フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

落胆

2014-08-31 23:36:32 | Weblog
今年の夏ほど野球がつまらない夏はありませんでしたね。ドラゴンズファンの私としてはですが。数年前の強かったドラゴンズがなつかしいです。あの頃は少ない得点を投手陣がしっかり守って僅少差で勝ちましたね。ところがどうでしょう。今シーズンの夏は、先発投手は悪い、タイムリーはほとんど出ない。そんなゲームばかりです。あえて言うならば、土壇場に弱い選手ばかりのような気がします。吉見投手、浅尾投手がいない、また、和田選手がいない、ないないずくしですが、それにしても代わりの選手の頼りないことは見た目もはっきりしています。ランナーがいない時はヒットを打ててもチャンスになるとからきしダメなシーンばかりです。また、大抵の打者は初球の甘いストライクに手を出しません。そのかわり、カウントを悪くして当てるだけのバッティングになります。それに他球団のバッターに比べてバットの振りが鈍く、振り遅れてばかり、力の無いフライアウトばかり。又吉、福谷の両投手だけですかね。希望がゲーム内で感じるのは。

2014-08-30 23:50:03 | Weblog
猫の寿命は15.6才でしょうか。それだけにこんな笑い話も出来るのでしょう。『夫よ、御年19才になる猫を呼ぶときに「おい、婆さん」はやめて下さい。つい一緒に振り向いてしまいます』。楽しいですね。
さて婆さんではない名前でしたが、先日とくにリードをつけるわけではなく、名前を呼びながら一般道を散歩している奥さんと猫二匹に出会いました。犬の散歩は日常茶飯事ですが、猫の散歩は珍しいなあと思わず猫に見いってしまいました。書きながらもうん、初めてだなと思っています。勝手に野良ちゃんが道を横断しているのは、よくみますがね。その猫達は、停めてある車の下に入り込んで休憩したりして一直線に進むことはありません。しかし、飼い主が名前を呼ぶと後を追いかけるのです。猫好きの人は知っていますが、こうして散歩を一緒にすることは聞いたことがありませんでしたから一つのカルチャーショックですね。ただ調べて見ると、小さい頃からの仕付け次第では、無理ではないようですから、たまにはあるんでしょう。猫と散歩。うーんでした。

銘菓

2014-08-29 23:56:16 | Weblog
ちょっと前の新聞のコラムに「水無月」という名の菓子の話題が出ていました。京都の和菓子屋さんの店先に6月になると並ぶお菓子で、三角形に切られた白いういろうの上に甘く煮た小豆が乗っているものです。その水無月の命名の由来は当然あります(長寿を約束するといわれます)。
命名の由来はとても興味深く、私もかつてラジオ番組で「味の一里塚」と題して番組を創ったことを思い出します。それぞれのお菓子の名前になった由来を物語にして、朗読する番組で、東海地方の多くの銘菓を紹介しました。思い出して見ると「二軒茶屋餅」「返馬餅」「平治せんべい」「あわゆき」等々紹介しました。
我々が、子供が誕生した時に一生懸命名前を考えるのと同じように、こうしたお菓子にも名前が付けられていきます。旅に出た際のおみやげ物にこうした名前に由来があるものを選ぶとそれをいただくときに、話題が豊富になり、旅先の風景が浮かび上がって来ます。ご当地銘菓、これこそほんとの旅のお土産でしょうね。

居酒屋

2014-08-28 23:51:19 | Weblog
歌謡曲の世界では、居酒屋が付いたタイトルの曲が数多く出ますね。男女の愛憎の舞台となりやすいのでしょう。しかし、昨今の居酒屋風景には変化が表れています。先日もちょっと寄って見ると、休日だったせいかもしれませんが、小さな子供連れの家族が結構入っていました。
そういえばテレビでやっていました。居酒屋を利用する家族を「いざか族」と言うそうですね。両親はビールを楽しみ、子供達はポテトやサラダを食べています。考えて見ると居酒屋のメニューは豊富ですよね。最近はお母さんも働きにでる機会が多くなり、せめて休みの日だけは、お母さんもほんとの休みをとりたいと足を運ぶのかもしれませんね。
心配なのは、店の中がかなりやかましいので、楽しい話をしながらの食事が楽しめるかなあということと、メニューが豊富なのでおひたし、魚や野菜の煮物、芋のにっころがし、など我々がお袋の味と称しているものが当然メニューにあります。心配というのは、こうした味を将来、子供が思い出すときに「居酒屋の味」になってしまわないでしょうか。

