フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

あの化現象

2012-02-29 21:54:40 | Weblog
ゲストとインタビューをする際には特に台本があるわけではありません。それだけに相手から出て来た話題を拡げて話を膨らませるわけです。その為にも沢山のエピソードを持っていることが強みです。
少し前までは、固有名詞などは当たり前のに出てきて当たり前に表現したものですが、最近は人の名前はもちろんあらゆる固有名詞にあの化現象が訪れるようになったのです(苦笑)。あのビルの横のそう、あの有名なあの人が経営している、ほら、あの屋号はなんていったっけ! とまああの化現象の最たるもんですね。昔、両親の会話にまた、あのあののオンパレードだねと笑っていた私がです。まさに行く道なんですね。これだけでも歳を重ねたと実感出来ることです。
当たり前の日常語が出て来ない悔しさは若い人にはわからないでしょうね。とは言ってもこの長寿の時代、人生80年でいわゆる老いの期間は長くあります。たとえあの化現象が今起きても、また同じ話題が登場することもあります。ですから、今のあのをあらためて記憶し直しておけば次回は大丈夫です。ところが残念ながら、周りの人達もあの化現象が始まっているのです(笑)。

男性限定

2012-02-28 17:47:21 | Weblog
「男性と女性の比率が半々になって来た」という声が聞こえる教室が出てきました。男子厨房に入らずなんていうのはもう昔の事です。単身男性世帯が増加していて、その為の料理教室です。エプロンをかけて、米のとぎ方や魚のおろし方などの基本技術を一生懸命学んでいるそうです。
とにかく男性は40代を中心とした単身世帯の消費が活発になっています。それだけに料理教室だけでなく、いろいろな娯楽関連企業がこうした男性客に的を絞ったサービスを展開しています。
例えばカラオケではメンズデーを週一回設定して男性客を呼び込んでいます。効果は抜群で男性利用客が2倍に増えたところがあるそうです。いつか女性と出かける前の声慣らしでしょうか(笑)。また、ヨガ教室もメンズ争奪戦に加わりました。簡単な運動をしながらの骨盤調整に男性客が増えているそうで、今後は年間のレッスン回数を昨年の2倍に増やすそうです。
このように単身世帯の増加が男性消費を下支えしそうです。何年間の単身赴任を終えて、家族の元に戻ったときには、ヨガで身体がしっかりし、歌は上手になり、料理は得意という素晴らしいお父さんになっていますかねぇ。ただお金を使っただけとならないように頑張りましょう、お父さん!

カラス

2012-02-27 18:40:48 | Weblog
カラスに見張ってほしいことがあります。それは我が家の玄関前で、毎日タバコの吸い殻を捨てる人がいるからです。朝早く自宅前に出てみると必ず一本のタバコの吸い殻が捨ててあります。
こんな話があります。「糞をさせるな」という張り紙がある家の門の前に来ると決まって排便姿勢に入る犬がいます。それと同じように我が家の前に来るとタバコが吸い終わるのかも知れませんね。
さてカラスですが、カラスは物の識別能力が高く、人の顔をよく覚えるそうです。知能は犬より高いという研究結果も出ています。特に全体重に占める脳の重さは「脳化指数」と呼ばれ動物の知能の高さを推し量る一つの指数ですが、カラスは犬や猫、馬や牛より上回っています。カラスは賢いんですね。飛ぶのが疲れると電車に乗って東京都内のゴミをあさりにくる位です。
ですから、このカラスさんに我が家前で、毎日タバコの吸い殻を捨てる人を見つけた瞬間に「カーカー」と鳴いてほしいのです(笑)。ただある専門家に言わせるとカラスの賢さでもゴミの日は覚えていない程度の賢さですから、やはり人間が賢さ一番です。

