点で、私はその時に覚悟しました(笑)。ほとんどない本盗でダメを押された感じですね。
それにしてもこうした記録を相手チームに与えたという守備力が問題だったドラゴンズ。来年の立て直しはどうなるのか、オフシーズンは恐らくいつもに比べて取り上げかたが少ないドラゴンズですから、私はひっそりと見守ることにします。

警戒心

2013-09-26 22:12:00 | Weblog
秋の青空の1日でしたが、台風20号が伊豆諸島の南海上を北上したあおりで東海地方は風が強く吹きました。この青空を見ていて今から54年前の伊勢湾台風の翌日の青空を思い出しました。あれだけ大きな被害を出したことも関係なさそうな青空でした。そしてふと、今日の日付を見るとなんと伊勢湾台風がこの地方を襲った9月26日なんですね。
最近は異常気象とかなんとかで、予想もつかない大雨で各地で被害が出ています。8月30日からは「特別警報」という注意報や警報よりも上の警報も発令されるようになりましたし、実際に発令されたこともありました。人命第一という観点からだそうです。これまでに経験したことのない大雨という表現も使われるようになりました。この経験という二文字が貴重なんです。どんなにお役所が避難してくださいと呼び掛けても、一度も水の被害を経験したことのない人にとってはどうしてもストレートに受け止められないことがあるようです。後の被害状況でそれを悔やむことが多くあります。やはり心配し過ぎるくらいのほうが、いいのです。
この伊勢湾台風の凄まじさの映像などを見てもらうことが大切ですね。

同姓

2013-09-25 22:55:47 | Weblog
先日、歌手の松原健之さんと仕事をご一緒しました。同姓というだけでやはり親近感がずいぶん違いますね。同じような思いをした人は多いでしょう。ただこれが野球の選手だと複雑ですね。自分の応援しているチームに同姓の選手がいる場合はいいのですが、ライバルチームにいる場合は複雑限りないですね。
ところで同じ選手どうしの場合はどうでしょう。今から77年前の今日、巨人の沢村栄治投手が日本のプロ野球史上、初のノーヒットノーランを達成しその後も2回ノーヒットノーランをやり遂げている伝説の投手がいます。そして現在の巨人にも沢村投手がいます。素晴らしい速球投手ではありますが勝負弱いといいますか、負け数が多い投手です。入団後はずっと先発投手でしたが、今シーズン半ばから中継ぎ投手になりました。その沢村投手は先輩の沢村栄治投手をどう見ているのでしょうかね。同姓で何かと比較されて重荷になるか、あるいは、同姓の大投手がいたことを誇りと思うか、まったく感じないかでしょう。
背番号でも前の選手以上の活躍で自分の背番号にするという気持ちが強いと思いますが、同姓でも同じ思いでこの名字は俺だと頑張って欲しいですね。

癒し系の動物

2013-09-24 17:26:37 | Weblog
今日は、各局で中国でパンダの赤ちゃんが何頭も誕生したニュースを流していました。パンダが日本では圧倒的な人気動物という証拠ですね。
癒し系の動物で最も家庭で愛されているのが、やはり犬ですね。全国で犬は何匹位飼われているのでしょうか。1億2千万人の人口の10分の1の1200万匹が愛犬として飼われています。つまり、10人が1匹飼っているわけですね。これから益々老人大国になって行く日本ですから、家族として購入する犬も増えて行くことでしょう。我々は犬語がわからないだけに、犬に勝手なことを話しかけて癒やされることがあります。あとは犬とのボディーランゲッジですね。
このことからもわかるように、なまじ打ち明けられた話しかけに返事をしなくても役立っていることが多くあるのです。思う存分話させてスカッとして貰うのが悩み解消の近道になるのです。犬は黙っていてもそれをよく知っているのです(笑)。聞き上手の極意がここにあります。何かを答えなくてはと思わなくても、話し手と同じ表情をして聞きましょう。犬はちゃんと貴方の顔を見ていますよ。

謝る?

