フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

青空

2013-04-13 19:30:22 | Weblog
この時期は春たけなわという時期にもかかわらずまだ吹く風に冷気が混じっていて、初春という感じの週末です。ただ空に拡がる青色はまさに春色でしょうか。
青空といえば私が中学生の頃に体験した伊勢湾台風の翌日の澄み切った青空が一番印象に残っています。前の日の暴風雨が夢ではなかったかと思わせる青空でした。沢山の被災者が出たのに、不謹慎ながら、かすかですが、助かったという思いがあったのでしょう。今朝は阪神地方の淡路島を中心に震度6弱の地震がありました。18年前を思い出して、恐怖に震えた人も多かったでしょう。今日の青空をどんな思いで眺めているでしょう。
青空の思い出となれば、例えば運動会の万国旗の上に拡がる青空のように楽しかった思い出につながれば幸せなのですが、何気なくそんな時の思い出はやり過ごしてしまいがちです。そして災害の後の青空のように、トラウマになりそうな思い出ばかりが残ってしまいます。東京オリンピックの開会式の当日の青空、初めて野球を見たデーゲームの名古屋球場の青空なども思い出なのですが、先程述べた台風翌日の青空に比べて印象度が低いのです。
子供や孫たちには、本当の青空の素晴らしさだけを味わって欲しいですね。