フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

男女平等

2009-10-31 20:30:22 | Weblog
民主党政権に代わっての最初の国会という事で、それぞれの家庭でも国会中継を見ている人が多くなっている気がします。朝のワイドショーでも政治ネタがよく取り上げられています。
国会中継を見ていて気付くのは、やはりまだまだ女性議員が少ないですね。それを裏付けるデータが先日発表されていました。世界経済フォーラムが世界の134カ国の男女平等度を指数化した2009年の「ジェンダー・ギャップ指数」です。それによると日本は前年より順位をあげたものの75位です。1位はアイスランド2位はフィンランド3位はノルウェーという北欧の国でした。特にアイスランドは男女差別は全く無くて高等教育は女性優位、女性閣僚も多いそうです。
日本が下位にあるのは女性の政治参加が遅れているのが原因だそうです。かつては社会党のマドンナ旋風が吹き荒れたこともありましたが、今はまた元に戻った感じです。一方企業では女性幹部が増え、また専門職でも女性が活躍し始めたのでこの指数も徐々に順位を上げでいくでしょう。
ただ家庭内でのジェンダー・ギャップ指数は戦後は女性上位が当たり前ですから、これを世界レベルの調査にして貰うと日本はかなり上位にランクされるのではないでしょうか(笑)。

年賀状

2009-10-30 16:32:57 | Weblog
早い!早いですねぇ。もう昨日から来年のお年玉付き年賀はがきの販売が始まりました。最近はメールが普及しましたから発行枚数は多少減っているようです。
多少戸惑いを感じているのは、まだ今年の年賀状の整理も出来ていないからです。しかし年賀状はその人とつながっている確認作業でもありますし、大切な人との縁を深めるものでもありますから大事にしたいですね。
さて年賀状、貴方は今年はどんな年賀状をお作りになりますか?かつてラジオ番組で年賀状エピソードをいただきました。例えば結婚したばかりの新婚さんから仲睦まじい写真入りの年賀状を貰った、その彼女に振られた男性の気持ちの便りにはやり切れない思いを抱いたものでした。新婚さん、気をつけて下さいよ。
また派手なコスチュームの写真の場合はインパクトも強いんですが、恥をかくこともありますよ。年賀状を出すにしても貰うにしても、新しい年に今年こそ会いたいと思う人が何人かいます。しかし一年を振り返ってみると中々会えないのが実状です。
でも新しい年こそそんな懐かしい人に出来るだけ会ってみたいという思いを込めた年賀状作りをしたいなあと思っています。しかし今年もぎりぎりになるんだろうなあ。

空しい談話

2009-10-29 20:44:03 | Weblog
ドラゴンズの野球が終わって毎日本当に心穏やかに過ごしています。勝った負けたで一喜一憂していたことが嘘のようです。
もうひとつのグランパスエイトですが、サッカーのアジアクラブ王者を決めるチャンピオンズリーグで昨日負けてしまい、ジ・エンドでした。先程のアウェーでは、2-6で敗れていたので5点差以上の勝利が決勝進出の条件でした。
ところで新聞の切り抜きで試合前日のストイコビッチ監督の談話を見つけました。「何が起こるか分からない。すべてが可能だ」と語っていますが、試合前に読めば大変心強く感じますが、試合が終わった後に読むとなんとも空しいものがあります。
プロ野球の監督の談話でも同じ事をよく味わいます。相手があるゲームだけに当然こうしたことは起こる訳ですが、その点、ドラゴンズの落合監督は記者泣かせと言われるほど受けを狙わない淡々としたコメントを発することが多いので、後から談話を読んでも空しい気持ちは起きないでしょう。
さて、新しい民主党政権による国会がスタートしました。鳩山総理の所信表明が行われ代表質問も始まりました。総理の結構強気の発言が目立っていますが、後からその所信を聞き返して国民が空しさを感じないことを祈るばかりです。