2013-09-23 14:56:14 | Weblog
長机の前に4、5人が座っています。その前にマイクスタンドがあります。途中でおもむろに全員がたちあがって、代表の「すみませんでした」の声に合わせて頭を下げます。不祥事を起こした組織や企業の謝罪の記者会見の見慣れた光景です。ただこの謝り発言の中に、ご迷惑とご心配をお掛けしてと続く言葉には違和感を感じることがありますねぇ。
それはともかくとして毎度このシーンを見せられると、どうしても謝罪会見は単なる儀式に思えて仕方ありません。会見を終えた後は、関係者は「お疲れ様でした」と笑顔すら見せているのではないかと勘ぐってしまいます。それぐらい反省というより儀式という雰囲気が強いように見えますね。作家の塩野七生さんが「すみません全廃のすすめ」を説いていますが、この説も簡単に謝る日本の文化とその陰に透けて見える、それで一件落着の意図が許せないからでしょう。
そういえばよく喧嘩になりそうな場合の捨て台詞に「謝ればいいんだろっ!」と開き直ることがあります。心から悪かったと思う言葉ではないですね。そんな風潮が今、はびこっているのが日本です。

子育て

2013-09-22 20:58:35 | Weblog
お休みの日は両親にとって絶好の子育ての日になりますね。子育てというと、東照宮の三猿ですね。いわゆる「見ざる、聞かざる、云わざる」ですが、これが江戸時代の子育ての極意なんです。この時代の子供の育て方の基本に幼い頃は出来るだけ悪いものを見たり、聞いたり、悪いことを言わないようにさせることだったのです。三猿は、そういう意味で決して政治的な意味などではないのです。つまり、いいもの、いい人間へのセンスをしっかりと身に付けておけという教えなんですね。休みの日に家族と過ごす日常生活の中で子供の善悪の感情や心は築かれるのです。将来、例えば悪い遊びに誘われそうになった時に両親の顔が浮かび踏みとどまったり、いじめる側などに誘いこまれそうになった時に家族の顔が浮かんでくるような「踏みとどまる心」を育てるのが両親であり家族なんです。
そもそも「いじめ」というものは、子供の問題であるよりも、親が子供と人間関係を作れていないところに原因があると思っています。いじめの問題が出た時には、社会や大人が問われていると思ったほうがいいですね。

柱がない

2013-09-21 23:23:59 | Weblog
今から61年前、柱が無くなりました。大相撲の秋場所の初日だった1952年のこの日から、江戸時代から続いていた土俵の4本柱を廃止して釣り屋根にしたのです。おそらくそれ以降、ケガも減ったことでしょうね。
ところで同じスポーツでも、柱がないとこんなにも無様な結果になるのかと思うのがプロ野球の世界です。巨人も楽天もエースを含めた柱が何本もあるので今シーズンの好成績につながりました。特に楽天の田中まーくんという大きな柱があったお陰で大きな連敗をしなくてもすみました。初のCSが濃厚な広島にも前田健太という太い柱の存在が大きいですね。一方ドラゴンズといえば、大黒柱の吉見投手がケガ、野手の柱だったルナ選手も抜けました。よく言われるのに、にっちもさっちも行かない時には孝子が現れるといいますが、今年のドラゴンズには現れませんでした。ましてや、先発4本柱が必要と言われる時代ですから、投げてみないとわからない投手陣では、やはり今シーズンはこの成績になるでしょう。来シーズンこそ投打の柱がきちんと出来ますように。

足音

2013-09-20 18:45:36 | Weblog
今年ちょっと寂しいのは、野球です。ドラゴンズの成績もそうですが、海の向こうのイチロー選手が4000本安打の記録達成の他は余り活躍が聞かれないことです。実は1994年の今日、当時、前人未到の1シーズン200本安打を達成した日なんですね。最終的には210本でした。もうひとつ69試合連続出塁の記録を振り子打法で樹立したのです。現在は振り子からどちらかといえば摺り足打法ですがね。
ところで近ごろ人たちの足音の荒らさを大学の先生が嘆いていました。講義に遅れてて教室に入ってくるのに革靴やハイヒールを高らかに鳴らしてくるんだそうです。昔は「抜き足、さし足、忍び足」が常識だったんですが。今は「ずかずか足」でしょうか。動物は余り足音をたてないそうです。あの大きなゾウでさえ歩く時は静かです。足音で自分を争うなんて気はないんでしょうね。こうした足音ひとつとっても他者に気を配るという精神の欠如が見られます。
我が家の前の道路では夜遅くなってオートバイの騒音が激しく聞かれます。人の迷惑を意に介せないことが多いのは、どこから来ているのでしょう。そんなことを考えていると騒音が去った後でも眠れなくなってしまいました。