三大○○

2012-02-26 20:45:07 | Weblog
日曜日は、おじいちゃん気分に浸ります。今日も東海ラジオの番組て「SKEとおじいちゃん」のコーナーに出演しました。そして今日のテーマが「三大○○」です。覚えておきたい三つの○○を話しました。
例えば日本の三大名泉といえば、有馬温泉、草津温泉、そして下呂温泉ですね。三大祭といえば、祇園祭に、天神祭、それに神田祭です。ある資料によると日本の三大美女の街として、秋田、京都、博多とありました。ここまでは秋田美人とか京都美人といいますから、まあいいかですが、対照的に三大不細工の街も記載されています。
それによると、三大不細工の街は、名古屋、仙台、水戸となっています。これは誰がどんな基準で決めたのでしょう。よくわかりませんが、世間ではこれが通っているのでしょうか。仙台には旅行したことがありますが、水戸には行ったことがありませんので反論の材料を持っていないのが残念です。
不思議なことに、沢山の人が見ているサイトの資料ですから、何等かの反論のアクションがあっても良さそうなものですが、そんな声は上がっていません。まあ、名古屋人は不細工の街と言われても私のことだとは思ってないのかも知れませんね(笑)。

同行二人?

2012-02-25 23:45:32 | Weblog
今日は久しぶりの結婚式でした。新郎、新婦の二人を見ていると、ああこの二人が共に人生を歩んでいくのだなあと、同行二人という言葉を思い浮かべていました。この言葉は西国巡礼者などが、いつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意味で、傘に書き付ける言葉です。
ところで、最近の街中でこの同行二人なる姿をよく見掛けます。それは歳の離れたカップルですが、決して恋人同士ではありません(笑)。おそらく受験を控えた子供とお母さんで、試験会場の下見に名古屋へ来たのでしょう。完全旅行スタイルですから、遠くから来たと思います。受験生を持った親は大変です。自分も経験がありますが、親が心配するほどには子供は不安を感じていないのです。というのは、子供は自分が勉強すれば何とかなると思っているからです。親の方は受験に関しては何も手伝うことが出来ないから不安なのですね。
それはともかく、せっかくの母と子供の同行二人です。久しぶりでしょうからお母さん!子供さんに夢を持つことの素晴らしさ、夢が叶ったときの喜びを語ってあげて下さい。決して親の不安をぶつけないように。

富士山

2012-02-24 23:19:46 | Weblog
日本の不思議の一つに、何故、富士山がいまだ世界遺産でないのかということです。日本といえば富士山と言われて心の支えにもなっている富士山がである。
先日も東京の新名所になっている東京ゲートブリッジからのまるでダイヤモンドが輝くような光景を生み出すダイヤモンド富士が観測され話題になりました。また、全国には富士見とつく地名や屋号が何と多いことでしょう。まさに心の故郷なんです。その富士山が中々、世界遺産に登録されないのです。日本に世界遺産が一つもないのなら、わかります。しかし各地に世界遺産は数多く登録されているのです。
そんな中、富士山の世界遺産を目指す動きを応援する歌が発売されます。阿久悠作詞、加藤登紀子作曲の「富士山だ」です。阿久さんは伊東市に別荘を持っていて既に2003年に作品を書きあげていたそうです。この曲の後押しで今度こそ、世界遺産に登録されるように期待したいですね。
富士登山の経験者によると富士登山は人生の苦しさや達成感を共有してくれると言っています。富士の姿は登山経験のない私にも人生頑張れと言ってくれている姿ですから、富士山が登録されて日本人が勇気が持てるのではないでしょうか。

春雨?