速記の日

2009-10-28 18:04:06 | Weblog
今日は速記記念日ということで、あるテレビ局で永田町トリビアとして取り上げていました。1882年(明治15年)10月28日に田鎖綱紀が東京の日本橋で速記の講習会を開催しその技を披露したことから決められたそうです。実際に速記者の姿は国会中継でしか最近はお目に掛かっておりませんが、一分間に300字以上も書くことが出来る技はたいしたものです。
国会での速記者は議員の読み間違いもそのまま書いて、議事録に載せる時に上司の許可を得て正しい表現に書き変えるそうです。
先日の検定の話ではありませんが、漢字検定は大変な人気ですが、実際には世の中ずっと前からワープロ依存症が蔓延しています。つまり自分の手で漢字を書いていないのです。その弊害は漢字の検証能力が著しく低下する事です。
我々が番組に頂くメッセージも所謂変換間違いが物凄く多くあります。「字は脳で書く」と言われていますが、字を日頃書く作業を怠っていると脳が働かなくなってしまいます。漢字を忘れてしまったり、書く字そのものも乱れて来ます。字が乱れてくると不都合も生じて来ます。
それは、脳梗塞などの前兆も今までとは違った乱れた字になるそうですから、病気を自覚する判断材料に狂いが出てきます。とにかくゆっくり丁寧に字を書く時間を一日に少しでも持ちたいですね。

シャワー

2009-10-27 20:57:36 | Weblog
秋も深まって毎日の風呂もシャワーだけでは過ごしにくくなってきました。まあ私は元々湯舟派ですから差し支えはないのですが。
ところで先日の外電で首相が3分以内に体を洗うように国民に呼び掛けた国があります。呼び掛けたのは南米ベネズエラのチャベス首相です。その理由は水資源節約です。ベネズエラは電気の供給の大半を水力発電に頼っています。ところがこのところダムの水位が極端に低くなり水や電気の供給がままならないのです。テレビて呼び掛けたチャベス首相は「私は3分でシャワーを済ませたが、匂わない」と発言しました。またチャベス首相は、シャワーが長くなる理由としてシャワー中に歌を歌っているからだと決めつけています。
ベネズエラは自然の宝庫と言われていますが、こうした国が水不足とはやはり地球はかなり痛んでいるようです。年平均21度から28度のベネズエラは昼間の日差しは暑いようですから、シャワーですますには昼間がいいかも知れませんね。とは言ってもベネズエラは間もなく11月から乾期に入るだけに全ての国民がシャワー中に鼻歌をやめなければなりません。
まさに水はただではないというのが世界中の常識になってきました。

検定

2009-10-26 16:00:48 | Weblog
漫画家水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ妖怪検定は毎年水木さんの出身地の鳥取県境港市で行われでいますが、今回初めて境港市にあわせて東京の調布市でも行われ507人が参加しました。
東京会場は初級だけですが、境港市の会場では難度の高い中級もあるそうです。ある受験者は妖怪を勉強することは日本の文化、伝統を知ることだと話しています。
漢字検定や英語検定始め、世はまさに検定時代です。もちろん新聞の記事になる教科書検定は別の話ですが。何故検定を受ける人がこうも多いのでしょうか。資格天国の日本だからでしょうか。ある商社では、社員を団体で英語検定を受けさせて、社員の英語のレベルを一目でわかるようにしているとも聞きました。内部監査の一貫でしょうか。
根強い検定は漢字検定ですね。そのほか趣味を高めるような検定も沢山あはらます。妖怪検定もその一つですが、例えば名古屋検定もありましたし、江戸文化歴史検定もあります。ありとあらゆるジャンルに検定があります。
検定は必要ないと決め付ける人もいますが、検定にチャレンジすることで、能力向上にずいぶんと役立つと思います。そしてなにより漠然としていたやりたいことが、自分ではっきりと理解するきっかけになるのではないでしょうか。
私自身は検定なるものに参加したことはありませんが、「裕次郎検定」があれば勇んでチャレンジします(笑)。

不老不死

2009-10-25 22:05:05 | Weblog
歌謡曲の司会などの仕事をしていると、コンサート会場のお客さんの年齢層は、確実に上がっています。もちろん寿命そのものが延びている日本社会という背景があります。今の寿命が凄い数字だという証に不死不死を願った絶対権力者の秦の始皇帝の寿命は49才だったと先日もある新聞のエッセーに書かれていました。
長生きは健康のまま(元気なまま)の長生きでなければなりません。その為の秘訣(?)らしきものが数多く書物で取上げられています。その中で多い記述は「ストレスを貯めないこと」とあります。しかし私は逆にほんの少しストレスはあったほうがいいと思っているのです。もちろんストレスと言っても社会生活からのいろいろの心配や不安からのストレスではなくて、緊張感といったほうがいいでしょう。
そこでカラオケです。声をだすこと、詞を覚えること。ともに適度な緊張感があります。始皇帝も不老不死の秘薬として、歌を唄うことを覚えたらよかったと思うのですが・・・(笑)。
となるとこれからの歌謡コンサートはますます年齢層が高くなって行くことでしょう。
あっ、忘れていました。司会者の私も年々、歳をとっていくのでした。

