フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

宝くじ

2013-07-31 21:54:50 | Weblog
サラリーマン川柳に「宝くじ 当たれば辞めるが 合言葉」というのがありました。誰もが一度は「もし、宝くじが当たったら今の仕事をやめて悠々自適の生活を」と思ったに違いありません。私も一度ならず何度もマイクの前で公言したものです。まだアナウンサーを続けていますから、当然当たっていませんが(笑)。今年の「サマージャンボ」の購入出来る期間が8月2日までですから残り少なくなって来ました。
さて今日は豊田市での仕事です。そこで悩むんですね。まだ購入していない宝くじを豊田市で買ってみようかと。いつもは名古屋駅のチャンスセンターばかりです(当たりが良く出ていると思いこんでいます)。せっかく縁があって豊田市に来ているので、これを「縁起物」と受け止めるべきではないかと悩むんです。番組でパーソナリティをしているときに、ある匿名の方から電話があり「東京に出張の際に買った宝くじが当たった。女房にも内緒にしているので誰かに話したかった」というものでした。たまたま出かけた土地で購入するのもいいんだとそのころから思っていたのです。悩むなあ。

長雨

2013-07-30 22:40:45 | Weblog
梅雨明け以降に梅雨の戻りのようなお天気が続きましたが、今日はなんとか名古屋地方は雨から逃れることの出来るお天気になりました。その代わり猛暑が再びという感じで暑い日になりました。最近はちょうど良い気候が少なくなりましたね。
さて「雨」が語源になっている言葉のお話です。「眺める」という言葉。この言葉の語源は「長雨」だそうです。長雨が続くと仕事が出来ず、ぼんやり外を見ていました。だから眺めるになったそうです。雨と仕事が密接に結びついていたのです。「…は雨の三日も降ればいい」という冷やかしの言葉さえあったほどです。
雨で調子が狂ってしまう話はかつてのプロ野球でした。屋根付き球場が無い時代は梅雨時には雨天中止のゲームが数多くでました。それまで調子がよかったのにゲームが無い日が続くと突然調子が悪くなることもありましたし、逆に今のように先発投手がきちんと6人いなくても、雨が助けてくれてエースの登板を多くすることができました。ですからエース級の投手が20勝を超えることがザラにあったのです。有名な言葉に『権藤、権藤、雨、権藤』があるのも雨でゲームが中止になったからですね。どっちが幸せなんでしょう。

切り替え

2013-07-29 19:18:45 | Weblog
心の切り替えはその人の気持ち次第ですが、チームの選手の若手への切り替えは難しいものです。必ずそれなりのリスクが伴うからです。切り替えはいいのですが、結果がついて来ないことが多いからです。サッカーの東アジアカップで3連覇を逃した「なでしこジャパン」も切り替えの難しさを露呈しました。澤、近賀、鮫島が故障して若手を登用しましたが、やはり結果がついて来ませんでしたね。
もうひとつは我がドラゴンズです。他チームの若手に比べてなんとも歯痒いくらいに育っていません。ここ数年間いつも優勝争いをして来た中でのある種のつけが今来ているのかもしれませんね。他球団よりも一軍の選手の平均年齢の高さを見ても若手の入り込む隙がなかったことがわかります。その点ではジャイアンツは上手く回転しているように思えます。戦力として弱い部分は外部から補強し、一方では若手も我慢強く起用し続けます。このバランス感覚が凄いところです。ドラゴンズも優秀な若手が数多くいますが、どうも首脳陣の我慢が足らない気がします。監督業は当然勝ちを優先しますからね。勝つ、そして育てる、難しいテーマです。

2013-07-28 23:40:53 | Weblog
このところ「顔」の話題が多く登場しています。残念なニュースでは、化粧品の作用で肌荒れや顔が赤くなるなどで被害が出ています。また今日のニュースには、空港の出入国審査を迅速化するために機械で顔を識別して本人確認するシステムの導入を検討していた法務省が精度不足のために導入を見送るというものがありました。このニュースからは、顔は時期によって変化するのかと思えますね。
さて、最近人気の本で「ディズニーありがとうの神様が教えてくれたこと」では笑顔の素晴らしさも伝えています。タイトルからいえば、ありがとうと笑顔は重なれば最高ですよね。ところがせっかくの好意にありがとうと答えるのが下手な人が多くなっています。慣れていない場合は、ありがとうの言葉が出なくても笑顔ならば相手に向けることが出来ます。もうひとつ厄介なのは、自分では笑顔を振りまいているつもりでも、笑顔になっていない場合があります。特にお年寄りの方は気をつけたほうがいいですね。知らず知らずに口角が下がっているからです。
ですから、年をとればとるほど笑
顔の練習をしてくださいよ。

共有の精神

2013-07-27 23:22:52 | Weblog
世界文化遺産に登録された富士山の環境保全や登山の安全対策に充てる「富士山保全協力金」の試験導入が始まって最初の日曜日、それも夏休みの日曜日ですから、どれだけの登山者の協力を得られたでしょう。
心配するのはもともと日本人が共有という概念に弱いことです。例えば誰のものかわからない空間は管理しないし上手く使えません。自分のものなら管理出来るのですが皆のものだと無関心になります。だからすぐに汚れたり壊れたりします。共有の概念とはという教育も必要になって来ますね。外国に比べてこうした概念が上手く育たなかったのには生活様式の違いもあるかもしれません。それは、日本家屋の場合は履物を脱いで座敷に上がります。一方外国の場合は靴のまま家屋の中に入ります。日本人は靴を脱ぐと自分の大切な居住区で履物を履いているところは誰のものか区別のない共有のところです。従って上手く使えないのです。外国人は内も外も靴を履いて生活していますから、共有スペースも自宅も意識に区別がないのですね。こうした意識の積み重ねが公共の
意識につながっていきます。
さすがの日本人も富士山信仰がありますから、大丈夫でしょうが。

