フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

選挙権

2014-02-28 20:07:01 | Weblog
今日は記念すべき日です。今から89年前の今日、衆議院で普通選挙法案が可決した日なんですね。今では当たり前の権利を獲得するまでには長い道のりがありました。それが直近の東京都知事選挙を始め、最近の選挙の投票率が軒並み低いですね。血の滲む思いで選挙権を獲得してくれた先人達はガッカリしていることでしょう。
その原因は何でしょうか。私見ですが、それは政治家が職業化されて、一般市民とは別の世界に住む人達となってしまっていることのような気がするのです。選ぶ側と選ばれる側との距離が出来て、興味を失ってしまったのです。対岸の火事ですね。
そこで打開策の一つとして首相公選制が浮上してきます。有権者が直接投票で首相を選ぶ仕組みに変えることです。多くの国民の意見に沿った首相が出れば政治への関心が高まります。議席を数多く持つ政党が首相を出すとは限らなくなり、最大党が与党になると決まりません。そうなると野党も与党もジャンとしますよ。それと同時に政治家の資質に人間への弱さへの共感を失わないことも加えたいですね。

名付け

2014-02-27 23:27:54 | Weblog
雨です。長雨になると嫌ですが明日は大丈夫ですかね。眺めるという言葉があります。この語源は長雨だそうです。長雨が続くと仕事が出来ず、ただぼんやりと外を見るしかないところから眺めるになったそうです。
さてこの雨の中に有害なものが含まれているとしたら重大ですね。酸性雨もその一つの雨です。中国では酸性雨のことを空中鬼というそうです。雨そのものは、花の父母とも言われ大地を潤し緑を育て万物を洗い清めてくれるわけですから、その雨の中に有害なものがあれば「鬼っ!」て叫びたくなる気持ちはよくわかります。最近は日本にも飛んで来ているPM2.5と雨の関係はどうなっているでしょうか。PM2.5の微粒子は雨に溶けて降るのでしょうか。そうなるとやっかいですが、影響がなければ良いのですがね。
先ほどの酸性雨=空中鬼 ではありませんが中国の人達はPM2.5のことを何て呼ぶんでしょうか。他国まで迷惑をかけるので「向こう三軒鬼」とでも名付けましょうかね。ともあれ中国も大気汚染に打ち克ったノウハウのある日本に頼ったほうがいいですね。

七五調

2014-02-26 23:40:53 | Weblog
日本新聞協会は今年の新聞週間に向けての「標語」の募集を始めました。標語と言えば交通標語がありますが、これらの標語は「五七五」か「五七七」などの五音と七音で作られています。七五調ですね。日本の伝統的詩歌の短歌は「五七五七七」俳句は「五七五」とやはり五音と七音で構成されています。
世界の詩歌の中で音節の数が決められているのは非常に珍しいと言われています。これは「万葉集」の時代から続く日本独特のリズムです。日本人にとって心地よいリズムです。ですから選ばれる標語も七五調のものが多くなります。リズムが良いというのは、言葉に出しやすいのですね。
私が担当している東海ラジオの『松原敬生の日曜も歌謡曲』(日曜午後3時から)では、紹介する歌謡曲のイントロでナレーションを入れていますが、やはりこの七五調が一番、曲にのりやすいし、紹介する私も大変気持ちよく出来ますからやはり日本人の好みのリズムであることが実感出来ます。どうぞ一度、この番組を聴いて見て下さい。

言葉は匕首

2014-02-25 22:30:30 | Weblog
森元総理の浅田選手への発言が批判されています。哀しみのヒロインに対する言葉としては、ちょっぴり情のない言葉でしたね。悪魔の一言というものですね。その定義は「何気なく発した言葉が、人の心をぐさりと刺したり、相手の反発を呼び起こしたりする言葉」です。かつて総理時代にも何かと失言があったと記憶していますが、こうした悪魔の一言がつい出てしまう人は、是非これを守って欲しいですね。それは「その言葉を出す前に3つ数えること」です。こうした意識を持って話さないとまたどこかで悪魔の一言をささやいてしまいます。
次元は違うかもしれませんがカラオケの歌詞でもちゃんと意識していないと、とんでもないところで歌詞が出て来なくなることがあります。毎日のように唄っているような曲でもそうですよ。
タイトルに言葉は匕首と書きましたが、実際の匕首の傷は時間が経てば傷口がふさがります。しかし悪魔の一言で傷ついた傷口は永久にふさがらないのです。それくらい言葉はグサッとくるものです。知らず知らずにあなたの周りから去った人はそんな傷をおった人かもしれませんよ。

五輪の目的

2014-02-24 23:04:57 | Weblog
ソチ冬季オリンピックも終わりました。次はパラリンピックです。さてそのオリンピックは次にブラジルで夏期オリンピック、更に韓国の平昌で冬季オリンピック、その後が2020年の東京夏期オリンピックと続いて行きます。その間にサッカーのワールドカップがあってそれぞれが国をあげて盛り上がります。
ところで今回のオリンピックでは、競技の結果だけでなく、ソチ、そしてロシアのさまざまな話題も報道されました。オリンピックの報道はこうした開催国のあらゆるものが報道されますが、それが五輪開催の重要な目的です。今回でもテロの脅威がかなり報道されて決してイメージの良いスタートではありませんでした。しかし後半になるにつけロシアの人達のおもてなしの様子が好意的に伝えられるようになり、世界的にも好感度がアップしたのではないでしょうか。こうした国のありさま、その国の文化に出逢うことが重要なんですね。スキーの大回転はどこでやっても大回転ですが、文化は開催地ごとに違うからです。
ですから、開催国は種目の実力をあげるとともに、伝統的文化をどう発信していくかが大切なんです。