迷い道

2014-08-27 23:34:24 | Weblog
先日の新聞の読者の投稿欄に、若い人の投稿で先生に言われた言葉を大切にしているとありました。その言葉は「迷った時は勇気のいる方を選ぼう」というものです。なるほど、若者に贈る言葉として素晴らしいですね。
若さはそれだけで美しいというように、若いことが無限の力を発揮する基になるのものです。人生の秋冬を迎えると、どちらの道を選ぼうかという岐路はほとんどなくなります。「いいね」と言っても「どうでもいいね」の割合が多くなります。また近代五輪の創始者のクーベルタンが言った、「人の望むものはただ久しく望んでいれば、達成できる」という言葉にしても、そろそろ久し過ぎるなと感じるころでもあります(笑)。
と、言うことが趣旨ではありません。勇気一つにしても、なまじ多少の成功体験があるから、新しいことに挑戦する意欲に欠けてくるのです。しかし、若者は常に新しいことに挑戦しなければ、生き残れません。新しい挑戦では右か左か岐路にたち、そこで進むべき道を選択しなければなりません。その際の基準が勇気なんです。若者よ、岐路での道選びは勇気を持って下さい。

選択肢

2014-08-26 20:59:55 | Weblog
夏休みも残り少なくなり、宿題を抱えている学生さんはそろそろ焦りだしている頃でしょう。あれもやらなければ、これもやらなければ、とやることが多いと何から手をつけて良いのかわからなくなり、結局、何もしないまま時間が過ぎてゆくことがあります。
かつてテレビ番組で、ゲストの前にご馳走が並び、何から箸をつけるかその順番を当てるクイズがありました。美味しそうな料理が並ぶとどれから食べるか迷いますよね。選択肢の多さは頭で考えると、一見良いように思えますが、店舗の商品棚に商品が多すぎるのも考えものだという調査結果もあります。つまり多くの品揃えはお客さんを引き付けるかもしれませんが、いざ買おうという段になって迷いに迷い、決められない状況を作り出してしまうのです。優柔不断と片付けてしまうことではなさそうです。極端に言うと、却って自分で選ぶよりも他人に選らんで貰うほうが、見事にフィットすることがあります。
夏休みの宿題に戻れば、まず手元にある一つだけ目に入れてスタートですね。

行列

2014-08-24 22:46:42 | Weblog
心理学者の説によると男性の決断に要する時間を10とした場合、女性は同じ決断に14かかるそうです。日曜日の今日もおそらく家族連れで賑わったと思いますが、奥さんのお供で出掛けた旦那さんの一様に渋い顔が想像されます。何故ならば先ほどの決断が遅いことも影響していると思うのです。旦那さんの腹の内は「それで良いんじゃないの!いい加減に決めろよ」ですよ(笑)。漸く買うものが決まりレジへ向かうとこれまた長蛇の列。ここでも女性の特長が表れます。会計の際、値段を確認してから漸くバッグの中の財布を探し、それからおもむろにお札を数え出します。並んでいる間に財布を出したり、値段に相応しい金額を出しておくということが出来ないのです。男性は支払うばかりの態勢がレジに到着すると出来ているのです。言い出すときりがないのですが、レストランでのメニュー決めも同様に迷いますね。
男性の早い準備の例に、レントゲン撮影で並んでいるとき、まだまだ順番は先なのに前の人がシャツを脱ぐと慌てて自分も脱いでしまいます。あっ、これは単にあわてものです
か。

夏と秋

2014-08-23 23:58:01 | Weblog
猛暑の夏もそろそろ峠を越えて、夏と秋の同居の季節を迎えました。季節が色濃く出るのは食卓かもしれませんね。先日もあるところで夏の鱧と秋の松茸が同居していました。こうした同居が楽しめるのも季節の変わり目だからですね。その他にもデパートの衣料品売り場も同居が始まっています。夏物と秋冬物がところ狭しと並んで競いあっています。流行にこだわらなくなった我々にはチャンスの季節と言えるかもしれません。
季節の同居と言えば学生さんの制服に同居の期間があります。バラバラの制服というのが面白い時期ですね。さて演歌歌手の着物の季節物はどうなっているでしょうか?絽の着物は9月まではよさそうですし、紗は8月中旬頃までと言われています。もちろん下着との兼ね合いが必要だそうです。
こうして見ると日本人は季節に非常に敏感なことがよくわかります。とくに季節の先取りが好きで、初ガツオはじめボジョレーなどは競ってあえて高値にします。こうした季節感は大切な日本人の資質ですから、守っていきたいですね。

トマト

2014-08-22 23:23:02 | Weblog
コーヒーかトマトジュース。私が喫茶店でオーダーするのは大抵はこのふたつのうちのひとつです。コーヒーは元々の嗜好品ですし、トマトジュースはトマトの中のリコピンが健康に良いという思いからです。我々の年齢になると、健康というキーワードが非常に多くを占めるのですよ。ということでトマトのサラダなんかも貴重なメニューですね。
さてトマトというネーミングの銀行が岡山にあります。いまから26年前の今日、山陽相互銀行が名前を変えて「トマト銀行」という名称にしました。おそらく当時流行っていた「CI(コーポレイトアイデンティティ)」の一環だったのでしょう。つまり社員の意識と社外の人達の意識を一致させるために社名を変えたり、シンボルマークを変えたりした会社が多くありました。それにならってトマトの持つ瑞々しさと新鮮で明るい健康的なイメージが企業イメージと一致したからこの名前を取り入れたそうです。また、世界的にもトマトの認知度は高いことも理由の一つのようです。
あれから半世紀、トマトは新鮮さを保っていますか?