超スピード

2013-07-26 23:06:33 | Weblog
2027年にリニアが開通します。果してあと14年、自分が利用出来るかなと思うと複雑な気分になりますが、それはさておいてリニアの試験走行でいよいよ営業速度の時速500キロのテストに入るそうです。時速500キロというのは想像もつきません。飛行機の速さはそれ以上でしょうが、窓から見る景色の変化からスピードを実感することはほとんどありません。しかしリニアの場合は地上を走るわけですから窓からの景色の流れが実感出来ます。景色が飛ぶという表現で間に合うでしょうか?実際の営業運転に乗れないとしたら来年には一般向けの試乗会を実施するそうですから、応募して冥土の土産にしようかと思う今日この頃です(笑)。
それにしてもスピードに対する取り組みは明治以降、日本は凄まじいものがあります。まさに「時は金なり」なんでしょう。しかしかつて、ゆっくリズムという言葉が出来たように、ゆったりとした時の流れに身を委ねることを普段の生活に取り入れていかないと、取り返しのつかない人生になってしまう気がしてなりません。バランス感覚を忘れないようにしましょうよ。

最高気温

2013-07-25 18:05:07 | Weblog
少し前の記録では日本の最高気温は山形県の山形市で1933年の今日記録した40.8度でした。山形は山に囲まれた盆地で住宅も密集していました。それに北からフェーン現象によって気温が上昇したものと伝えられています。それから74年ぶりに2007年8月16日に多治見と熊谷市でそれぞれ40.9度を記録して最高気温を更新しました。多治見も盆地があり、名古屋方面からの熱い空気が流れこんでの記録とされています。
今年もその年以上の猛暑が予想され、その気配もありますが、各地のお祭りにも影響が出そうです。伊勢神宮の式年遷宮の関連行事の「お白石持行事」は明日から始まりますが、子供もお年寄りも炎天下を長時間歩かなくてはなりません。どうしても熱中症が心配されます。古い記録によると20年前は記録的な冷夏だったので熱中症の話題はなかったようです(当時は熱中症という言葉はなかったかも?)。それが今年は平年超えの猛暑ですからやはり対策をきちんととっておかないといけません。参加する人々も貴重な体験だからと無理をしかねません。
めでたい行事に病人が出るのは神様も喜ばないことを胸に刻みこんでください。

おもてなし

2013-07-24 23:40:32 | Weblog
日本政府観光客の発表によると訪日外国人数は前の年に比べてかなりの伸び率を示しています。訪日外国人数を増やすことは安倍政権の成長戦略の重要なテーマにもなっていますから、うれしい数字の結果になっています。しかし政権の目標は2030年に3000万人です。現実の数字の4倍弱ですから大変な数字なんです。このところの伸びは円安効果もあり、また航空座席数の供給量拡大の影響も大きいと分析しています。
多くの外国人が日本の良さを体験していくわけですが、その第一は、やはりおもてなしの心でしょう。しかし少し心配するのは、かつて日本の人々の暮らしに当たり前のようにあった文化、自然の理に叶った習慣、四季の移ろいに合わせて変化する景観など、こうした大事なものを忘れてきてしまったような気がすることです。
おもてなしの本質は相手の立場になって考え行動するおもいやりです。昨今の風潮ではなにかにつけて、自分の事で精一杯になっているようです。たくさんの外国人観光客を迎えるためのおもてなしの心は昔のような牧歌的な人間関係を取り戻すことから始める事ですね。

文月のふみの日

2013-07-23 18:20:34 | Weblog
今日は文月のふみの日です(ちょっと特別な日という感じですね)。最近、帰ると暑中見舞いのハガキが届いています。なかなか自分では出せないのにいただくととてもうれしいものです。最近はメールの発達が著しいのですが、一方では手書きの「絵手紙」も人気ですね。この時期の絵柄は描き易いこともあってスイカが圧倒的に多いでしょう。皮の緑と中身の赤色がなんとも絵手紙にぴったりですね。
絵手紙の良さは絵葉書と同じように字を書くスペースが少なくて済むという利点?があります。一言で気の利く言葉を探すのも楽しみですし、それで十分相手に思いが伝わります。
これから長い夏休み。家族で旅行の企画もあるでしょう。その際に旅行道具の中に、お友達の住所録を加えることをお勧めします。ホテルや旅館で休む前に仲の良いお友達に絵葉書などを暑中見舞いをかねて送って見てください。絵葉書は送られた方も、写真や絵を見て家族団欒の話題にもなりますし、旅先から自分に送られたと思うと嬉しさも倍増です。メール時代だからこそ、こうした手紙は大切ですね。

主権在民

2013-07-22 22:25:55 | Weblog
自民党圧勝で参議院議員選挙が終わりました。しかし圧勝というにはふさわしくない低投票率でした。自分が投票に行っても何も変わらないと思って棄権したのでしょうか。しかし根底にはもっと根深い状況があると思います。かつて、長い間、毎年「成人式」の式典の司会をつとめましたが、成人することによって得る選挙権を誰もが喜んでいるように思えませんでした。むしろ「タバコが吸える」「お酒が飲める」の方しか思いが行っていないような気がしました。このあたりが今の選挙の悲しいところです。
今回の選挙では改憲も隠れた争点でした。その憲法は主権在民を謳っています。その主権を発動する唯一の機会が国政選挙です。しかし投票が主権を発動することだと理解しているように思えない、つまり責任すら果たしていないと言えるのです。必ず投票している人は、投票の権利を得た、最初の選挙で選挙権を行使した人だと想像出来ます。今いちど主権在民とはなんぞやと憲法問題を考えるときに勉強したいですね。