故郷の味

2009-10-24 17:51:46 | Weblog
岐阜の田舎暮らしを体験するイベント「ふるさとぎふ体験モニターツアー」が今日と明日郡上市と高山市を巡るコースで始まりました。地元の食材に触れ温泉に入り、紅葉狩りをして実りの秋を体感するものです。
故郷の味というとやはりお袋の味と言い換えることが出来るでしょうね。そもそも食生活の本来の意味は、旬の物が食卓を彩り季節を感じることで、幼い頃に食卓にあがった故郷でしか食べられない物がお袋の味として記憶に残ります。お袋が漬けた漬物であったり、地元しかない特産品を使った料理だったり、故郷でこれを食べないと物足りないというものがお袋の味、故郷の味になります。中にはお袋が作ったおにぎりやみそ汁がお袋の味だと力説する人もいるでしょう。
故郷から離れて初めて気付くことに調味料の味が違うことがあります。例えば九州方面の醤油は甘味が強く、料理に使用すると食材そのものが甘く感じられます。調味料にも故郷の味があるのです。ですからお袋が作った芋の煮っころがしの味がお袋の味といっている人も一度故郷の調味料を取り寄せてみると案外お袋さんの味を思いだすかもしれません。
海外旅行で日本から持ってきた醤油の味やみそ汁で癒されたことありませんか?こうしてみると、故郷の古き良き食文化を大切にすることが家族の絆を大切にすることと繋がるかも知れません。

時の流れ

2009-10-23 20:51:12 | Weblog
もう巷では、お歳暮やクリスマス、おせち料理の文字が氾濫しています。なんとも慌ただしい世の中です。こうした世の中を、人間の7年が犬の1年に当たることから最近はドッグイヤーと言われています。
21世紀は変化の世紀と言われて久しいところから、こうした傾向も変化を求める象徴なのでしょうか?しかし私は単に目先の利益に溺れて人より先にやっているだけで変化とは思えません。むしろ季節の異常な先取りは日本の四季のよさを味わう、また一日の時間の変化を感じる気持ちを損なってしまうと思えてなりません。
太陽が沈む光景を目にして一日の仕事を終える喜びを感じたり、夜の静寂の中でに身を置く幸せを感じたり、自然と生活が一体となっているところに日本人の精神が育まれてきたのです。今のペースの生活では一日一日がもったいないです。
かつて「そんなに急いで何処へゆく」という標語がありましたがあらためてこの標語が必要です。先人達はそのいましめとして、忙しい、慌ただしいという漢字を作りました。忙しいは、「心が亡くなる」。慌ただしいは「心が荒れる」と書きます。決して忙しいとか慌ただしいは自慢にはなりません。
貴方の生活、ドッグイヤーになっていませんか?

2009-10-22 17:18:05 | Weblog
サントリーが11月に「青いバラ」を発売するそうですね。愛知でも売り出されるので是非見てみたいものです。なんでも淡い紫色に近い青だそうですが、花びらに含む色素がほぼ100%の青は世界で初めてとのことです。その名前は「ブルーローズアプローズ」です。
さて、青といえば「ドラゴンズブルー」です。昨日のゲームでは天敵のゴンザレスをノックアウトして幸先のいいスタートをしました。レフトスタンドではこのドラゴンズブルーが歓喜でゆれました。ピカソではありませんが「青の時代」の一歩を踏み出したのでしょうか。そうそうピカソの青の時代は、まだ絵が売れない貧しい時代でしたね(笑)。
しかしまだアドバンテージがあるのでこれでイーブンです。今晩のゲームがキーになるでしょう。たかが1勝のアドバンテージといっても大きいです。昨日、悔しい負けを喫した楽天は早くも連敗という格好になりますからね。逆に何が起きるかわからないことも教えてくれたゲームでもありましたが。
横道にそれましたがアドバンテージをものともせず勝ち上がって日本シリーズに進んで欲しいものです。そういえば青いバラは不可能の代名詞とも言われていたのがこうして開発されたのですから、ドラゴンズも是非ドラゴンズブルーの大輪の花を咲かせて下さい。祈っています。