2012-02-23 20:07:04 | Weblog
朝、カーテンを開けるとどんよりと曇っている景色が目に飛び込んで来ます。目を凝らすと雨が降っています。春雨というにはちょっと寒い感じがしますね。春雨の日は時間までがゆっくりと流れていきます。そのゆっくりさとは今日は別の一日のようです。
春雨は雨そのものの中に温かさが含まれていることが優しさに繋がっていきます。また、春雨で庭の色が濃くなっていきます。つまり春雨が優しいと感じるのは、やはり春らしい暖かさが必要ですね。春よ来い、早く来いと歌うのも暖かさを求めた心情です。
特別と言えるほどの寒さの冬が終わって本当の春が来たときには、その暖かさが嬉しいでしょうね。春雨、じゃあ濡れていこうと意気がる台詞を告げる日が早く来てほしいと今日の雨を見上げた一日でした。

友達

2012-02-22 21:47:16 | Weblog
今日2月22日は、猫の日ですが、一方、世界友情の日です。何故かというとボーイスカウト・ガールスカウトの創始者であるイギリスのロバート夫妻の誕生日が今日ということで制定されました。友情というとやはり我々の人生の中でどんな友達に出会うかが、いい人生、悪い人生の分かれ目のような気がしますね。
「柳に雪折れなし」という言葉があります。その意味は柔軟なものは剛直なものよりかえってよくものごとに耐え、重い試練に耐えるのだということです。確かに柳の枝はよくしなうので、雪が積もっても適当に振り落として折れることはありません。これを人間に例えると一見弱々しく見える人の方が実際には柔軟で逆境に強いことがよくあります。つまり見かけではわからないのが人間です。付き合いの中で徐々に相手が見えて来ます。そこで相手の中に敬う資質を見いだして行きます。誰もがそういう資質はあるわけですからそれを見いだしたら最高です。
ざっと書きましたが、敬う部分を見いだす付き合いをしてきたらおのずから友情が育まれて行きます。つまり友情は尊敬から育まれます。

予告先発

2012-02-21 23:43:58 | Weblog
プロ野球のキャンプもオープン戦のメニューが中心になって来ました。普段なら春はそこまでという感じになるのですが、今年は春が遠いようです。どうも気候の不順がひどいようです。
変化といえばプロ野球のセリーグで今年から予告先発がパリーグと同じように取り入れられることになりました。試合前の駆け引きを無しにして、正々堂々の勝負をと言うわけでしょうか。選手の方はどうでしょう。カモフラージュの為の行動をしなくてもいいでしょうし、コンディショニングが楽になりそうですね。レギュラー寸前のバッターにしてみれば、左右の投手によって出番がはっきりして前日から備えることが出来そうです。
何よりもファンにとって有り難いシステムですね。大ファンの投手が投げると解れば当日券を求めて球場に足を運んでくれるでしょう。ファン目線にたったシステムですね。ただ若い投手が前の日に先発を言われると緊張で眠れないことがあるかも知れませんが、これは余計な心配かも知れません。パリーグではそんな弊害が聞かれませんでしたから。
となると次の改革はDH制ですかね。喜ぶ選手は多いですよ。

地球の季節

2012-02-20 23:54:39 | Weblog
真夏の祭典、リオのカーニバルが日本時間の今日と明日、最高潮を迎えます。サンバのリズムに合わせた音楽が徹夜で流れます。大きな羽飾り姿の女性達のステップは素晴らしいでしょうね。この専用会場は7万人以上を収容出来るように改修され、4年後のオリンピックではマラソンのゴールとなるそうです。
一方日本では、オホーツク海の流氷が接岸して船舶が航行出来なくなる「接岸流氷」がすでに網走で観測されています。つまり日本は真冬真っ只中なのです。
このように地球は北半球と南半球ではいろいろな事で逆になることがあります。常識が逆になるわけですから、我々だけの常識を物差しにすると話が通じなくなることがあります。一つの例として、水の渦の巻き方は北と南では逆になります。逆といえば、世界地図でもオーストラリアの地図では、日本は沖縄が上になった世界地図です。また、世界地図は何処の国でも自国が中心にありますから、場合によっては日本は東の端の方に来ています。「東方見聞録」の東方がそれに当たります。
異文化を含めてそれぞれの国の事情を理解すれば、軋轢も減るでしょうに。