祭りの後

2014-02-23 23:22:43 | Weblog
美空ひばりさんのヒット曲に「お祭りマンボ」がありますが、わっしょい、わっしょいと唄った後、テンポがスローになり、いかにもお祭りが終わった後の気だるさが上手く描かれていました。世界最大のお祭りのソチ冬季オリンピックも最終日を迎えました。この後、暫くは世界中が空虚な気持ちになるでしょう。こうした空虚さは、毎年あるイベントではそれほどかんじません。やはり4年に一度の大イベントだから味わうのでしょう。かつて愛知万博が終わった後も同じように空虚な気持ちになりました。
同じ何年間に一度といっても入学試験となるとまた違いますね。運よく進学が決まると、空虚さなんて全くなくて家族揃って解放感いっぱいとなります。それに妹や弟がいてももう試験はイヤという空気に包まれます(笑)。
同じ祭りの後でも主催者はまた、違った気分を味わいます。達成感か後悔か二つに一つ、どちらかです。2020年の東京オリンピックが決まっているだけに、ソチ冬季オリンピックの検証をして日本は備えるでしょう。今回は祭りの後の空虚な気持ちに浸っている暇は
ありませんね。

ぞろ目

2014-02-22 20:56:54 | Weblog
今日2月22日は何の日でしょう。「猫の日」と答える人が圧倒的に多いでしょう。それももちろん正解ですが、私の答えは「都はるみさんの誕生日」です。途中、ふつうのおばさんに戻った時期もありましたが、現在も女性演歌歌手の第一線で活躍されています。年齢は今日で66歳のぞろ目です。
今年の都はるみさんはものすごく活躍すると思いますね。というのも都はるみさんは6という数字にとても縁が深いのです。それは稽古事を始めるのにふさわしいのは6歳の6月6日です。旅立ちにふさわしい日なんですね。都はるみさんもこの日からお母さんに背中を押されて唸り節を始めた日なんですね。それがあんこ椿は恋の花で花が咲いたのです。ですから66歳のこの年齢は初心を思い出させてくれて再び大きく羽ばたくという気がするのです。
6の日が稽古事にふさわしい言い伝えは、指を折って勘定する時に6は小指を立てますね。それと子供の旅立ちとかけてあるのです。よく考えてありますよね。フィギュアの羽生君が何歳から滑り始めたか聞いて見たいですね。

にじむ

2014-02-21 16:37:50 | Weblog
「にじむ」と聞いてプラスのことを思い浮かべるか、それともマイナスのことを思い浮かべますか?私は、プラスの方ですね。演歌、歌謡曲の仕事が多いと、やはり歌詞に目を落としたり、歌手の唄いかたにも注目します。つまり「にじむ」は「思いがにじむ」につながり、良い作品の条件となるからです。一方、マイナスのイメージを抱いた人は、書いた字がにじんでしまい、書き直したという体験を持つ人が多いかもしれません。
そこで今日の本題ですが、日本の文具メーカーが発売している高級ボールペンがにじみにくいとして、評価が高まっているそうです。特に画数の多い漢字文化圏では細い字でもにじみにくく、書き味が良いと売り上げを伸ばしています。中国での売り上げも伸びているそうです。各メーカー軒並みアジアでは販売が伸びており、文具版の「クールジャパン」となっています。文具メーカーは今や数少なくなりつつある国内生産にこだわっている輸出型企業ですから、貿易赤字の解消にこれから貢献するでしょう。
そうそう、これらのボールペンは赤でも黒でもにじみませんよ。

イヤホン

2014-02-20 23:01:54 | Weblog
街中はイヤホンを付けたまま歩いている人が何と多いことでしょうか。何を聴いているのか聞きたいものですが、恐らく好きな音楽なのでしょう。それにしても四六時中イヤホンで音楽を聴いているとは、凄い世の中になったものですね。素人考えですが、自分の周りの音が聞こえづらくなりますから、注意が行き届かなくなり事故が増えていないか心配です。
それよりも更にびっくりするのは、他人とコミュニケーションをとる時にもイヤホンを外さないでいることですね。会社訪問をしに来て、受付でもイヤホンをつけたままという学生もいるそうですが、関係者は顔を出来るだけ覚えておくようですから、こうしたこともマナーとして理解しておいたほうが良いですね。
ITのめざましい発展の恩恵を受けるのは当然結構なことですが、それによって失うものが多くては、何にもならないですね。アナウンサーという私の仕事にはイヤホンは大切な道具ですから、そうしたもので、マイナスにならないように祈りたいですね。

歴史上の日

2014-02-19 20:43:05 | Weblog
このコラムを書くにあたって、参考にすることが多いのは「今日は何の日」という小冊子です。アナウンサーとしても、番組冒頭の挨拶にも使うことが多い貴重な参考書です。それによると2月19日、今日は歴史に名を留める出来事が多い日です。
まず、源平屋島の戦い(1185)、大塩平八郎の乱(1837)、連合赤軍の浅間山荘事件(1972)そして世界では、地動説を唱えたコペルニクスが誕生した日(1473)でもあります。いづれも2月19日なんです。歴史上の特異日と言っていいかもしれません。関連はないと思うのですが、事件や天変地異の多い日は確かに多いです。
11日という日も話題性のある事件、事故が多い日です。アメリカの中枢同時テロが9月11日(2001)、東日本大震災が3月11日(2011)、東海村の動燃の爆発事故も3月11日(1997)、スマトラ島の地震が4月11日(2012)と、11日にこうした事件や災害が起きています。もちろん偶然なんですが、気にすると気になって、11日になると身構えてしまいます。嬉しい連鎖は歓迎なんですがね。こうしたことを考えているとストレスが溜まりますねぇ。